サイト売買 仲介比較|手数料・料金体系で選ぶ主要6社の使い分け
サイト売買 仲介比較|手数料・料金体系で選ぶ主要6社の使い分け
サイト売買手数料とは、仲介サービスが売買成立時に売主または買主から徴収する報酬のことです。手数料は「成功報酬率 × 案件サイズ」が骨格であり、売主側は完全無料モデルから、買主側は2〜5%程度まで分布します。最低手数料の設定もサービスにより数万円から数百万円まで幅広く、小規模案件では実質手数料率が跳ね上がります。
本記事では、サイト売買と中小M&Aの主要6社(ラッコM&A / バトンズ / トランビ / M&A総合研究所 / ストライク / M&A-WEB)を、料金体系と機能の2軸で公平に比較します。記事冒頭で結論を先に提示し、その後で根拠を示します。
本記事はM&A-WEB(ma-platform.com)が運営しています。他社情報は2026年5月時点の各社公式ページに基づく公正比較であり、ステマ規制および景表法の観点から、自社の優位性を断定する表現は本文では用いず、サービス選定の判断材料はあくまでケース別の使い分けマトリクスで示します。
サイト売買全体の流れと相場感はサイト売買とは|売却・買収の流れ完全ガイドで解説しています。本記事は仲介サービスの選び方に絞り込んだ spoke 記事です。
サイト売買の仲介手数料の基本構造
サイト売買の仲介手数料は、6つの構成要素に分解できます。各要素を分けて見ることで、表面的な料率に惑わされず、実質コストを評価できます。
| 構成要素 | 内容 | 業界の一般的なレンジ |
|---|---|---|
| 売主手数料 | 売主から徴収する成功報酬 | 0%〜5% |
| 買主手数料 | 買主から徴収する成功報酬 | 2%〜5%、または月額固定 |
| 着手金 | 契約締結時の初期費用 | 0円〜数百万円 |
| 月額利用料 | 期間中の固定料金 | 0円〜2万円程度 |
| 成功報酬 | 売買成立時の追加報酬 | レーマン方式または定率 |
| 最低手数料 | 小案件適用の下限額 | 5.5万円〜2,500万円 |
売主・買主の分担パターン
サイト売買業界では、料金の徴収パターンが大きく3つに分かれます。
第一に「両側徴収型」です。売主・買主の双方から成功報酬を徴収する伝統的モデルで、サイトキャッチャーやストライクなどがこのパターンに該当します。両側から徴収するため、片側あたりの料率は相対的に抑えられる場合があります。
第二に「買主のみ徴収型」です。売主は完全無料、買主のみから手数料を徴収するモデルで、ラッコM&Aやバトンズが代表例です。売主にとっては初期負担ゼロでExit益を最大化できる一方、買主側の手数料率や最低料金が両側徴収型より高めに設定される傾向があります。
第三に「片側完全成功報酬型」です。中堅M&A仲介に多く、売主は成約まで一切費用がかからない一方、買主側に中間金や着手金が乗るパターンです。M&A総合研究所などがこのモデルを採用しています。
業界の手数料相場レンジ
公開情報の範囲では、サイト売買プラットフォーム型の買主手数料は成約額の2〜5%が中心レンジで、最低手数料は5.5万円〜35万円程度に集中しています。一方、中堅M&A仲介はレーマン方式により売買額が大きいほど料率が逓減し、5億円以下で5%、100億円超で1%といった設定が一般的です(出典: M&A総合研究所 料金体系、ストライク 料金体系)。
ただし最低報酬額は中堅M&A仲介ほど高く、ストライクは案件規模により100〜300万円の中間金、M&A総合研究所は最低成功報酬2,500万円となっており、小規模サイト案件には適しません。
比較表1: 料金・手数料体系(主要6社 × 7軸)
主要6社の料金体系を、売主・買主の手数料、着手金、最低手数料、案件サイズ目安、出典URLの7軸で並べました。すべて2026年5月時点の各社公式情報に基づき、公式に非開示の項目は「公式非開示」と明記しています。
| サービス名 | 売主手数料 | 買主手数料 | 着手金 | 月額利用料 | 最低手数料 | 案件サイズ目安 | 出典 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| ラッコM&A | 無料(クローズド案件のみ成約額5%) | 成約額5%(税込) | 無料 | 無料 | 55,000円(税込) | 数万円〜数千万円 | 公式 |
