ECモールに出店したい!3大モールの特徴やメリットを知ろう!

インターネットを活用した販売ルートのひとつとして、ECモールへの出店を考える方は多いでしょう。安定した運営を目指すためには、ECモールの特徴をしっかりと把握しておく必要があります。 そこで今回は、代表的なECモールについて紹介し、出店にはメリットがあるのか、反対にどのようなデメリットに注意すれば良いか、自社ECサイトとの比較も交えて解説します。

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ECモール出店を考えているなら3大モールの特徴を知ろう!

ECモールではさまざまな事業者が出店でき、インターネット上のショッピングモールのような存在です。 ECモールは「マーケットプレイス型」と「テナント型」の2種類に分けられ、それぞれ特徴が異なります。

 

特徴

代表例

マーケットプレイス型

ECモールに商品を出品する

Amazon

テナント型

ECモールに店舗を出店する

楽天市場・Yahoo!ショッピング

出店を考える際は、代表例に挙げた3大モールの特徴を把握しておきましょう。

Amazon

Amazonは、世界的に有名で集客力が最も高いECモールです。

マーケットプレイス型に分類され、出品者の情報を登録することで比較的簡単に出品作業を行えます。

また、月額4,980円で大口出品のプランにすると、FBA(フルフィルメント by Amazon)と呼ばれるサービスが利用できます。一定の手数料を支払うことで商品の発送やカスタマーサービス、返品対応などを委託でき、業務負担を減らしつつ効率的な運営が行えるようになるでしょう。

出品が容易にできる反面、販売ページがシンプルで店舗としてのアピールは難しく、ブランドの世界観は出しにくいかもしれません。また、手数料や配送料の基準がカテゴリーによって異なる点にも注意が必要です。

少人数での運営や販売の効率化を重視する場合にはおすすめのECモールといえます。

楽天市場

初期費用や月額費用は高めですが、テナント型として出店する形になり、自社ページをカスタマイズしたりデザインしたりと作り込むことができます。そのため、ブランド感や自社の個性、店舗の存在感などをアピールしやすいでしょう。

また、楽天が母体のECモールであるため、楽天のサービスを活用しているユーザーの集客力が非常に高いです。

さらに、ネット販売のプロである専門のコンサルタントによる手厚いサポート体制も整っています。扱っている商品によってさまざまなアドバイスが受けられるため、これからECモールへの出店に挑戦したい方でも安心でしょう。

店舗としての個性を出したい方やサポートの手厚さを重視する方は、楽天市場がおすすめです。

Yahoo!ショッピング

Yahoo!ショッピングの魅力は、なんといっても出店料と月額利用料が無料という点です。コストを抑えて手軽に出店できることから、店舗数もECモールの中では最大級を誇っています。

販売時の決済手数料は発生しますが、それ以外は無料で運営できますので、低リスク・低コストで出店してみたいという方には最適なECモールでしょう。

さらに、出店ページに外部リンクを貼ることもできるので、ECモールから自社サイトに誘導することも可能です。そのため、出店することでブランディングなどのさまざまな活用方法も考えられます。

ただし、競合が多いため安定した集客にはノウハウが必要になり、広告運用などの工夫が求められるでしょう。

ECモールに出店するメリットとデメリット

次にECモールに出店するメリットやデメリットについて紹介します。

メリット

ECモールに出店するメリットは以下のとおりです。

集客力が高い

ECモールには月に数千万人規模の利用者が存在し、自社サイトを圧倒するほどの集客力があります。

自力で集客する場合には、広告運用やSNS運用、テレビCMなどのさまざまな対策が考えられますが、人件費や手数料など多額のコストが必要です。

また、確実に集客につながる保証もなく、ECモールと同等の集客力を短期間で手に入れるのはほぼ不可能でしょう。

しかし、ECモールに出店することで、コストを抑えながら圧倒的な集客力がすぐに得られます。

もちろん、出店するだけで確実に顧客を獲得できるわけではありませんが、最初から人が集まっている状態で販売を開始できるのは大きなメリットです。

出店が簡単

自社ECサイトを作成する場合は、デザイン構築やドメイン取得、売買のシステム導入など手間とコストがかかります。

ECモールを利用すると、アカウント取得と登録作業などを行うだけで簡単に出店可能です。

そのため、時間と手間をかけず大幅なコストの削減にもつながるでしょう。

出店ページに独自性をもたせるためにはある程度の作業も必要になりますが、それでも自社サイトを一から構築することに比べれば短期間で済みます。

支援サービスがある

ECモールによってさまざまな支援サービスがあり、適切に利用することで効果的かつ効率的な運営につなげることができます。コンサルタントの支援やデータ分析ツールの活用、倉庫管理や発送代行などが代表的です。

