ECサイトの構築方法で注目されるパッケージとは?特徴や選び方を詳しく解説

ECサイトを構築するなら、検討したいのがパッケージの利用です。パッケージを活用することで、労力や時間を最小限に抑えてECサイトを構築することができます。今回は、パッケージの特徴やメリット・デメリット、選び方のコツを紹介します。

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パッケージはECサイトを構築する方法のひとつ!特徴や機能を紹介

ECサイトを構築する選択肢のひとつがパッケージです。パッケージとは、ECサイトを構築・運用するために必要となるさまざまな機能が含まれたソフトウェアを指します。

パッケージをインストールすることで、一からプログラミングする場合と比べ、コストを大幅に抑えることができます。

ここでは、ECサイト立ち上げに関するパッケージの特徴や代表的な機能を確認してみましょう。

ECパッケージの特徴

ECパッケージは、ECサイトを立ち上げる際の土台となるプラットフォームの一種です。ECサイトを立ち上げる際に必要な機能がパッケージされていて、ソフトウェアをインストールするだけで、手間を省いてECサイトを立ち上げることができます。

基本的に、パッケージはインストールしてそのまま運用するのではなく、運用する側のニーズに合わせてカスタマイズすることがほとんどです。そのため、カスタマイズ前提の運用をすることの多い、中規模から大規模の企業に最適な構築方法といえるでしょう。

パッケージといってもその種類は豊富で、費用や機能、管理方法、サポート面など違いはさまざまです。

そのため、最適なパッケージを選ぶには、ECサイトを構築・運営するうえで何を重視したいか検討しておくことが欠かせません。

ECパッケージの機能

ECパッケージの代表的な機能には、顧客関連の「フロント機能」と、オフィス関連の「バックオフィス機能」があります。

フロント機能

フロント機能とは、ECサイトを利用するユーザーが商品を閲覧・購入する際に使用する機能です。

ECパッケージに備わっているフロント機能としては、以下のとおりです。

・会員登録やアカウント情報の閲覧機能

・商品の内容やレビューなどを紹介する機能

・商品を検索する機能

・メールマガジン配信に関する機能

・カートや決済に関する機能

フロント機能については、実際に商品を購入する目線になって、利用しやすいと感じる機能を選ぶと良いでしょう。

バックオフィス機能

バックオフィス機能とは、ECサイトを運営する側が、ユーザー情報や商品・売上を管理するための機能です。

バックオフィス機能としては、以下のものが挙げられます。

・おすすめの商品やセールに関する情報を配信する機能

・商品の配送・在庫管理の機能

・売上を集計する機能

・お問い合わせに対応する機能

バックオフィス機能は、試用期間がある場合は実際にシステムを使ってみたり、すでに運用している他社などの状況を参考にしたりして、必要な機能を検討するのがおすすめです。

ECサイトをパッケージで構築するメリットやデメリットは?

ECパッケージには、次のようなメリット・デメリットがあります。

ECパッケージを活用すべきかどうか正しく判断するためにも、把握しておきましょう。

ECパッケージのメリット

ECパッケージを活用する主なメリットは、3つあります。

手間をかけることなくすぐに運用できる

ECパッケージなら、サイト立ち上げ時の労力を抑え、短期間で運用開始ができます。

ECパッケージには、ECサイトを構築するうえで必要な代表的な機能が揃っています。そのため、一からプログラミングして機能を搭載する場合と比べて、サイト開設までの手間や期間を軽減できるのです。

ニーズに合わせて柔軟にカスタマイズできる

ECパッケージはカスタマイズの自由度が高く、機能を拡張したり既存システムと連携させたりすることもできます。ニーズに合わせた最適な活用ができることも、パッケージの強みといえるでしょう。

セキュリティが高い

セキュリティが高く、個人情報を多く扱うECサイトでも安心して運用できるのもメリットのひとつです。

無料で利用できるオープンソースのソフトウェアは、プログラムの処理内容を示す「ソースコード」が公開されていることから、情報漏洩やサイト改ざんなどのリスクがあります。

しかし、ECパッケージではソースコードが非公開のため、高い信頼性を有しているといえます。

ECパッケージのデメリット

ECパッケージのデメリットとして、代表的なものは次の3つです。

費用がかかる

多機能で快適にサイトを構築できるECパッケージは、初期費用が高い傾向にあります。

ベース機能だけでも数百万円程度かかることが一般的なため、十分なコストを確保する必要があるでしょう。また、維持管理やメンテナンス、サポートなどのランニングコストも発生します。

カスタマイズに時間がかかる

柔軟性が魅力のECパッケージですが、カスタマイズをすればするほど運用開始までの期間は長くなります。

機能を充実させようとすると、その機能に慣れるために時間を要するためです。カスタマイズする際は、あらかじめ自社のECサイトで必要となる機能を明確にしておくと良いでしょう。

定期的なリニューアルが必要

ECサイトはトレンドの移り変わりが早い分野です。より多くのユーザーに長く利用してもらうためには、構築後も定期的なリニューアルが必要となり、その度にコストが発生します。

ECパッケージの選び方のコツは?

多種多様なECパッケージの中から最適なものを選ぶためには、次の3つのコツを押さえることが大切です。

それぞれ、以下で詳しく説明します。

必要な機能を備えているかを確認する

ECパッケージは、機能の多さで選ぶのではなく、必要な機能があるパッケージに絞り込んで選ぶことが大切です。

作りたいECサイトのコンセプトを具体化し、実現するために必要な機能が揃っているかどうかを確認しましょう。イメージしているデザインを再現するための機能があるのか、連携させたいシステムとはスムーズに連携可能か、などを確認することが大切です。

いくら機能が豊富にあっても、実際に活用しなければ意味がありません。構築・運用時を具体的にイメージし、本当に使う機能が充実しているECパッケージを選びましょう。

ECサイト構築の実績で選ぶ

ECパッケージを販売する事業者の構築事例を確認して選ぶことで、ニーズに最適なパッケージを選びやすくなります。

過去の事例を確認すると、その事業者の強い業種やサポートの状況などがわかるためです。同業種や近い業種を手掛けている事業者を選ぶことで、構築やサポートに関する認識のズレも少なくなり、ECサイト構築までの期間短縮やコスト削減につながりやすくなります。

これまでにどのような構築実績があるのか、参考にして選ぶようにしましょう。

先を見越してベンダーを選ぶ

将来的なECサイトのリニューアルや拡張なども視野に入れてベンダー(事業者)を選ぶことで、構築後も快適な運用が可能になります。

ECサイトのトレンドは変化しやすいため、リニューアルにも柔軟に対応できるベンダーを選ぶ必要があるでしょう。そのほかにも、消費税の改定といった制度や社会情勢の変化、事業規模の拡大などを視野に入れて、スムーズに対応可能か、その場合の費用感はどの程度かを踏まえて選ぶことも大切です。

ECサイトの構築時だけでなく、構築後の運用段階や将来的なサイトのリニューアル時も見越して、ECパッケージを選ぶようにしましょう。

まとめ

ECパッケージを活用することで、お手軽にニーズに合わせたECサイトの構築ができる反面、初期費用や維持費がかかるといったデメリットもあります。まずは作りたいサイトを明確にし、最適な手法・パッケージ・ベンダーを選ぶことが大切です。

自社ECサイトを持つなら、サイトM&Aを利用する手もあります。サイトM&Aですでに運用されているサイトを購入することで、開発にかけるコストを最小限に抑え、短期間で運用を始めることが可能です。

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