| バトンズ | 無料(任意の有料サポート除く) | 成約額2%(税込2.2%) | 無料 | 無料(プレミアム会員は別途) | 35〜150万円(案件規模別、税抜) | 数百万円〜数億円 | 公式 |
| トランビ | 無料(期日内成約報告条件) | 月額プラン980〜19,800円(税抜) | 無料 | プランにより980〜19,800円(税抜) | 月額制のため成約手数料0円 | 数百万円〜上限なし | 公式 |
| M&A総合研究所 | 完全成功報酬(成約まで0円) | 中間金+成功報酬 | 無料 | 無料 | 成功報酬2,500万円 | 数千万円〜数十億円 | 公式 |
| ストライク | 中間金100〜300万円+成功報酬 | 中間金100〜300万円+成功報酬 | 無料 | 無料 | 中間金100万円〜(資産10億円以下) | 数億円〜数十億円 | 公式 |
| M&A-WEB | 無料(登録〜成約サポート全般) | 成約報酬のみ(公式に料率記載) | 無料 | 無料 | 公式LPに記載 | 数十万円〜数億円(業種横断) | 公式 |
注: バトンズの買主最低手数料は、案件規模が1,000万円未満で35万円、1,000万円以上で70万円、5,000万円以上で150万円(いずれも税抜)と階段状に変動します。ストライクの成功報酬はオーナー受取額レーマン方式(4億円以下の部分は2,000万円固定、5億円超〜10億円は4%)。M&A総合研究所の成功報酬は譲渡価額レーマン方式(5億円以下は5%、10億円超は3%)。詳細は各公式ページを参照してください。
表の読み方
料率だけを横並びで比較すると、月額制のトランビが極端に安く見えますが、買主が高単価案件を狙う場合は19,800円/月を継続的に支払う必要があり、半年で約12万円、1年で約24万円となります。逆に成約手数料型のラッコM&Aやバトンズは、成約しなければ手数料0円ですが、成約すれば数十万円が一度に発生します。
買主が「とにかく安く済ませたい」と考える場合は案件総額と探索期間の長さを掛け算で計算する必要があります。月3社に交渉して半年で1件成約なら月額制が有利、年1件以下のスローペースなら成約手数料型が有利、という整理が現実的です。
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各社の強み・弱みを公平に並べる
各社の特徴を、公式情報の範囲で 200〜300 字ずつ整理します。批判的な断定表現は用いず、「向きやすい / 向きにくい」「選択肢に入りやすい / 入りにくい」のトーンで記述します。
ラッコM&A
ラッコM&Aは2025年単年で成約1,578件・成約金額11億円超を公表する、サイト売買特化のプラットフォームです(出典: 公式)。売主手数料が無料、買主手数料が成約額5%(税込)・最低55,000円(税込)と、サイト売買の中では小規模案件まで広くカバーする料金設計です。UIがブログ・ECサイトの取扱いに最適化されており、個人売主・個人事業主の買主が初めて利用しやすい構造です。一方で最低手数料55,000円の設計上、買主にとって30万円以下の超小型案件は実質手数料率が高くなる傾向があるため、案件サイズと手数料率を事前にシミュレーションすることが重要です。
バトンズ
バトンズは事業承継・中小M&Aを中心としたプラットフォームで、売主手数料無料・買主成約額2%(税込2.2%)の料金体系を公表しています(出典: 公式)。最低手数料は1,000万円未満で35万円、1,000万円以上で70万円、5,000万円以上で150万円(いずれも税抜)と階段状に上がります。事業承継系の中小企業案件に強く、店舗・サービス業の譲渡件数が多いことが特徴です。プレミアム会員制度や安心決済サポート、買収後リスクをカバーする「M&A Batonz」保険なども提供しています。小規模Webサイト単体(数十万円規模)の場合は、最低手数料の比率が高く感じられるケースがあるため、案件サイズで使い分けが必要です。
トランビ(TRANBI)
トランビは買主側を月額プランで課金するモデルが特徴的なM&Aプラットフォームです(出典: 公式)。売主は期日内に成約報告を行えば完全無料、買主はエントリー980円〜エンタープライズ19,800円(いずれも税抜)の月額プランから選択します。月額プランの場合、成約手数料は0円で、複数案件を継続的に探索する買主にとってコスト効率が良い構造です。一方で6ヶ月単位の契約・自動更新で途中解約不可、成約報告期日遅延時は60万円+遅延損害金のペナルティが設定されているため、利用前に契約条件を熟読する必要があります。専業の連続買収者や法人買主に向きやすいモデルです。
