【2026年版】サイト売買とは?個人が損せず始める流れ・相場・税金ガイド
【2026年版】サイト売買とは?個人が損せず始める流れ・相場・税金ガイド
サイト売買とは、収益を生むWebサイト(ブログ・メディア・ECサイト・アフィリエイトサイト・アプリなど)の運営権や関連資産を、売り手と買い手の間で譲渡する取引を指します。ただし相場の見極めや税金、サービス選びを誤ると損をしやすく、正しい手順を押さえることが成功の分かれ目になります。
近年は専用のマッチングサイトやM&A仲介サービスが整い、個人でも比較的少額から参加できる選択肢が広がっています。この記事では、サイト売買の意味や仕組みから、やり方・始め方の全体フロー、売り方・買い方それぞれの手順、相場の考え方、売却益にかかる税金や確定申告、サービスの選び方までを、初心者の方にも分かるように順を追って解説します。「サイト売買って何から始めればいいか分からない」という段階の方が、自分に合った最初の一歩を選べる状態を目指します。本記事の数値・制度は公開時点(2026年6月)の情報に基づいており、税制や各サービスの手数料・統計は時点依存のため、実際の判断時には最新の公式情報をあわせてご確認ください。
§1 サイト売買とは(意味・仕組み・市場の広がり)
サイト売買とは、収益や集客力を持つWebサイトを「資産」として、運営権・ドメイン・コンテンツなどを一括して売り手から買い手へ譲渡する取引のことです。 ブログやメディア、ECサイト、アフィリエイトサイト、アプリなど、継続的な価値を生むサイトであれば、不動産や株式と同じように売買の対象になります。
取引の基本構造(三者の関係)
サイト売買は、基本的に次の三者で成り立ちます。
- 売り手:運営しているサイトを手放したい個人・法人。資金化や事業整理、運営負担の軽減などが目的になります。
- 買い手:すでに収益が立っているサイトを取得して、運営を引き継ぎたい個人・法人。ゼロから作るよりも時間を買えることが魅力とされます。
- マッチングサイト/仲介会社:売り手と買い手を引き合わせ、交渉や契約・決済をサポートする窓口。当事者間取引を仲立ちする「マッチングサイト型」と、専門家が深く関与する「仲介会社型」があります(詳細は§2)。
代金のやり取りでは、第三者(運営会社)が一時的に代金を預かり、サイトの引き渡しが完了した後に売り手へ支払う「エスクロー方式」を採用するサービスが一般的です。たとえばラッコM&A公式では、買主が運営会社に代金を支払い、サイト移行完了の検収後に売主へ入金される仕組みが案内されています(ラッコM&A公式・2026年6月時点)。この仕組みにより、「お金を払ったのにサイトが渡されない」「サイトを渡したのに入金されない」といった当事者間取引のリスクを抑えやすくなります。
取引対象になる典型的なサイト
サイト売買・サイト 売買の対象になるのは、主に次のようなサイトです。
- アフィリエイトサイト・ブログ
- ニュース/専門メディア
- ECサイト(ネットショップ)
- SaaS・Webサービス
- スマートフォンアプリ
いずれも「収益が出ている」「集客の仕組みがある」「引き継ぎが可能」という点が、価値を持つかどうかの目安になります。
市場の広がり
サイト売買の市場は、専業のマッチングサイトの登場によって個人でも参加しやすくなっています。市場規模の参考として、ラッコM&A『数字でみる』(2026年6月9日時点)では、累計成約数6,762件、累計成約額約47.8億円、累計掲載数15,967件、累計登録申請数22,040件と公表されています。これは特定プラットフォームの自社統計であり市場全体を示すものではありませんが、個人を中心に取引が積み上がっている様子がうかがえます。同統計では売主構成は個人84.3%・法人15.7%、買主は個人71.85%・法人28.15%とされ、売り手・買い手とも個人が多数を占める傾向が示されています(ラッコM&A公開・2026年6月時点)。
このように、サイトma・売買サイトといった呼び方の違いはあっても、「収益サイトを資産として売り買いできる」という点が、サイト売買を理解する出発点になります。次の章では、よく混同される「サイトM&A」「仲介」との違いを整理します。
§2 サイト売買とM&A・仲介の違い(マッチングサイト vs 仲介会社)
