ECサイトを作るならどこを選ぶ?BASEと主要サービスを徹底比較

ECサイトを作りたいと思った場合、まず選択肢として思い浮かべるのが「BASE」ではないでしょうか。 BASEは無料でネットショップを作成できるECプラットフォームであり、ECサイト初心者にとって使いやすい機能を備えているサービスとして知られています。とはいえ、BASEで自分が望むようなECサイトが作れるかどうか、疑問に思う人もいるでしょう。 今回は、BASEを活用するメリットや、ほかのECプラットフォームとの比較を紹介します。

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BASEの持つ5つの強み

専門的な知識がなくても、誰でも簡単にECサイトを作成できるBASEには、5つの強みが存在します。

初期費用ゼロ円でスタートできる

ECプラットフォームでは、登録料や月額料金などの初期費用が発生するのが一般的ですが、BASEは利用する際に一切の費用がかかりません。商品が売れたときに、手数料として費用が発生する仕組みを採用しています。

売上が発生しなければ負担がないため、ECサイトの運営が初めてでコスト面に不安を感じている人や複数店舗を持ちたい人、テスト販売を行いたい人にとっては安心して利用できるでしょう。

初心者でも簡単にサイトが作成できる

無料、有料も合わせると100種類以上のデザインテンプレートが利用できます。無料のデザインテンプレートを用意しているECプラットフォームも多いですが、種類の多さはBASEの強みといえるでしょう。

あらかじめ用意された豊富なデザインテンプレートから、好みのデザインを選ぶだけで、誰でも簡単にデザイン性の高いECサイトが作成できます。

ECサイトの構築も画面上の指示に従って入力していくだけなので、専門知識がない人でも素早く販売をスタートできる仕組みです。

決済方法が豊富

ECサイトで確実に商品を購入してもらうためにも、決済方法の選択肢はできるだけ多く準備しておきたいところです。

BASEでは、以下の7種類の決済方法が用意されています。

・クレジットカード決済

・キャリア決済

・銀行振り込み

・コンビニ支払い

・Pay-easy後払い

・PayPal決済

・Amazon Pay

商品の売買が安心して行えるエスクロー決済が導入されているので、スムーズに買い物してもらえます。

機能追加が簡単

BASEには「BASE Apps」と呼ばれる拡張機能が、70種類以上用意されています。BASE Appsは、BASEをより便利に活用するためのツールで、ほとんどの機能を無料で利用できます。

必要に応じて機能を選択できるため、使いやすいようにカスタマイズできることが大きな魅力です。

拡張機能を導入するときも、Appsの一覧からAppsを選んでインストールボタンを押すだけで反映されるため、手軽に取り入れられます。

独自ドメインが無料で設定できる

BASE Appsの「独自ドメイン App」を利用すれば、自身で所持している独自ドメインを無料で設定できます。多くのECプラットフォームで独自ドメインを設定する場合は、有料プランにしなければならないことが多いため、無料で使えることは大きなメリットといえるでしょう。

独自ドメインでECサイトを運用するメリットとしては、信頼性の向上によりユーザーが商品を購入しやすくなることや、検索エンジンで上位表示されやすくなることなどが挙げられます。

本格的にECサイトを運用していく場合は、独自ドメインの利用も検討してみましょう。

STORESとBASEの比較

ECプラットフォームのひとつである、STORESとBASEを比較してまとめました。STORESの特徴や強み、BASEだけが持つメリットについて紹介します。

STORESの特徴

STORESはBASEと同様に、初期費用や月額費用がかからずECサイト運用をスタートできるサービスです。また、ショップデザインのカスタマイズは、PCだけでなくスマートフォンからも直感的に操作できます。

初期費用や月額費用がかからないことに加え、直感的な操作性が人気で、毎月約1万件のECサイトが新規開設されています。

STORESだけの強み

STORESの一番の強みは、BASEに比べて手数料が安価なところです。BASEは、商品が売れると、サービス利用料3%、決済手数料3.6%+40円がかかるのに対し、STORESの場合は、3.6%(フリープランは5%)の手数料のみです。

そのため、販売数が多い場合は、STORESで販売するほうがランニングコストを安く抑えられます。

しかし、BASEでも2022年4月からスタートする「グロースプラン(月額5,980円)」を選べば、決済手数料を2.9%にすることができ、販売数が多くなってもランニングコストを抑えた運営が可能です。

BASEにしかないメリット

BASEを選ぶメリットに、売上の振り込みが早いことが挙げられます。STORESは「月末締めの翌月末払い」である一方、BASEの場合は、「申請から10営業日」で振り込まれます。