M&A総合研究所
M&A総合研究所は東証グロース上場の中堅M&A仲介で、売主側は完全成功報酬制(着手金・中間金・月額報酬すべて無料)を採用しています(出典: 公式)。成功報酬は譲渡価額ベースのレーマン方式で、5億円以下5%・10億円超3%・100億円超1%という料率です。最低成功報酬は2,500万円とされており、サイト売買単体(数十万円〜数千万円)の案件規模では適合しません。中小企業の事業承継・株式譲渡で売買額が1億円を超える案件に向きやすく、Webサイトを含む事業全体を譲渡したい中堅企業オーナーの選択肢になります。
ストライク
ストライクは1997年創業の中堅M&A仲介(東証プライム上場グループ)で、譲渡企業・譲受企業ともに着手金無料・中間金(基本合意報酬)+成功報酬の体系です(出典: 公式)。中間金は資産総額10億円以下で100万円、50億円超で300万円。成功報酬はオーナー受取額レーマン方式で、4億円以下の部分は2,000万円固定、5億円超〜10億円の部分は4%、100億円超は1%です。オーナー受取額ベースを採用しているため、負債を含む移動総資産ベースと比較して算出額が抑えられる構造になっています。数億円規模以上の事業譲渡に向きやすく、サイト単体の小型案件には適合しません。
M&A-WEB(自社)
M&A-WEB(ma-platform.com)は、Webサイト・ECサイト・YouTubeチャンネル・実店舗業など、業種横断のM&Aマッチングプラットフォームです。売主は登録から交渉・成約サポートまで完全無料、買主は成約時のみ手数料が発生する成功報酬型を採用しています。契約書テンプレート(NDA・基本合意書・売買契約書)の無料提供、電子契約(クラウドサイン)の無料利用、サイト移管相談など、サイト売買特有のサポートを内製しています。本記事はM&A-WEBが運営する記事のため、最終的な選定は読者ご自身が各社公式ページの最新情報を確認した上で判断していただくことを推奨します。
比較表2: 機能・サービス範囲(主要6社 × 6軸)
料金体系だけでは比較しきれない「サービス範囲」の差異を、6社×6軸で並べました。掲載案件数・業種カバー・マッチング方式・DD支援・契約書テンプレ・引継ぎ支援の観点で、各社公式LPおよびプレスリリースの公開情報範囲で記述しています。
| サービス名 | 主な業種カバー | マッチング方式 | DD支援 | 契約書テンプレ | 引継ぎ支援 | エスクロー |
|---|---|---|---|---|---|---|
| ラッコM&A | Webサイト・ブログ・ECサイト | DB登録型(売主→買主交渉) | 公式情報の範囲では公式非開示 | 公式情報の範囲では公式非開示 | サイト移行代行(22,000円〜税込) | 取引中止・入出金で手数料なし |
| バトンズ | 中小企業事業承継・店舗業・Webサイト | DB登録型+専門家アドバイザー | バトンズDD(買収後リスク最大300万円補償) | 案件支援サービスで提供 | 公式情報の範囲では別途相談 | 安心決済サポート(無料) |
| トランビ | 事業承継・店舗業・Webサイト | DB登録型(直接交渉中心) | M&A後押し保険(一定範囲補償) | 専門家による代理掲載案件あり | 公式情報の範囲では別途相談 | 公式情報の範囲では公式非開示 |
| M&A総合研究所 | 中小企業株式譲渡・事業承継 | アドバイザー伴走型仲介 | 専任アドバイザー伴走DD | 仲介プロセスで提供 | 仲介プロセスで提供 | 仲介プロセスで対応 |
| ストライク | 中堅企業株式譲渡・事業承継 | アドバイザー伴走型仲介 | 専任アドバイザー伴走DD | 仲介プロセスで提供 | 仲介プロセスで提供 | 仲介プロセスで対応 |
| M&A-WEB | Webサイト・ECサイト・店舗・アカウント | DB登録型+無料査定 | テンプレ+相談ベース | NDA・基本合意書・売買契約書テンプレ無料 | サイト移管相談(代行は有料) | クラウドサイン無料利用 |
注: 上記は2026年5月時点の各社公式ページに公開されている情報の範囲で記述しています。各社のサービス内容は更新される可能性があるため、利用前には必ず公式ページで最新内容を確認してください。「公式非開示」と記載した項目は、公開ページに明示記述がなかったことを示します。