サイト売買は、広い意味でのM&A(事業の譲渡・取得)に含まれます。ただし、利用する窓口によって、かかる手数料も、関与する専門家の深さも大きく異なります。ここでは「サイトM&A」という言葉の意味と、マッチングサイト(当事者間取引)と仲介会社(専門家関与)の違いを整理し、買い手視点の用語も押さえます。
「サイトM&A」「m&a サイト」など用語の整理
検索ではサイトm&a・サイト m&a・サイトm&a・ma サイト・m&a サイト売買など、さまざまな表記が使われますが、指している内容はおおむね次の関係に整理できます。
- サイトM&A(サイトm&a):サイトという事業・資産を対象にしたM&A全般を指す言葉。「サイト売買」とほぼ同義で使われることが多い表現です。
- m&a サイト/m&aサイト/ma サイト:M&A案件を扱う「サービス・プラットフォーム(窓口)」を指して使われることが多い表現です。
- m&a サイト売買:M&Aの一形態としてのサイト売買、という文脈で使われます。
つまり「行為」を指すのがサイトM&A・サイト売買、「窓口・場」を指すのがm&a サイト、と捉えると混乱しにくくなります。
事業譲渡というスキームの位置づけ
サイトの売買は、M&Aのスキームの中では「事業譲渡」として扱われることが一般的です。中小企業の事業引継ぎの指針としては、中小企業庁の『中小M&Aガイドライン(第3版)−第三者への円滑な事業引継ぎに向けて−』が現行版で、2024年8月(令和6年8月)に公表されています(経済産業省プレスリリース 2024-08-30)。同ガイドラインは、2015年の『事業引継ぎガイドライン』から版を重ねて整備されてきたもので、事業譲渡はM&Aの一スキームとして位置づけられています。法律上の遵守義務そのものではありませんが、M&A支援機関登録制度の登録要件とされるなど、実務上の重要な目安となっています。
マッチングサイト型 vs 仲介会社型の比較
| 比較軸 | マッチングサイト型 | 仲介会社型 |
|---|---|---|
| 取引の進め方 | 売り手・買い手が当事者間で直接交渉 | 専門家(仲介者・FA)が間に入って調整 |
| 専門家の関与 | 少なめ(プラットフォームがサポート) | 多め(交渉・契約・DDを支援) |
| 対象規模の傾向 | 少額〜中規模が中心 | 中規模以上にも対応しやすい |
| 契約・法務サポート | テンプレートやエスクロー中心 | 個別の契約設計まで関与しやすい |
| スピード | 自走できれば速くなりやすい | 関与が深い分、相応の期間 |
| 費用の傾向 | 比較的抑えやすい傾向 | 専門家関与の分だけ手数料は高くなりやすい |
中小M&Aガイドライン第3版では、仲介者・FAを選ぶ際の考慮要素として、手数料に関する事項や提供業務の内容・質を確認することが示されており、納得できない場合は手数料交渉の検討も考えられるとされています。実務で多いレーマン方式の留意点や最低手数料の分布状況なども明記されています(中小企業庁 中小M&Aガイドライン第3版・2024年8月)。サービスを選ぶ際は、手数料体系と提供されるサポート内容をあわせて確認するとよいでしょう。
どちらが向くかの判断軸
- 金額規模が小さく、自分で交渉・引き継ぎを進められる → マッチングサイト型が向きやすい
- 金額が大きい、法務・契約が複雑、専門家に任せたい → 仲介会社型が向きやすい
具体的なサービス名での比較は§9で扱います。なお、契約の法的論点(知財・競業避止・表明保証など)は§4・§11で一般的な記載項目として紹介しますが、個別の判断は弁護士などの専門家に相談することをおすすめします。
§2-1 バイサイドM&Aとは(買い手視点の用語解説)
バイサイドM&Aとは、買い手側(買収する側)の立場で進めるM&Aのことです。 反対に、売り手側の立場は「セルサイド」と呼ばれます。サイト売買では、「サイトを買いたい」と考える側がバイサイドにあたります。
バイサイドの基本的な動きは、おおむね次の流れになります。
- 探索:条件に合う案件を探す
- デューデリジェンス(DD):収益やアクセスの実態を確認する
- 交渉:価格・引き継ぎ条件を詰める
- 契約・決済・引き継ぎ:譲渡を実行する
サイト売買における買い手の具体的な進め方は§5「サイトの買い方完全ガイド」で詳しく解説します。バイサイド m&aという用語に触れたら、まずは「買い手側のM&A」と覚えておけば十分です。
§3 サイト売買のやり方・始め方(全体フロー5ステップ)
