LINE公式アカウント譲渡の完全ガイド|権限移管の手順と規約上の可否

更新: 2026年5月24日

LINE公式アカウント譲渡の完全ガイド|権限移管の手順と規約上の可否

はじめに|LINE公式アカウント譲渡で最初に押さえる結論

LINE公式アカウントの譲渡とは、名義変更ではなく「権限管理」機能で管理者権限を新担当者に付け替え、実質的に引き継ぐことです。 一般的なWebサービスのような「名義変更」手続きはLINE公式アカウントには存在しません。引き継ぎは管理者権限の付け替えで行います。

ここでもう一つ重要な事実を先に示します。LINE公式アカウント利用規約は、本アカウントを第三者に譲渡・貸与・共用する行為を禁止行為として明記しています(出典:LINE公式アカウント利用規約)。さらに、契約上の地位を運営会社の承諾なく第三者へ譲渡することも制限されています。つまり、売買を伴う譲渡は規約上の制約が厳しく、安易に進めるとアカウント停止などのリスクがあります。

そのため本記事の立場は明確です。社内での担当者交代や組織内の引き継ぎは「権限管理」で実施できます。一方で、売買・第三者譲渡を伴うケースは、事前に運営会社であるLINEヤフー株式会社へ確認するのが安全です。本記事は規約違反を勧めるものではなく、事実を出典付きで正確に伝えることを目的とします。

なお、規約は予告なく改定されることがあります。手順や権限の仕様も更新される可能性があるため、実際の手続き前には必ず最新の公式情報を確認してください。SNS・サイト売買全体の俯瞰は、上位ハブ記事「SNSアカウント売買の完全ガイド」をあわせてご参照ください。

この記事で扱う論点は次のとおりです。

  • LINE公式アカウントの譲渡が規約上どう扱われるか
  • 「名義変更」が存在せず「権限管理」で引き継ぐ理由
  • 権限移管の具体的な5ステップとフロー
  • 移管で起こりがちなトラブルと防止チェックリスト
  • 売買・事業譲渡を伴う場合の安全な進め方

LINE公式アカウントは譲渡できる?規約上の可否を正確に整理

結論:LINE公式アカウント利用規約は、アカウント自体の第三者への譲渡・貸与・共用を禁止行為として定めています。社内の担当者交代は権限管理で対応できますが、売買を伴う第三者譲渡は規約上の制約が大きく、運営会社への事前確認が必要です。 本セクションは公式規約を一次情報として事実を整理します。

LINE公式アカウントの運営会社は、利用規約で「LINEヤフー株式会社」と定められています(出典:LINE公式アカウント利用規約)。利用にあたっては、利用者とLINEヤフー株式会社との間で本契約が成立しており、その内容に従う必要があります。

規約に明記された「譲渡・貸与・共用の禁止」

利用規約の禁止行為を定めた条項には、次の趣旨の記載があります。

  • 本アカウントを第三者に譲渡または貸与する行為
  • 本アカウントを第三者と共用する行為

これらは禁止行為として明示されています(出典:LINE公式アカウント利用規約)。したがって、アカウントそのものをそのまま売却・貸与・共用する行為は、規約上の禁止行為に該当する可能性が高いと理解するのが正確です。

「契約上の地位の譲渡」も承諾が必要

規約には、利用者側が運営会社の承諾なく本契約上の権利義務や地位を第三者へ譲渡してはならない、という趣旨の条項も置かれています(出典:LINE公式アカウント利用規約)。つまり、契約の主体そのものを別の事業者に入れ替える行為も、運営会社の承諾が前提となります。

一方で、運営会社側がLINE公式アカウントサービスの全部または一部をグループ会社などに譲渡する場合は、利用者への公表または通知で契約上の地位を移転できる旨も規定されています。利用者側と運営会社側で、譲渡に関する取り扱いに差があることを理解しておきましょう。

「規約違反」と着地点

ここで線引きが重要です。規約は譲渡制限が厳格です。社内での担当者交代や、同一組織内での運用引き継ぎは「権限管理」機能で対応できます。これは後述のとおり想定された機能です。

これに対し、売買を伴う第三者への譲渡は、規約上の禁止行為や承諾要件に抵触する可能性があります。本記事は規約違反を助長するものではありません。売買・第三者譲渡を検討する場合は、必ず最新の規約を確認したうえで、運営会社であるLINEヤフー株式会社へ事前に確認するのが安全です。