手数料を必要とするサービスもありますが、出店料に含まれているケースや無料で利用できるものもあります。

自社ECサイトを運営する場合、同じ内容のサービスを受けるには別途契約が必要で、高い費用が発生することもあるでしょう。

ECモールに出店するとサービスが比較的低コストで受けられるため、未経験でも安心して運営を始められます。

デメリット

ECモールに出店するデメリットは以下のとおりです。

カスタマイズしにくい

ECモールは、デザインや機能がフォーマットとしてある程度決まっているため、自社に合わせたカスタマイズはしにくいです。

そのため、自社のブランドやオリジナリティを強くアピールするのは難しくなります。

利用者としても、あくまでECモール内で購入したという意識が強くなるため、特定の店舗のファンになるというケースは少ないかもしれません。

自社の顧客を増やしたい場合やブランドの知名度を高めたいときには、自由度が低い中でも工夫を凝らす必要があるでしょう。

モール内の競争が激しい

ECモールは、集客力があると同時に多くの店舗が出店しているため競争も激しくなっています。

先ほど説明したように、ECモール内ではブランディングがしにくく、ほかの店舗との差別化が困難です。

そのため、同じような商品を扱う競合が多いと、価格を下げてユーザーを獲得しようとする動きも強まります。

価格競争が起こると、その商品の売上や利益が伸びにくくなるでしょう。

ECモールに出店して安定した運営を行うには、競合との差別化や対策など、計画的な戦略も必要になります。

初期費用や月額費用がかかる

基本的に大手のECモールになるほど、初期費用やランニングコストが高くなる傾向にあります。

月額の固定費だけではなく販売手数料も発生するため、顧客やリピーターが多い場合はその分多くの手数料を支払うことになるのです。

そのため、運営状況によっては自社ECサイトを制作していた方が不要なコストがかからず、最終的には得するかもしれません。

また、月額費用が高いECモールに出店して売上が少なければ赤字になることもありますので、

自社に適したプラットフォームやプランを選択することが大切です。

自社ECサイトの構築という方法もある!

ECサイトは自社で独自のスタイルを構築する方法もあります。この場合のメリットとメリットについても紹介しましょう。

メリット

自社ECサイト構築のメリットは以下のとおりです。

カスタマイズしやすい

サイトのカスタマイズが自由に行え、ブランディングや必要な機能に応じたECサイトを構築できます。

また、ECモールのような機能やサービスに制限がないため、独自性の高い最適なECサイトを設計でき、自社の魅力を十分にアピールできるでしょう。

リピーターを獲得できる

ブランディングによって自社のファンも獲得できるため、リピーターが獲得しやすくなります。

また、正確な顧客情報も把握できることによって、顧客に応じた販売促進などのアクションも可能となり、幅広いマーケティングにもつながるでしょう。

デメリット

自社ECサイト構築のデメリットは以下のとおりです。

会員登録やクレジットカード入力のハードルが高い

ECサイトでは初めて商品を購入する際、個人情報やクレジットカードを登録する必要があります。

ユーザーとの信頼関係を築けていない段階だと、ユーザーによっては情報漏洩などのリスクを考えて購入を中断するケースも少なくありません。

そのため、信頼してもらえるような工夫や、重要な情報を入力せずに決済できるサービスを導入するなどの対策を考える必要があります。

集客に時間がかかる

自社ECサイトの場合は、集客をすべて自力で行わなければなりません。

SEO対策や広告戦略など、さまざまなノウハウと手法を駆使して集客を行う必要があり、当然ながら時間もコストもかかるでしょう。

このような課題に関しては、サイトM&AをすることによってECサイトを開設するという解決方法がおすすめです。すでに集客ノウハウや実績のあるECサイトを購入することで、運用の基礎が整った状態で参入できます。

M&A-WEBでは、M&Aによってリスクを抑えたECサイト開設のサポートをしています。

新規に自社ECサイトを立ち上げるよりもスピーディーに事業が開始できますので、少しでも時間を短縮したい場合はぜひご活用ください。

まとめ

ECモールを利用すると、集客力の高いプラットフォームに簡単に出店ができ、さまざまなサポートを受けながら安心してネットショップ事業を開始できます。

便利な反面、初期費用やランニングコストがかかり、自由度の低さやライバルの多さなど、あらゆる対策を考えなければなりません。

そのため、状況に応じて自社ECサイトの構築も検討しつつ、最適な運営方法を考えていくことが大切です。