初めての方が迷いやすいのが「結局、何をどの順でやるのか」です。ここではサイト売買のやり方・流れを、売り手・買い手に共通する5つのステップに整理します。サイト売買 流れ・サイト売買 やり方・サイト売買 方法・サイト売買 初心者として調べている方は、まずこの全体像をつかんでください。各ステップの詳細は、後の売り方(§4)・買い方(§5)ガイドで深掘りします。
サイト売買の5ステップ(全体フロー)
| ステップ | 内容 | 主にやること |
|---|---|---|
| ①サービス選定・登録 | 利用する窓口を決めて会員登録 | マッチングサイトか仲介会社かを選び、アカウントを作成 |
| ②査定・条件整理 | 価値の把握と希望条件の整理 | 売り手は希望価格・引き継ぎ条件、買い手は予算・狙うジャンルを整理 |
| ③掲載・交渉 | 案件掲載・問い合わせ・条件交渉 | 売り手は案件を掲載、買い手は気になる案件へ打診し、価格や条件を交渉 |
| ④デューデリジェンス(DD) | 実態の確認 | 収益・アクセス・契約・知的財産などを相互に確認 |
| ⑤契約・決済・引き継ぎ | 譲渡の実行 | 譲渡契約を結び、エスクロー等で決済、サイト・ドメインを移行 |
たとえばラッコM&A公式では、取引の基本フローとして「会員登録→サイト掲載→交渉→基本合意・契約→代金支払(エスクロー)→サイト/ドメイン譲渡→検収・完了」が案内されており(ラッコM&A公式・2026年6月時点)、上記の5ステップとおおむね対応します。
各ステップの所要期間の目安
所要期間はサイトの規模や交渉状況によって大きく変わります。小規模な案件であれば数週間程度で完了することもある一方、規模が大きく条件調整が複雑な場合は数か月かかることもあるとされます。あくまで目安であり、具体的な期間は利用するサービスや相手との交渉次第である点に注意してください。
自分はどこから始めるべきか
- 売りたい人:まずは①サービス選定と②査定から。詳しくは§4へ。
- 買いたい人:まずは①登録と②予算・条件整理、そして案件探索から。詳しくは§5へ。
5ステップの全体像をつかんだら、次は自分の立場に合わせて売り方・買い方を確認していきましょう。
§4 サイトの売り方完全ガイド(売却の流れと準備)
ここからは売り手の視点で、サイトを納得感のある条件で・安全に売るための流れと準備を具体的に解説します。サイト売却・サイト 売却・サイト 売る・サイト販売・サイト 販売として情報を探している方は、この章を中心に読み進めてください。
1. 売却前の準備
売却の成否は準備で大きく変わります。買い手は「本当に収益が出ているのか」「引き継いだ後も運営できるのか」を重視するため、次のような情報を整理しておくとスムーズです。
- 数値の整理:月間の売上・利益、アクセス数、収益源の内訳
- 証憑の準備:アクセス解析(解析ツールの画面)、収益のレポートなど、数字を裏づける資料
- 引き継ぎ可能性の確認:ドメイン・サーバー・各種アカウント・外注先・コンテンツの権利関係が引き継げるか
これらが整っていると、買い手の不安が減り、交渉が前に進みやすくなります。
2. 査定・希望価格の決め方
希望価格は、収益力や将来性をもとに決めます。サイト売買では「月間利益の何倍」という考え方が用いられることが多く、その目安は§6「相場」で詳しく解説します。マッチングサイトには簡易査定の機能が用意されている場合もあるため、まずは目安を把握するところから始めるとよいでしょう。
3. 案件掲載・買い手との交渉
利用するサービスに案件を掲載し、買い手からの問い合わせを受けて条件を調整します。価格だけでなく、引き継ぎサポートの期間や範囲、引き渡しのタイミングなども交渉の対象になります。誠実に情報を開示することが、後のトラブル回避にもつながります。
4. 契約・決済・引き継ぎ
条件がまとまったら、譲渡契約を結びます。サイト売買契約書では、一般的に次のような項目が記載されるとされています(浅野総合法律事務所『ビズベン』の解説などを参考。一次的な制度根拠は中小企業庁ガイドラインを優先)。
- 契約当事者の明示
- 売買対象サイトの特定(ドメイン名・URL・コンテンツ)
- 売買代金と支払方法
- 秘密保持義務・競業避止義務
- 表明保証
- 引き渡し・サポート期間
- 損害賠償・免責・解除条項
- 紛争解決条項