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「名義変更」は存在しない|実務は権限管理で引き継ぐ

結論:LINE公式アカウントには、利用者の名前を書き換える「名義変更」手続きが存在しません。実務上の引き継ぎは「権限管理(メンバー管理)」機能で管理者権限を新担当者に付け替えることで行います。 これがLINE公式アカウント引き継ぎの基本構造です。

多くのWebサービスでは、登録者情報を書き換える「名義変更」が用意されています。しかしLINE公式アカウントには、そうした名義変更の手続きはありません(出典:LINEマーケティング解説メディア「LINE公式アカウントの譲渡」)。

そこで実務では、「権限管理」機能を使います。具体的には、新しい担当者を「管理者」としてメンバーに追加し、その後に元の管理者を削除します。これにより、運用の主体が新担当者へ実質的に移ります。

ログイン情報の共有は避ける

引き継ぎの際、現管理者がログイン用のメールアドレスとパスワードをそのまま新担当者に渡す方法は推奨されません。ログイン情報の共有はセキュリティ上のリスクが大きく、退職者がログインできる状態が残るなどの問題につながります。権限管理機能を使い、各担当者が自分のアカウントでログインする形が安全です。

権限の種類を理解する

権限管理では、メンバーごとに権限の種類を設定できます。代表的な権限は次のとおりです。

権限の種類 主にできること
管理者 すべての操作。メンバーの追加・削除、基本設定の変更など
運用担当者 配信やコンテンツ作成。メンバー追加・削除や基本設定変更は不可
運用担当者(配信権限なし) 作成は可能だが配信は不可など、権限を絞った設定

引き継ぎで運用の主体を移すには、新担当者を「管理者」として追加する必要があります。運用担当者ではメンバー管理ができないため、新担当者だけで運用を完結できません。

なお、1つのアカウントに登録できるメンバーは、権限の種類を問わず最大100人までです(出典:LINEヤフー for Business 公式マニュアル「権限管理」)。

LINE公式アカウントの権限移管の手順|5ステップとフロー

結論:権限移管は「新管理者を追加 → 認証URLで承認 → 元管理者を削除」の順で進めます。認証URLは発行から24時間で失効し、1回1人にしか使えません。元管理者を先に削除すると誰も操作できなくなるため、削除は最後です。 順番を守ることが最大のポイントです。

ここからは、権限管理機能を使った具体的な手順を解説します。操作はLINE Official Account Manager(管理画面)から行います。

権限移管フロー(全体像)

[Step 1] 現管理者が「権限管理」を開く
            ↓
[Step 2] メンバー追加で「認証URL」を発行(管理者権限を指定)
            ↓
[Step 3] 新担当者が24時間以内にURLへアクセス → ビジネスアカウントでログイン → 承認
            ↓
[Step 4] 新担当者が「管理者」として追加されたことを確認
            ↓
[Step 5] 新管理者が元の管理者を削除(順番厳守・最後に実施)

Step 1|管理画面で「権限管理」を開く

現在の管理者が、LINE Official Account Managerにログインします。画面上部の「設定」から「権限管理」を開きます。ここで現在のメンバー一覧と各メンバーの権限を確認できます。

Step 2|認証URLを発行して新担当者へ共有

「権限管理」画面でメンバー追加の操作を行い、認証用のURLを発行します。このとき、付与する権限として「管理者」を指定します。発行したURLを、新しい担当者へ共有します。

認証URLには重要な制約があります。発行から24時間で失効し、1回の発行につき1人のユーザーにしか有効ではありません。URLの使い回しはできません(出典:LINEヤフー for Business 公式マニュアル「権限管理」)。複数人を招待する場合は、人数分のURLを個別に発行します。

Step 3|新担当者が承認する(ビジネスアカウントでログイン)

新担当者は、共有された認証URLへ24時間以内にアクセスします。ここでビジネスアカウント(LINEビジネスID)でログインし、承認の操作を行います(出典:LINEマーケティング解説メディア「LINE公式アカウントの譲渡」)。追加されるユーザーも、ログイン用のメールアドレス設定をしておく必要があります(出典:LINEヤフー for Business 公式マニュアル「権限管理」)。

Step 4|新管理者の追加を確認する

承認が完了すると、新担当者がメンバー一覧に「管理者」として表示されます。現管理者は、新担当者が確かに管理者権限で追加されたことを必ず確認します。この確認を飛ばすと、次のStep 5で重大なトラブルにつながります。

