副業でネットショップを開設する方法とは?メリットや注意点まで徹底解説

近年、将来の資産形成や独立のために副業を考える人が増えています。その中でも、ネットショップは低コストで誰でも始めやすく、趣味や好きなことが活かせる副業といえるでしょう。 今回は、副業でネットショップを始めるメリットや開業までの流れ、具体的な注意点を紹介します。

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副業でネットショップをやるメリット

副業としてネットショップを始めるとどのようなメリットがあるのか紹介します。

コストを抑えて始められる

ネットショップは開設費用が抑えられるため、初期費用が少ないビジネスとして初心者でも始めやすい副業です。

同じ販売店でも、実店舗を開設した場合は多額の初期費用が発生するうえ、ランニングコストも高くなります。また、自身が働けない曜日や時間帯は人を雇って運営する必要があります。

その点、ネットショップであればコストをかけずに開設する方法もあり、専門知識がなくても簡単に出店できるサービスが豊富です。無理に人を雇う必要がなく人件費もかからないため、副業として始めるにはおすすめのビジネスといえます。

空いた時間で作業ができる

本業の合間に作業ができる点もネットショップの魅力です。出勤前や帰宅後、休日などの隙間時間でも十分収益を上げることができます。

ネットショップであれば接客スキルやリアルタイムでの対応が不要なため本業に集中していても問題ありません。さらに、配送や梱包の手配を代行してくれるサービスもあるため、業務負担を軽減しやすいというメリットもあります。

ネットショップは、業務にかかる時間だけではなくストレスや労力など、自身の負担も減らせるため長期間続けやすい副業といえるでしょう。

好きなことを仕事にできる

ネットショップでは、自身が好きなものや自作の商品を販売可能です。本業では、自身の趣味や好きなジャンルに無関係な業務をしている方が多いかもしれませんが、副業であれば好きなことを仕事にできます。

個性的な商品を取り扱うことで、同じ嗜好のファンやリピーターが獲得できることもあり、楽しみながら安定した運営を実現できる可能性があります。

独立もできる

小規模で始めた副業が拡大して収入が安定していくと、将来的には独立という選択肢も出てきます。いつか独立をしたいと考えている方でも、いきなり本業を辞めて起業するのはハードルが高いかもしれません。

しかし、ネットショップであれば副業から少しずつ始められ、徐々に軌道に乗せていくことができます。仮に副業で事業が拡大できなくても、本業を続けていれば最低限の収入を確保できるので生活の心配はありません。

また、別のジャンルを取り扱うネットショップとして立て直すことも可能で、副業でさまざまな経験を積むことも独立には役立ちます。

副業でネットショップを始める流れ

それでは、副業としてネットショップを始める際の流れについて紹介します。

1.コンセプト・ショップ名を考える

ネットショップでは、まずコンセプトを明確にすることが大事です。具体的には「誰をターゲットにするか」「どのような商品を販売するか」「どのような価値を提供するか」を事前に考えておかなければなりません。

最初にしっかりとしたコンセプトを明確化できると、その後の事業計画も立てやすくなります。

ショップ名に関しても、コンセプトに沿ったものを考えておくと、ユーザーにどのようなショップで何が販売されているのか理解してもらいやすくなるでしょう。

ショップ名はシンプルでユーザーが覚えやすく、独創性が含まれていることが理想です。

2.取り扱う商品を決める

コンセプトが決定したら、自身のショップに相応しい商材を考えましょう。販売する商品の価格帯や質、デザインなどをコンセプトに沿って決めていきます。

例えば、ターゲットの年齢層を高く設定し、高級感のある商品を提供するコンセプトの場合は、価格帯や品質の高い商品を陳列し、シックなスタイルのデザインとなるでしょう。

一方、若年層に対して手軽に豊富なカラーを選べることをコンセプトとして掲げていれば、低価格で一定水準を満たす品質の商品にして、あらゆるカラーバリエーションを準備することが重要です。

ネットショップの商品は統一感を持たせることが大切で、集客力の向上やリピーターの獲得にも影響を与えます。

3.出店方法を決める

ネットショップの出店する方法には以下の3つがあります。自身に適した開設方法を選びましょう。

モール型ECサイトに出店

楽天市場やAmazonのようなモール型ECサイトに出店する方法があります。巨大なショッピングモールに出店するようなイメージで、強力な集客力を活用できる点が特徴的です。