CINC Capital(M&A仲介協会会員・中小企業庁M&A支援機関登録)のコラムでも、契約書の主要事項として譲渡対象・譲渡対価・引渡し・精算・知的財産権・競業避止義務が整理されています。これらは一般的な記載項目の紹介であり、実際の契約内容は案件ごとに異なります。知的財産権や競業避止義務など個別の法的判断が必要な論点は、弁護士などの専門家に相談することをおすすめします。
決済は、第三者が代金を預かるエスクロー方式が安心です。引き渡しは、ドメインやサーバー、各種アカウントを段階的に移行し、運用ノウハウもあわせて引き継ぐとトラブルを抑えやすくなります。
売り手の方へ:自分のサイトがいくらで売れそうか、まずは把握してみませんか。無料でサイトの査定・売却相談をする
§4-1 個人でもサイト売買はできる?個人売買の注意点
結論として、個人でもサイト売買は可能です。 前述のとおり、ラッコM&A『数字でみる』(2026年6月時点)でも売主・買主とも個人が多数を占めており、サイト売買 個人での取引は珍しくありません。
ただし、当事者間で直接やり取りする場合には、次のようなリスクに注意が必要とされます。
- 収益・データの偽装:実際より高く見せかけられる
- 引き継ぎ拒否:入金後にスムーズに引き渡されない
- 二重売却:同じサイトを複数人に売られる
こうしたリスクへの基本的な対策は、第三者が代金を預かるエスクローを備えたマッチングサイトや仲介を利用し、段階的に引き継ぎを進めることです。個人間の取引で起こりやすいトラブルや、その具体的な見抜き方については、サイト売買の詐欺・トラブル回避もあわせてご確認ください。
§5 サイトの買い方完全ガイド(購入の流れとデューデリジェンス)
続いて買い手の視点です。良い案件を見極め、購入後に「こんなはずではなかった」とならないために、サイト購入・サイトを買う・サイト 買う・サイト買収の流れと、デューデリジェンス(DD)の要点を解説します。
1. 案件探索・選定基準
まずは利用するサービスに登録し、条件に合う案件を探します。選定の際に確認したい観点は次のとおりです。
- 収益の安定性:一時的な伸びではなく、継続して収益が出ているか
- トラフィック源:特定の流入元に依存しすぎていないか(SEO・SNS・広告など)
- 属人性:運営者個人のスキルや人脈に強く依存していないか(依存度が高いと引き継ぎ後に再現しにくい)
2. デューデリジェンス(DD)のチェック観点
DDとは、購入前に対象サイトの実態を確認する作業です。買い手保護の要であり、次のような観点を確認するとされます。
| 確認領域 | 主なチェック観点 |
|---|---|
| アクセス解析 | 公表された数値と解析ツールの実データが整合しているか |
| 収益の継続性 | 収益源が安定的か、一過性の要因に依存していないか |
| ペナルティ・規約 | 検索エンジンや提携先の規約・ペナルティのリスクがないか |
| 契約・知的財産 | コンテンツ・画像・ドメインなどの権利が問題なく引き継げるか |
これらは「確認すべき観点」の提示であり、判断基準は案件ごとに異なります。数値の検証や契約面で不安がある場合は、専門家のサポートを受けることも検討してください。
3. 交渉・契約・決済・引き継ぎ
DDで問題がなければ、価格や引き継ぎ条件を交渉し、譲渡契約を結びます。決済はエスクロー方式が安心です。引き継ぎでは、ドメイン・サーバー・各種アカウントの移行に加え、運用ノウハウの移転までを丁寧に行うことが、購入後の安定運用につながります。
購入後に起こりやすいつまずきや、それを避けるためのポイントは、サイト購入の失敗パターンで具体的に解説しています。
なお、サイト売買にとどまらず「会社・事業ごと買いたい」という方は、会社を買う・個人M&Aの始め方もあわせて参考になります。
買い手の方へ:どんなサイトが売りに出ているのか、まずは見てみましょう。公開中のサイト売買案件を見る
§6 サイト売買の相場(月収倍率と査定の考え方)
サイト売買の価格は、「月間利益の何倍」という考え方で語られることが多いのが特徴です。ここでは相場の捉え方と、価格を左右する要因を整理します。
月収(月間営業利益)倍率の考え方