機能比較で見えてくる構造の違い
DB登録型のプラットフォーム(ラッコM&A・バトンズ・トランビ・M&A-WEB)は、売主が案件を登録し、買主が直接交渉を申し込む構造です。マッチングのスピードが速く、料金も成約手数料中心で安価ですが、DD(デューデリジェンス)や契約書ドラフトは基本的に当事者間または専門家の追加契約で対応します。
アドバイザー伴走型の中堅M&A仲介(M&A総合研究所・ストライク)は、専任アドバイザーが企業価値算定・買い手探索・条件交渉・DD・契約書作成まで伴走するため、料金は中間金+成功報酬で高くなる一方、案件成立までの工程をワンストップで任せられます。
サイト単体(数十万円〜数千万円)の案件はDB登録型、事業全体の売却(数億円以上)はアドバイザー伴走型、というのが業界の一般的な使い分けです。
使い分けマトリクス(案件サイズ × 立場 × 優先軸)
「サイト売買 おすすめはどこか」という質問には単一の正解がありません。案件サイズ・立場(売主/買主)・優先軸(スピード/価格/サポート)の3軸で、ケース別に選択肢を整理します。各セルは2〜3社の選択肢候補を提示し、断定的な順位付けは行いません。
売主(売り手)の使い分け
| 案件サイズ | スピード優先 | 価格優先(手取り最大化) | サポート優先 |
|---|---|---|---|
| 〜100万円 | ラッコM&A / M&A-WEB | ラッコM&A / トランビ(売主無料) | M&A-WEB / バトンズ |
| 100万〜1,000万円 | ラッコM&A / バトンズ | ラッコM&A / トランビ | バトンズ / M&A-WEB |
| 1,000万〜1億円 | バトンズ / M&A-WEB | バトンズ / トランビ | バトンズ / M&A総合研究所 |
| 1億円〜 | M&A総合研究所 / ストライク | M&A総合研究所(譲渡価額レーマン) | M&A総合研究所 / ストライク |
買主(買い手)の使い分け
| 案件サイズ | スピード優先 | 価格優先(手数料率低減) | サポート優先 |
|---|---|---|---|
| 〜100万円 | ラッコM&A | バトンズプレミアム / トランビ月額 | M&A-WEB / バトンズ |
| 100万〜1,000万円 | ラッコM&A / バトンズ | バトンズ(成約2.2%税込) | バトンズ / M&A-WEB |
| 1,000万〜1億円 | バトンズ / M&A-WEB | トランビ(複数件まとめ買い時) | バトンズ / M&A総合研究所 |
| 1億円〜 | M&A総合研究所 / ストライク | M&A総合研究所 / ストライク | M&A総合研究所 / ストライク |
マトリクスの読み方
100万円以下の小型サイト案件で売主のスピード優先なら、ラッコM&AまたはM&A-WEBが選択肢に入ります。1億円以上の事業全体の譲渡で売主のサポート優先なら、M&A総合研究所またはストライクが選択肢になります。
このように案件サイズと優先軸の交点でサービスを絞り込むのが現実的なアプローチです。単一のサービスが全ケースで最適になることはなく、案件特性により最適解は変わります。
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サイト売買の流れを売主視点で理解したい方はサイト売却の流れ完全ガイドもあわせてご確認ください。
手数料の見方と「隠れコスト」5つの落とし穴
表面的な手数料率だけを比較すると、実質コストを見誤ります。サイト売買・M&A仲介で見落とされがちな「隠れコスト」を5つ整理します。
落とし穴1: 最低手数料による実質料率の跳ね上がり
ラッコM&Aは買主手数料が「成約額5%または55,000円のいずれか高い方」、バトンズは「成約額2%または35〜150万円のいずれか高い方」という設計です。たとえばラッコM&Aで30万円のサイトを購入する場合、表面料率は5%ですが、実際には最低手数料55,000円が適用され、実質料率は約18.3%となります(出典: ラッコM&A公式)。
小型案件ほど最低手数料の影響を強く受けるため、案件サイズと最低手数料の関係を必ず事前に計算してください。
落とし穴2: 月額課金モデルの累積コスト