Step 5|元の管理者を削除する(最後に実施)

新管理者の追加を確認できたら、最後に元の管理者をメンバーから削除します。順番が逆になり、元管理者を先に削除してしまうと、アカウントを操作できる人がいなくなる恐れがあります(出典:LINEマーケティング解説メディア「LINE公式アカウントの譲渡」)。削除は必ず最後に行ってください。

なお、既存メンバーの権限は、メンバー一覧の「変更」から権限の種類を変更できます。引き継ぎ後に運用体制を整える際に活用しましょう。

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移管トラブル防止チェックリスト|失敗しやすい5つのポイント

結論:移管トラブルの大半は「順番ミス」「権限設定の誤り」「個人アカウントでの作成」に集約されます。元管理者を先に削除しない、新管理者の追加を確認してから削除する、会社のアカウントで運用する、という基本を守れば多くの失敗を防げます。 事前にチェックリストで確認しておきましょう。

権限移管で実際に起こりやすいトラブルと、その理由・対処を整理します。

注意点 なぜ起こるか 対処
元の管理者を先に削除してしまう 順番を誤ると操作できる人がいなくなる 新管理者の追加を確認してから最後に削除する
新担当者が管理者になっていない 運用担当者ではメンバー管理ができない 権限を「管理者」に指定して追加する
認証URLが失効した URLは24時間で失効・使い回し不可 失効したら再発行し、すぐ承認してもらう
個人スタッフのLINE/メールで作成 退職時にログインできず引き継ぎ不能に 会社のアカウント・共有メールで運用する
受け取る側が個人LINEでログイン ビジネスアカウントが必要 ビジネスアカウントを準備してログインする

管理者を先に削除しないことが最重要

最も多い失敗が、順番ミスです。新担当者の承認が完了する前に元管理者を削除すると、誰もアカウントを操作できなくなる恐れがあります。必ず「新管理者の追加確認 → 元管理者の削除」の順で進めてください。

双方が管理者になる期間のリスクは契約で備える

移管の過渡期には、旧担当者と新担当者の双方が管理者となる期間が生じます。管理者は互いをメンバーから削除できるため、トラブルになれば一方が他方を締め出すリスクがあります。事業譲渡など第三者間で引き継ぐ場合は、管理権限の取り扱いを契約書に明記しておくのが一般的です。

なお、契約書の条項作成や個別の文例は本記事の対象外です。具体的な契約内容は、弁護士など専門家にご相談ください。

個人アカウントでの運用は退職時にトラブルになりやすい

個人スタッフのLINEアカウントや個人メールで公式アカウントを作成・管理していると、その担当者の退職時に引き継ぎができなくなる恐れがあります。会社のアカウントや共有メールで運用し、複数の管理者で管理できる体制にしておくことが、長期的なトラブル防止につながります。

組織変更で「未認証」化する可能性

運用形態の変更などにより、アカウントが未認証の状態になり、再度の審査が必要になる場合があります。事前に運用体制の変更が審査にどう影響するかを確認しておくと安心です。

売買・事業譲渡を伴う場合の進め方|安全な着地点

結論:社内の担当者交代は権限管理で完結しますが、売買を伴う第三者譲渡は規約上の制約が厳格です。売買目的の譲渡や事業譲渡の一部としての引き継ぎは、運営会社であるLINEヤフー株式会社へ事前に確認するのが安全です。 規約違反を避けることが大前提です。

ここまで解説した権限移管は、あくまで管理者を付け替える機能です。これは社内の担当者交代や、同一組織内での運用引き継ぎを想定したものと理解するのが自然です。

一方で、対価を伴う売買や、別の事業者への第三者譲渡は事情が異なります。前述のとおり、利用規約はアカウントの第三者への譲渡・貸与・共用を禁止行為としており、契約上の地位の譲渡にも運営会社の承諾が必要です(出典:LINE公式アカウント利用規約)。

M&A・事業譲渡の一部として引き継ぐ場合

事業譲渡や法人M&Aの一環で、公式アカウントを事業資産の一部として引き継ぐケースもあります。この場合でも、アカウントの取り扱いが規約上どう評価されるか、契約上の地位の移転に運営会社の承諾が必要かといった観点を確認する必要があります。法人格そのものが残るスキームか、事業のみを切り出すスキームかによっても整理が変わります。

「事前確認が安全」で着地する

繰り返しになりますが、本記事は規約違反を勧めるものではありません。売買や第三者譲渡を検討する場合は、次の手順が安全です。

  1. 最新のLINE公式アカウント利用規約を確認する
  2. 想定している引き継ぎが、規約上どう扱われるかを整理する
  3. 不明点や売買を伴うケースは、運営会社であるLINEヤフー株式会社へ事前に確認する

規約は予告なく改定されることがあります。判断に迷う場合は、自己判断で進めず、公式情報と運営会社への確認を優先してください。SNSアカウント全般の譲渡や売買の考え方は、ハブ記事「SNSアカウント売買の完全ガイド」で体系的に解説しています。

よくある質問

LINE公式アカウントは譲渡できますか?