各プラットフォームが示す目安では、サイトの価格は「月間利益(月間営業利益)の◯倍(◯か月分)」というレンジで語られることが一般的です。この倍率は、収益の安定性や将来性が高いほど大きくなりやすいとされます。ただし、こうした倍率は各プラットフォームが示す業界の目安であり、政府統計や学術データによる裏づけがあるものではありません。実際の価格は案件ごとの交渉で決まるため、「相場どおりに売れる・買えるとは限らない」と考え、あくまで参考レンジとして捉えてください。最新の目安は各サービスの公式情報でご確認ください。
価格を左右する主な要因
| 要因 | 価格への影響 |
|---|---|
| 収益の安定性 | 継続的に利益が出ているほど評価されやすい |
| トラフィックの品質 | 流入が安定し、依存先が分散しているほど評価されやすい |
| コンテンツ・技術資産 | 質の高い記事・独自システムなどは加点要因になりやすい |
| 属人性 | 運営者個人への依存が低いほど引き継ぎやすく評価されやすい |
ジャンル別の傾向
アフィリエイト・メディアはSEO資産が評価される一方で検索アルゴリズム変動の影響を受けやすく、ECは在庫・物流を含むため事業性が評価されやすい、SaaSは継続課金(ストック収益)が評価されやすい、といった傾向があるとされます。いずれもあくまで傾向であり、個別の案件で異なります。
価格帯の分布(参考統計)
価格帯の参考として、ラッコM&A『数字でみる』(2026年6月時点)では、過去1年の価格分布が、30万円未満43.7%/30〜100万円未満28.53%/100〜1000万円未満25.05%/1000〜5000万円未満2.57%/5000万円以上0.15%と公表されています(特定プラットフォームの自社統計・集計対象期間は公開時点の過去1年)。これを見ると、少額帯の取引が多くを占める傾向がうかがえます。
「サイト売買は儲かるのか」という観点での費用対効果や収益化の考え方は、サイト売買は儲かるかで詳しく解説しています。
自分のサイトの想定価格を知りたい方は、自分のサイトの想定価格を無料査定するところから始めてみましょう。
§7 サイト売却の税金・確定申告(譲渡所得と節税の基本)
サイト売却 税金として調べている方に向けて、売却益にかかる税金と確定申告の基本的な考え方を整理します。なお、税金の取り扱いは個々の状況によって異なり、本記事は一般的な制度の説明にとどまります。個別の税額計算や申告の要否、節税の具体策については、税理士などの専門家に相談してください。
売却益の課税区分(譲渡所得か事業所得か)
サイト売却で得た利益がどの所得に区分されるかは、保有・取引の実態によって判定されます。国税庁No.3105「譲渡所得の対象となる資産と課税方法」によれば、譲渡所得の対象は土地・建物・株式等・金地金・機械器具などの資産の譲渡による所得とされています。一方で、棚卸資産の譲渡や、営利を目的として継続的に行われる資産の譲渡による所得は、譲渡所得ではなく事業所得または雑所得になるとされています(令和7年4月1日現在法令等)。
つまり、サイト売却益が「譲渡所得」になるか「事業所得・雑所得」になるかは、そのサイトの保有・取引の実態によって判断される論点であり、一律に「譲渡所得である」と断定できるものではありません。どの区分になるかは個別判断が必要なため、専門家への確認が重要です。
譲渡所得の計算の考え方
国税庁No.3252「取得費となるもの」によれば、譲渡所得は『収入金額 −(取得費 + 譲渡費用)』で計算するとされています。取得費には購入代金・購入手数料・設備費・改良費などが含まれ、建物の取得費は所有期間中の減価償却費相当額を差し引いた金額になるとされています(令和7年4月1日現在法令等)。
| 計算の構成 | 内容(一般的な考え方) |
|---|---|
| 収入金額 | サイトの売却で得た金額 |
| 取得費 | 取得にかかった費用(購入代金・手数料・改良費など) |
| 譲渡費用 | 売却にあたって直接かかった費用 |
| 譲渡所得 | 収入金額 −(取得費 + 譲渡費用) |
具体的な金額のあてはめは個々の状況で異なるため、ここでは計算式の枠組みのみを示しています。
確定申告の要否(給与所得者の20万円基準)
国税庁No.1906「給与所得者がネットオークション等により副収入を得た場合」によれば、給与所得者で年末調整を受けている場合でも、給与所得・退職所得以外の所得(副収入等)が20万円を超えるときは、原則として確定申告が必要とされています(令和7年4月1日現在法令等)。サイト売却による所得もこれに関わる場合があります。