トランビのエンタープライズプラン(19,800円/月、税抜)を1年継続すると、合計237,600円(税抜)になります。半年単位の自動更新で途中解約不可のため、想定期間内に成約しない場合は固定費が積み上がります(出典: トランビ公式)。
月額制が有利になるのは、複数案件を継続的に探索する買主に限られます。年1件以下の探索なら成約手数料型のほうがコスト効率が良いケースが多いです。
落とし穴3: 着手金・中間金の返還可否
中堅M&A仲介(ストライク・M&A総合研究所など)では、案件不成立時の中間金の扱いがサービスにより異なります。ストライクの場合は「基本合意が取れた時点で中間報酬が発生し、合意に至らなかった場合は発生しない」と公表されています(出典: ストライク公式)。
一方、業界全体としては中間金返還不可のケースもあります。契約締結前に「不成立時の費用負担」を必ず書面で確認してください。
落とし穴4: 違約金とペナルティ条項
バトンズは情報の不正利用や報告義務違反に対して、5万円〜500万円の違約金を設定しています。トランビは成約報告期日遅延に対して60万円+遅延損害金のペナルティを設定しています。
両社とも「プラットフォームを介さない契約や報告省略」を防ぐための条項であり、適切に利用していれば発動しませんが、利用規約の該当条項を事前に熟読することが重要です。
落とし穴5: 手数料外の実費
仲介手数料には含まれない実費として、以下の項目が発生する可能性があります。
- 会計士・弁護士によるDD実費(数十万円〜数百万円)
- 司法書士による契約書チェック費用
- サーバー・ドメイン・ASP移管の実費(ラッコM&Aのサイト移行代行は22,000円〜税込)
- エスクローサービス利用料(バトンズの安心決済は無料、他社はサービスにより異なる)
- 契約書印紙代
実費は仲介手数料の見積もりに含まれないことが多いため、トータルコストの目安を立てる際は実費分を上乗せして検討してください。
詳細なDD実費の構造はサイト売買のDD(デューデリジェンス)完全ガイドで解説しています。
売主完全無料モデルの仕組みと注意点
ラッコM&A・バトンズ・トランビ・M&A-WEBは、いずれも売主側の基本利用料を無料としています。ただし「売主完全無料」の仕組みは大きく2パターンに分かれ、それぞれ買主側へのインパクトが異なります。
パターン1: 買主のみから徴収する片側課金型
ラッコM&Aやバトンズはこのパターンに該当します。売主は完全無料、買主のみが成功報酬を負担します。売主にとっては「Exit益から手数料が引かれない」「初期負担ゼロでチャレンジできる」というメリットがあります。
買主側の手数料は両側課金型より高めに設定される傾向があります。これは仲介サービスが売主分の収益を買主側にも上乗せして回収する構造のためで、業界共通の現象です。買主はこの構造を理解した上で、案件選定時の手数料負担を判断する必要があります。
パターン2: 完全成功報酬制(中堅M&A仲介型)
M&A総合研究所のような完全成功報酬制は、売主が成約まで一切支払わない一方、最低成功報酬(同社の場合2,500万円)が設定されています。サイト売買のような小規模案件には適合せず、数千万円〜数億円規模の事業譲渡を想定したモデルです。
売主が「完全無料」サービスを選ぶ際の3つの確認項目
完全無料モデルを選ぶ際、売主が確認すべき項目を整理します。
- 案件の露出範囲: 公開掲載のみか、非公開オファーや専属買主リストへの紹介もあるか
- 買主の審査有無: 買主側にNDA締結・本人確認・反社チェックが課されているか
- マッチング工数: 売主自身が買主と直接交渉する工数を負担するか、アドバイザーがサポートするか
「無料」の裏側でどのような工数を売主が負担するかを理解した上で、自分のリソースと案件規模に応じて選定するのが現実的です。
手数料以外で比較すべき5つの軸
料金は重要な比較軸ですが、サイト売買の成否は手数料以外の要素で大きく変わります。5つの追加軸を整理します。
軸1: 案件の露出範囲
公開掲載(プラットフォーム上で誰でも閲覧可能)と、非公開オファー(NDA締結後に詳細開示)の組み合わせがサービスにより異なります。秘匿性が高い案件(取引先・ブランド情報を伏せたい)は非公開オファー機能が充実したサービスを選ぶ必要があります。
軸2: マッチング品質と買主審査