無名のネットショップでも、最初から集客力のある母体に出店することで売上を伸ばせる可能性があります。一方で基本的に出店には月額費用がかかり、販売した商品には手数料が発生するため、出店費用は高くなりやすいです。

また、競合も多く価格競争になりやすいことや、ショップとしての認知度を高めるようなブランディングがしにくいことがデメリットとしてあげられます。

カートASPを利用

BASEやSTORESに代表されるカートASPを利用すると、コストを抑えて手軽に自身のネットショップを開設できます。初期費用や月額費用を無料で利用できるプランもあり、ショップのカスタマイズ性が高く、自身のイメージに合わせたデザインが可能です。

その反面、モール型ECサイトよりも集客力は弱くなるため、ユーザーに見てもらうためには工夫が必要になるでしょう。

販売手数料は発生しますが、初期費用を抑えて少ない商材から副業を始めてみたい方にはおすすめの出店方法です。

自社オリジナルサイトを開設

独自ドメインの取得からカート機能を含めたサイト設計、デザイン、集客などすべてをオリジナルで作り上げる方法です。自社ブランドのファンやリピーターを獲得するためには有効で、オリジナル商品が多い大規模なショップに最適といえます。

自社サイトの設計やデザインを外注することも可能ですが多額の初期費用が必要です。しかし、月額費用や販売手数料などのランニングコストがかからないため、長期的に安定した運営が見込める場合は利益を上げやすいでしょう。

将来的に独立してオリジナルブランドの商材まで手掛けたい方にはおすすめです。

4.開業届を出す

副業や独立に関わらず、ネットショップを開設した後は開業届を所轄の税務署に提出しなければなりません。原則として事業開始後1ヶ月以内に提出するように定められています。

仮に1ヶ月以内に間に合わなかった場合でも罰則などの規定はありませんが、余裕がある時に提出しておきましょう。

開業届と同時に「青色申告承認申請書」を提出することで、青色申告が利用できるようになります。白色申告よりも控除される金額が大きくなるため節税効果が高く、副業での所得増やせるため積極的に利用しましょう。

副業でネットショップをやる時の注意点

副業でネットショップを始める際に注意すべき点を紹介します。

確定申告が必要

本業で年末調整をしている人も、年間20万円以上の所得があるときには確定申告が必要です。年間20万円以上の所得がない場合でも、住民税での申告が必要なため、少しでも利益があるのであれば確定申告した方が良いでしょう。

前述したように、開業届の提出時に青色申告承認申請書を出していれば、確定申告で青色申告が可能となり、白色申告よりも高い節税効果が得られます。

許可や資格が必要

販売商品によっては許可や資格が必要になる場合があります。例えば、古着や中古品を仕入れて販売する場合は「古物商許可」、酒類をネット販売するなら「通信販売酒類小売業免許」など、扱う商品によってさまざまです。

資格や許可を取らずに販売すると罰則を受けるおそれがあるので、ネットショップを開設する際は該当する商品がないか確認しておきましょう。

前もって就業規則の確認が必要

副業は、認可されつつあるものの、依然として副業を禁止している企業もあります。

副業としてネットショップを始める際は、本業の就業規則で禁止されていないか確認が必要です。バレないだろうと思っていても、住民税の額で副業がばれるケースなどもあります。

まとめ

ネットショップは、開設にかかる初期費用を抑えて好きなことを仕事にでき、本業の隙間時間で収入を増やせる副業です。将来的には、副業から本業にシフトチェンジして独立できる可能性もありますので、自身で起業したい方にもおすすめのビジネスといえます。

また、開設時は、コンセプトを明確にして最適な出店方法を選ぶことが大切です。

さらに、運営によって収益出れば確定申告が必要で、扱う商品によっては認可を取得しなければなりません。違反すると罰則もありますので注意しましょう。

よりスムーズにオリジナルのネットショップ運営を始めたい場合は、すでに実績のあるサイトを購入する方法がおすすめです。

M&A-WEBであれば、初心者の方でも安心できるサポートが充実しており、スピーディな開設ができます。これからネットショップを始めるという方はぜひご検討ください。