なお、住民税の申告については上記の国税庁ページには明記がないため、所得が少額の場合の住民税申告の要否は、お住まいの市区町村の案内などで別途ご確認ください。税制は改正される可能性があるため、申告時点の最新の制度を確認することが大切です。
法人・個人の違いと専門家相談
法人の場合と個人の場合では課税の仕組みが異なります。所得区分の判定、必要経費・取得費の範囲、申告の要否などは個別性が高く、判断を誤ると過不足が生じるおそれがあります。サイトの売却を予定している場合は、早めに税理士へ相談し、自分のケースでの取り扱いを確認しておくと安心です。
§8 業種・ジャンル別の売買事情(EC・アプリ・店舗・アフィリエイト)
サイト売買は、対象の業種・ジャンルによって確認すべきポイントや向いているサービスが変わります。自分のサイト・狙う案件に当てはめて読んでください。
ECサイト(ネットショップ)
ecサイト m&aでは、サイトそのものに加えて、在庫・物流・仕入先との関係をどう引き継ぐかが論点になります。仕入先や外注先との契約が引き継げるか、在庫の評価をどうするかなどを事前に整理しておくと、交渉がスムーズです。事業性が評価されやすい一方、引き継ぎ要素が多いため、DD(実態確認)を丁寧に行うことが大切です。
アフィリエイト・ブログ
サイト売買 アフィリエイトの分野では、SEOで積み上げた検索流入が大きな資産になります。一方で、検索エンジンのアルゴリズム変動や提携先(ASP・広告主)の規約変更の影響を受けやすい点には注意が必要です。流入元が特定の検索キーワードや単一の提携先に偏っていないかが、評価と引き継ぎの安定性を左右します。
アプリ・SaaS
アプリやSaaSでは、ソースコードの引き継ぎ、アプリストアの審査・アカウント移管、そして解約率(チャーン)が重要になります。継続課金によるストック収益は評価されやすい一方、技術的な引き継ぎの難度が高くなりがちなため、開発・運用体制まで含めた確認が求められます。
店舗(オフライン事業)
店舗 売却・店舗売却 サイトとして探している方も多い分野です。飲食店や美容室などの実店舗は、Webサイトとは性質が異なり、立地・設備・スタッフ・許認可など引き継ぎ要素が多くなります。店舗の譲渡には飲食特化のマッチングサイトなど業種特化のサービスも存在するため、自分の業種に合った窓口を選ぶことが大切です。
ブログ売却の特殊性(記事資産の評価や引き継ぎの注意点)については、今後の関連記事で詳しく扱う予定です。
このように、どの業種でも共通するのは「引き継げる資産は何か」「依存しているリスクは何か」を見極めることです。次の章では、これらを踏まえてサービスの選び方を解説します。
§9 サイト売買プラットフォーム・仲介サービスの選び方と比較
m&a サイト・m&aサイト・ma サイト・売買サイト・webサイト 売買として、どこで取引すればよいかを探している方に向けて、サービスの選び方と主要サービスの比較を整理します。以下の順位・分類は当社の比較基準による相対的な整理であり、優劣を断定するものではありません。
サービス選定の5軸
- 掲載数(案件の多さ):選択肢の広さに直結します
- 手数料:売主負担・買主負担の有無と料率を確認します
- 売主負担の構造:売り手が無料か、成約時に費用がかかるか
- DD・法務サポート:契約・実態確認をどこまで支援してくれるか
- 対象規模・得意分野:少額個人向けか、中規模以上の事業向けか
主要サービスの比較(事実ベース・出典明記)
下表は各社が公開している自己申告情報をもとにした事実ベースの整理です。手数料・条件は時点依存で改定される可能性があるため、利用前にそのつど各社公式ページで最新の内容をご確認ください。本記事は提携の有無にかかわらず中立の立場で記載しています。
| サービス | タイプ | 手数料(公開情報) | 取引の特徴 |
|---|---|---|---|
| ラッコM&A | マッチングサイト | 売主無料/買主は成約金額の5%(最低55,000円)(ラッコM&A公式・2026年6月時点) | エスクロー方式。会員登録→掲載→交渉→契約→決済→譲渡→検収の流れ |
| サイトキャッチャー | マッチングサイト | 最新の料金は公式LPで要確認 | サイト売買専業のマッチングサービス |
| SiteStock(サイトストック) | マッチング/仲介 | 最新の料金は公式LPで要確認 | サイト売買の仲介・サポートを提供 |