買主側に対するNDA締結・本人確認・反社チェック・財務確認の有無は、売主にとって取引の安全性に直結します。バトンズはバトンズDDなどの審査機能を提供しており、ラッコM&AやM&A-WEBは基本的なNDAフローを提供しています。
サイト売買の詐欺・トラブル事例と対策で、買主審査の重要性を解説しています。
軸3: DD支援の深度
DD(デューデリジェンス)は買主側のリスク評価工程です。バトンズの「M&A Batonz」(買収後リスク最大300万円補償)やトランビの「M&A後押し保険」のように、DD後の係争に対する保険商品を提供するサービスもあります。
数千万円以上の案件では、DD専門家(会計士・弁護士)の追加契約が現実的な選択肢になります。
軸4: 契約書テンプレートとサポート
NDA・基本合意書・売買契約書のテンプレートが無料提供されるか、案件支援サービスとして別途有料提供されるかはサービスにより異なります。M&A-WEBはNDA・基本合意書・売買契約書テンプレートと電子契約(クラウドサイン)を無料提供しています。
軸5: 引継ぎ支援(サイト移管・運営ノウハウ)
サイト売買固有の重要工程として、サーバー・ドメイン・ASP・コンテンツ管理権限の移管があります。ラッコM&Aは「サイト移行代行」を22,000円(税込)から提供しています。M&A-WEBはサイト移管相談を無料、代行作業は有料で受付しています。
サイトのテクニカル構成によっては移管に数日〜数週間かかるため、引継ぎ支援の有無は成約後のスムーズな運営継承に直結します。
直接取引 vs 仲介利用の5軸比較
「仲介を使わずに直接取引できないか」という質問もよく見られます。直接取引と仲介利用を5軸で比較します。
| 比較軸 | 直接取引 | 仲介利用 |
|---|---|---|
| 価格 | 手数料0円(理論上) | 手数料2〜5%+実費 |
| マッチング | 自力探索(SNS・知人経由) | プラットフォームの登録案件から選択 |
| 契約書 | 自作または別途専門家依頼 | テンプレ提供・専門家紹介あり |
| エスクロー | 当事者間振込(リスクあり) | エスクローサービス活用可 |
| DD・リスク確認 | 当事者責任 | 一部サービスは保険付帯 |
直接取引が成立しやすいケース
100万円以下の小型サイトで、売主・買主が個人かつ既知の関係にある場合、直接取引が成立しやすい傾向があります。手数料負担がなく、契約も簡素化できるためです。
ただし、Webサイト売買特有のリスク(運営権限の移管、収益データの真正性、買主の支払履行)を当事者責任で確認する必要があるため、信頼関係が確立していない相手との直接取引は推奨されません。
仲介が必須なケース
数千万円以上の事業譲渡、または株式譲渡を伴う取引では、契約書の精緻化・DD・税務対応・登記対応が複雑になるため、仲介サービスまたはM&A専門家の関与が事実上必須です。
100万円〜数千万円の中間レンジは、案件特性(秘匿性、買主の信頼性、契約の複雑性)に応じてプラットフォーム型仲介を活用するのが現実的な選択肢になります。
よくある質問(FAQ)
サイト売買の手数料はどのくらいかかりますか?
サイト売買プラットフォーム型では、買主側で成約額の2〜5%が中心レンジです。最低手数料は55,000円〜150万円程度に分布しています。売主側は完全無料モデルが主流です。中堅M&A仲介では中間金100〜300万円+成功報酬(レーマン方式)となり、最低成功報酬が2,500万円程度のサービスもあるため、案件サイズに応じて使い分けが必要です。
ラッコM&Aの仲介手数料はいくらですか?
2026年5月時点の公式情報では、ラッコM&Aの売主手数料は無料(クローズド案件オプション利用時のみ成約額5%)、買主手数料は成約金額の5%(税込)で、最低手数料は55,000円(税込)です。サイト移行代行を別途利用する場合は22,000円(税込)からの料金が発生します(出典: ラッコM&A公式)。最新情報は公式ページで必ずご確認ください。
サイト売買の仲介会社はどこがおすすめですか?
案件サイズと立場により選択肢が変わります。100万円以下の小型サイトはラッコM&AやM&A-WEB、100万〜1,000万円の中型案件はバトンズやM&A-WEB、1,000万〜1億円はバトンズやM&A総合研究所、1億円以上はM&A総合研究所やストライクが選択肢に入ります。本記事の「使い分けマトリクス」でケース別に整理しています。
売主と買主で手数料は違いますか?