社内の担当者交代であれば「権限管理」機能で管理者権限を付け替えて引き継げます。一方、対価を伴う売買や第三者への譲渡は、利用規約がアカウントの第三者への譲渡・貸与・共用を禁止行為としているため、規約上の制約が厳格です。売買を伴う場合は、運営会社であるLINEヤフー株式会社へ事前に確認するのが安全です。規約は改定されることがあるため、最新の公式規約を必ず確認してください。

LINE公式アカウントの譲渡は規約違反になりますか?

LINE公式アカウント利用規約は、本アカウントを第三者に譲渡・貸与・共用する行為を禁止行為として明記しています。また、契約上の地位を運営会社の承諾なく第三者へ譲渡することも制限されています。そのため、売買を伴う第三者譲渡は規約に抵触する可能性があります。社内の担当者交代を権限管理で行うことは想定された運用ですが、第三者への譲渡を検討する場合は、最新規約を確認のうえLINEヤフー株式会社へ事前確認してください。

LINE公式アカウントの権限移管はどう進めますか?

権限移管は次の順で進めます。(1)現管理者が「設定」→「権限管理」を開く、(2)認証URLを発行し、管理者権限を指定して新担当者へ共有する、(3)新担当者が24時間以内にURLへアクセスし、ビジネスアカウントでログインして承認する、(4)新担当者が管理者として追加されたことを確認する、(5)最後に元の管理者を削除する。元管理者を先に削除すると操作できる人がいなくなるため、削除は必ず最後に行ってください。

LINE公式アカウントに名義変更はありますか?

LINE公式アカウントには、利用者の名前を書き換える「名義変更」手続きは存在しません。実務上の引き継ぎは「権限管理(メンバー管理)」機能を使い、新しい担当者を管理者として追加し、その後に元の管理者を削除することで行います。ログイン情報をそのまま共有する方法はセキュリティ上のリスクが大きいため推奨されません。各担当者が自分のアカウントでログインする形が安全です。

管理者を先に削除するとどうなりますか?

新しい管理者の追加が完了する前に元の管理者を削除すると、アカウントを操作できる人がいなくなる恐れがあります。この状態になるとログインや運用ができなくなる可能性があるため、必ず「新管理者の追加を確認してから元管理者を削除する」という順番を守ってください。削除は移管手順の最後に行う操作です。

認証URLの有効期限はどのくらいですか?

権限管理で発行する認証用URLは、発行から24時間で失効します。また、1回の発行につき1人のユーザーにしか有効ではなく、URLの使い回しはできません。複数人を招待する場合は、人数分のURLを個別に発行する必要があります。失効した場合は再発行し、新担当者にはできるだけ早く承認してもらうとスムーズです。

まとめ|権限移管は順番厳守、売買は事前確認が安全

LINE公式アカウントの引き継ぎは、「名義変更」ではなく「権限管理」機能で管理者権限を付け替えて行います。社内の担当者交代は、認証URLの発行と承認を経て新管理者を追加し、最後に元管理者を削除する手順で完結します。認証URLは24時間で失効し1回1人にしか使えないこと、元管理者の削除は必ず最後に行うことが、トラブル防止の要点です。

一方で、対価を伴う売買や第三者への譲渡は事情が異なります。LINE公式アカウント利用規約は、アカウントの第三者への譲渡・貸与・共用を禁止行為としており、契約上の地位の譲渡にも運営会社の承諾が必要です。本記事は規約違反を勧めるものではありません。売買・第三者譲渡を検討する場合は、最新規約を確認のうえ、運営会社であるLINEヤフー株式会社へ事前に確認するのが安全です。

規約や権限の仕様は予告なく改定されることがあります。実際の手続き前には、必ず最新の公式情報を確認してください。契約書の条項作成や個別の法的・税務判断は、弁護士・税理士などの専門家にご相談ください。

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