| BATONZ(バトンズ) | M&Aマッチング | 最新の料金は公式LPで要確認 | 事業・会社まで含む総合M&Aマッチング |
| TRANBI(トランビ) | M&Aマッチング | 最新の料金は公式LPで要確認 | 個人〜中小の事業承継・M&Aマッチング |
各社の手数料・条件はラッコM&Aの公開情報を除き、本記事執筆時点で各社公式の一次情報を網羅的には確認していません。比較検討の際は、各サービスの公式ページで最新の自己申告値を直接ご確認ください(時点依存・改定の可能性があります)。
マッチングサイトと仲介会社の選び分け(実サービスへの接地)
§2で整理したとおり、当事者間で進めやすい少額案件はマッチングサイト型が、専門家のサポートが欲しい複雑な案件は仲介会社型が向きやすい傾向があります。サイト専業のマッチングサイト(ラッコM&A・サイトキャッチャー・SiteStockなど)はサイト売買に特化している一方、BATONZ・TRANBIなどは会社・事業まで含む総合M&Aを扱う点が違いです。自分の案件規模と、どこまで自走できるかで選び分けるとよいでしょう。
なお、当社(M&A-WEB)はオフラインの個人事業や副業からの異業種参入、売主負担の構造といった独自の軸を持つサービスです。中立比較の観点から上記の比較表・選び分けの順位対象には含めていません。利用を検討される方は、本記事末尾の案内をご覧ください。
§10 サイト売買の成功事例・体験談
サイト売却 事例として具体的なイメージを持ちたい方に向けて、公開情報をもとに一般化した売買の流れを紹介します(個人を特定する非公開情報は扱いません)。
売り手のケース(一般化)
副業でアフィリエイトサイトを運営していた個人が、本業が忙しくなり運営を継続できなくなったため、マッチングサイトに掲載。月間利益をもとにした査定額を参考に希望価格を設定し、複数の買い手と交渉。引き継ぎサポート期間を設けることで買い手の不安を和らげ、エスクローを通じて安全に決済・譲渡が完了した、という流れが典型的です。
買い手のケース(一般化)
ゼロからの構築に時間がかかると感じていた個人が、すでに収益が出ているメディアを取得。購入前にアクセス解析と収益データの整合をDDで確認し、運用ノウハウの引き継ぎを条件に交渉。引き継ぎ後も収益を維持しながら、自分の得意分野でコンテンツを拡充していった、という流れがよく見られます。
事例から学ぶ成功要因と注意点
- 成功要因:数値の透明性、丁寧な引き継ぎ、エスクローの活用
- 注意点:相場や将来性を過度に楽観せず、DDで実態を確認すること
前述のラッコM&A『数字でみる』(2026年6月時点)でも累計成約数6,762件と多くの取引が積み上がっており、適切な手順を踏めば個人でも取引を成立させやすい環境が整いつつあるといえます。
§11 サイト売買のリスクと失敗しない注意点
最後に、サイト売買で起こりうる主なリスクと、その回避策を整理します。リスクを知っておくことが、安全な取引への第一歩です。
サイト売買の主なリスク
| リスク | 内容 | 主に影響を受ける側 |
|---|---|---|
| データ偽装 | アクセス数を実際より多く見せかける | 買い手 |
| 収益偽装 | 収益を実際より高く見せかける | 買い手 |
| 引き継ぎ拒否 | 決済後にスムーズに引き渡されない | 買い手 |
| 二重売却 | 同じサイトを複数の相手に売る | 買い手 |
リスクへの回避策
- エスクローを利用する:第三者が代金を預かることで、入金・引き渡しの片務リスクを抑えます
- 段階的に引き継ぐ:一度にすべてを渡さず、確認しながら移行します
- 専門家・仲介を活用する:契約や実態確認に不安があれば、専門家のサポートを受けます
- DD(実態確認)を省略しない:数値の整合や規約リスクを忘れずに確認します
契約上の論点
知的財産権の帰属や競業避止義務など、契約上の論点はトラブルの火種になりやすい部分です(§2・§4で一般的な記載項目を紹介しています)。これらは個別の法的判断が必要になるため、内容に不安がある場合は弁護士などの専門家に相談してください。
サイト売買の詐欺・トラブルの具体的な手口や、それを見抜くためのチェックポイントについては、サイト売買の詐欺・トラブル回避で詳しく解説しています。あわせてご確認ください。
§12 よくある質問(FAQ)