多くのプラットフォーム型サービスでは異なります。ラッコM&A・バトンズ・トランビ・M&A-WEBは売主完全無料・買主有料の片側課金型を採用しています。買主のみから手数料を徴収する分、買主側の料率が両側課金型より高めに設定される傾向があります。中堅M&A仲介では売主・買主ともに有料となるサービスもあり、サービスにより構造が異なります。
サイト売買で隠れコストはありますか?
主な隠れコストは5つあります。①最低手数料による実質料率の跳ね上がり(小型案件で発生)、②月額課金モデルの累積コスト、③着手金・中間金の返還可否、④違約金とペナルティ条項、⑤手数料外の実費(DD専門家費用、サイト移管実費、契約書印紙代)。利用前に各サービスの料金規定と利用規約を熟読してください。
サイト売買の仲介を使わずに直接取引はできますか?
100万円以下の小型サイトで、売主・買主が既知の関係にある場合は直接取引が成立するケースもあります。ただし、契約書作成・エスクロー・DD・運営権限移管の各工程を当事者責任で進めるため、信頼関係が確立していない相手との直接取引はリスクが高くなります。数千万円以上の案件では仲介または専門家の関与が事実上必須です。
仲介手数料が無料の業者はありますか?
売主側の手数料が無料の業者は複数存在します。ラッコM&A・バトンズ・トランビ・M&A-WEBはいずれも売主の基本利用料を無料としています。ただし「完全無料」は売主側に限定され、買主側は別途手数料が発生する片側課金型が主流です。買主にとっての「完全無料」は基本的に存在しないため、各サービスの料金構造を必ず確認してください。
まとめ:仲介比較で重視すべき3原則
サイト売買・M&A仲介の比較は、料率の単純比較だけでは判断を誤ります。最後に、実務で意思決定する際の3原則を整理します。
原則1: 案件サイズで料金構造を見極める
数十万円〜数千万円のサイト案件はプラットフォーム型(ラッコM&A・バトンズ・トランビ・M&A-WEB)、数億円規模の事業譲渡はアドバイザー伴走型(M&A総合研究所・ストライク)が業界の標準的な使い分けです。最低手数料や最低成功報酬の設定が、案件サイズと適合するかを必ず確認してください。
原則2: 手数料以外の機能を必ず確認する
買主審査・DD支援・契約書テンプレ・エスクロー・サイト移管支援といった付帯機能は、成約後のトラブル回避と運営継承に直結します。料率が安くても付帯機能が薄ければ、結果的に専門家への追加発注で総コストが上がるケースもあります。
原則3: 売主・買主で最適解は変わる
売主の優先軸(手取り最大化/早期Exit/サポート充実)と買主の優先軸(手数料率低減/案件数の多さ/DD支援)は異なります。同じプラットフォームでも、売主にとって有利な案件と買主にとって有利な案件は別になります。立場ごとに最適解を整理した上で、案件単位で使い分けるのが現実的です。
サイト売買の全体像はサイト売買とは|売却・買収の流れ完全ガイド、売却前の査定相場感はサイト売却の査定基準と相場、買主側のDDはサイト売買のDD完全ガイド、売主視点の流れはサイト売却の流れ完全ガイド、安全な取引のための注意点はサイト売買の詐欺・トラブル事例と対策をそれぞれご参照ください。
M&A-WEBでは、売主・買主の双方からのご相談を受け付けています。ご検討中の案件サイズや目的に応じて、上記の比較表とマトリクスを参考に、各社公式ページの最新情報を確認した上でサービスを選定してください。
ご相談はこちら(売り手・買い手両面対応)→ M&A-WEB 査定・買収相談フォーム
本記事の出典一覧(2026年5月時点)
- ラッコM&A: https://rakkoma.com/knowledge/166/ , https://rakkoma.com/
- バトンズ: https://batonz.jp/lp/batonz_fee_structure/ , https://batonz.jp/lp/sell/
- トランビ: https://www.tranbi.com/about/price/
- M&A総合研究所: https://masouken.com/en/charge
- ストライク: https://www.strike.co.jp/feature/fee.html
- M&A-WEB: https://ma-platform.com/
各社の料金体系は改定される場合があるため、最新情報は必ず各公式ページでご確認ください。本記事の情報は2026年5月時点の公開情報に基づきます。