STORESでも、手数料を払えば翌日振込が可能になりますが、手数料無しで振り込みが早い点はBASEの大きなメリットになるでしょう。

また、デザインテンプレートの数もSTORESは48種類ですが、BASEは100種類以上の中から選べるので、デザインの幅が広いです。

さらにBASEでは、HTMLやCSSの編集もできるので、既存のデザインテンプレートをさらにカスタマイズしてオリジナリティを出すこともできます。 

ShopifyとBASEの比較

ここからは、Shopifyの特徴や強み、BASEだけが持つメリットについて紹介します。

Shopifyの特徴

Shopifyは、カナダ発のECプラットフォームです。世界175カ国で展開されており、100万以上のショップで利用されています。拡張性に優れており、デザインも含め独自性のあるECサイトを作りやすい点が特徴です。

また、世界各国で展開されているECプラットフォームであるため、多言語に対応しており、越境ECに強いという特徴もあります。

Shopifyだけの強み

機能拡張できるアプリが無料、有料含めると4,000以上と段違いに多く、予約販売機能をはじめ、チャットボットの実装など、さまざまな機能を追加することが可能です。また、データ分析機能が優れており、本格的な分析ができるのも大きな魅力といえるでしょう。

さらに、利用可能なID決済の種類も豊富です。BASEの場合は、Amazon Payだけに対応していますが、Shopifyでは、Apple PayやGoogle Payなどにも対応しています。

これらの決済方法を使うには、Shopifyペイメントと呼ばれるサービスに登録しなければなりません。Shopifyペイメントを利用すると、月額料金がかかりますが、取引手数料が無料になるので商品の販売数が多いショップでは有利です。

また、Shopifyは19カ国語に対応している点も、越境ECを運営する人にとっては大きな魅力といえます。BASEでは英語のみ対応であるため、越境ECを運営する場合は対象国が限られてしまいます。

BASEにしか無いメリット

Shopifyは海外発のサービスであるため、日本語対応できていないマニュアルページがしばしば見受けられます。そのため、どのような機能であるのか十分に理解することが難しいケースがあります。

その点、BASEは日本発のサービスであるため、不明点があってもサポート体制で解決でき、すぐに導入しやすいといえるでしょう。

また、Shopifyの強みにカスタマイズ性が高いことが挙げられますが、ECサイトをカスタマイズするには、HTMLやCSSなどの専門知識が必要です。

BASEでは、カスタマイズする際に、専門知識がなくてもカスタマイズできる部分が多いのがメリットといえるでしょう。

項目別BASE・STORES・Shopify比較

3つのECプラットフォームを、利用料金、決済方法、対応言語の項目に分けて比較しました。

利用料金

 

BASE

STORES

Shopify

初期費用

0円

0円

0円

月額利用料

0円

グロース:5,980円(4月スタート)

フリー:0円

スタンダード:2,178円

ベーシック:29ドル

スタンダード:79ドル

プレミアム:299ドル

取引手数料

3%

0円

0円

(Shopify payment利用時)

決済手数料

3.6%+40円

フリープラン:5%

スタンダード:3.6%

3.25〜3.9%

振込手数料

2万円未満:振込手数料+事務手数料=750円

2万円以上:250円

1万円未満:振込手数料+事務手数料=825円

1万円以上:275円

0円

(Shopify payment利用時)

決済方法

 

BASE

STORES

Shopify

クレジットカード

VISA、JCB、MasterCard、AMEX

VISA、JCB、MasterCard、AMEX

VISA、JCB、MasterCard、AMEX

キャリア決済

ID決済

PayPal

PayPal、楽天ペイ、Amazon Pay

Apple Pay、Google Pay、Amazon Pay、PayPal、Shop Pay

コンビニ決済

銀行振込

後払い決済

代金引換

スタンダードプランのみ対応

ID決済の数は、Shopifyがもっとも多いですが、後払いに対応しているのはBASEだけです。今払わなくても商品が買える後払いは、顧客からも重宝される決済方法であるといえます。

対応言語

 

BASE

STORES

Shopify

対応言語

英語

英語

19言語

対応通貨

34種類

日本円

17種類

対応言語が多いのはShopifyですが、対応通貨が多いのはBASEです。越境ECを検討している人は、通貨も重要なポイントとなるでしょう。

ECサイトをはじめるならサイトM&A

ECサイトの運営を検討しているなら、サイトM&Aがおすすめです。サイトM&Aとは、既存のサイトを購入して自社サイトとして運用していくことで、ECサイトが軌道に乗るまでの時間を大きく短縮することができます。

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まとめ

ECサイトを運営するには、さまざまな視点からECプラットフォームを決定していく必要があります。せっかく販売をスタートしても、売上が伸びなければ意味がありません。安定した売上を確保するために、サイトM&Aも検討してみてください。