Q. サイト売買とは何ですか?
A. 収益や集客力を持つWebサイト(ブログ・メディア・EC・アプリなど)の運営権や資産を、売り手と買い手の間で譲渡する取引です。不動産や株式と同じように、サイトを「資産」として売り買いします。詳しくは§1をご覧ください。
Q. サイト売買とM&A・仲介の違いは何ですか?
A. サイト売買は広い意味でのM&A(事業譲渡)に含まれます。窓口には、当事者間で取引する「マッチングサイト型」と、専門家が深く関与する「仲介会社型」があり、手数料やサポートの深さが異なります。詳しくは§2をご覧ください。
Q. サイト売買の流れ・やり方・始め方は?
A. 一般的には、①サービス選定・登録 →②査定・条件整理 →③掲載・交渉 →④デューデリジェンス →⑤契約・決済・引き継ぎ、の5ステップです。売りたい人は査定から、買いたい人は案件探索から始めます。詳しくは§3をご覧ください。
Q. 個人でもサイト売買はできますか?
A. できます。プラットフォームの統計でも売主・買主とも個人が多数を占めています(ラッコM&A『数字でみる』2026年6月時点)。ただし当事者間の直接取引には偽装や引き継ぎ拒否などのリスクがあるため、エスクローを備えたサービスの利用が安心です。詳しくは§4-1をご覧ください。
Q. サイトはいくらで売れる?相場はどのくらい?
A. 各プラットフォームが示す目安では「月間利益の◯倍(◯か月分)」というレンジで語られることが一般的ですが、これは業界の目安であり政府統計の裏づけはありません。価格は収益の安定性・将来性・属人性などで変わり、最終的には交渉で決まります。詳しくは§6をご覧ください。
Q. サイト売却に税金はかかりますか?確定申告は必要?
A. 売却益には所得税などが関わる場合があります。利益が「譲渡所得」か「事業所得・雑所得」かは保有・取引の実態で判定されます(国税庁No.3105)。また、給与所得者で副収入等が20万円を超える場合は原則として確定申告が必要とされています(国税庁No.1906、令和7年4月1日現在法令等)。個別の判定は税理士へ相談してください。詳しくは§7をご覧ください。
Q. サイト売買のおすすめサービスはどこ?仲介とマッチングサイトはどちらがいい?
A. 少額で自分で進められる案件はマッチングサイト型、金額が大きく専門家のサポートが欲しい案件は仲介会社型が向きやすい傾向があります。サービスは手数料・サポート内容を各社公式で確認して選びましょう。比較の整理は§9をご覧ください。
まとめ|売り手・買い手それぞれの次の一歩
サイト売買は、収益サイトを資産として売り買いする取引で、いまは個人でも始めやすい環境が整っています。大切なのは、全体の流れ(サービス選定→査定・条件整理→掲載・交渉→デューデリジェンス→契約・決済・引き継ぎ)を理解したうえで、自分が売り手か買い手かに応じて準備を進めることです。
相場は月間利益の倍率が一つの目安となり、売却益には税金や確定申告が関わる場合があるため、早めに考え方を押さえておくと安心です。サービスは、当事者間で取引するマッチングサイトと、専門家が関与する仲介会社で性質が異なるため、金額規模や自走できるかで選び分けましょう。
- 売却を検討している方:まずは無料の査定・相談で、自分のサイトの価値を把握しましょう。→ 無料でサイトの査定・売却相談をする
- 購入を検討している方:公開中の案件一覧から、条件に合うサイトを探してみましょう。→ 公開中のサイト売買案件を見る
判断に迷う論点については、サイト売買の詐欺・トラブル回避、サイト売買は儲かるか、サイト購入の失敗パターン、会社を買う・個人M&Aの始め方もあわせてご確認ください。
※本記事の制度・数値は公開時点(2026年6月)の情報です。税制・各サービスの手数料・統計は時点により変わるため、実際の判断時には最新の公式情報と専門家への相談をおすすめします。