アフィリエイトで法人化するメリットとは?法人化のタイミングも紹介

個人事業主としてアフィリエイトをしている人の中には、いずれ法人化を検討している人もいるでしょう。法人化をすることで節税ができたり、社会的な信用を得たりと、さまざまなメリットを享受できます。しかし、法人化にはある程度デメリットも含まれているため、法人化する際は慎重に行うことが大切です。 ここでは、アフィリエイトで法人化するメリットやデメリット、ベストなタイミングなどについて解説していきます。

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【アフィリエイトの法人化】5つのメリット

最初にアフィリエイトで法人化するメリットについて見ていきましょう。

節税につながる

個人事業主の場合、アフィリエイトの収益は全額所得として扱われます。個人の所得税には累進課税制度が採用されており、所得が高ければ高いほど税負担が増える仕組みです。アフィリエイトで収益が増えてくると、ますます所得税もかかってきます。

これに対して、法人化すれば会社から役員報酬を受け取る形になります。アフィリエイトの収益の全てではなく、一部のみを役員報酬にすることも可能です。課税対象となる利益を役員個人と会社に分けることができます。

また、会社の利益にかかる法人税は個人の所得にかかる所得税よりも税率が低めです。そのため、法人化することで役員個人と会社に利益が分散されて、節税につながります。

決算月が選べる

個人事業主の場合には、1月から12月までをひとつの事業年度としなければなりません。確定申告書の提出期限も毎年3月15日に固定されています。そのため、毎年1月から3月前半までの期間で確定申告書を作成する必要があります。

これに対して、法人化すれば決算月を自由に選ぶことが可能です。アフィリエイトのジャンルによっては、冬から春先にかけて繁忙期だというケースもあるでしょう。法人化することで、繁忙期と決算の時期が重ならないようにできるのがメリットです。

そうすれば、繁忙期に本来の仕事に専念できるため、収益アップが望めます。

社会的信用が得られる

法人化すれば、代表取締役という肩書を得ることができます。会社を経営していることで、社会的信用が個人事業主より高くなるのもメリットです。

会社の代表取締役なら、金融機関から融資を受ける際にも有利になりやすく、事業を円滑に進められるでしょう。不動産契約などもしやすくなる可能性が高いです。事務所を設けるにしても、住まいを探すにしてもスムーズにいきます。

経費の幅が広がる

経費にできる項目も個人事業主より法人の方が多いため、これまで経費にできなかった費用も計上できるようになります。

たとえば、個人事業主だと生命保険料を経費にすることができませんが、法人なら可能です。遠方の地域に主張に行ったときなどには、自分に日当を支払って経費に計上することもできます。

車や不動産も事業用として購入したものであれば、経費として計上して問題ありません。個人事業主と違って法人化すれば、車も不動産も法人名義で所有できます。

赤字の繰り越し期間が長い

赤字が出てしまったときに、繰越できる期間も個人事業主と法人では差があります。個人事業主だと3年までしか繰越できませんが、法人なら9年も繰越可能です。

アフィリエイトでも、ジャンルによっては赤字になってしまう可能性はあります。売上は悪くなくても、役員報酬を高く設定しすぎたことで、法人が赤字になってしまうこともあるでしょう。そのようなときに、長期的にリスクを軽減できるのがメリットです。

【アフィリエイトの法人化】4つのデメリット

アフィリエイトで法人化する際には、次のようなデメリットも考慮しておく必要があります。

法人化にコストがかかる

法人化する際には手続きを行わなければなりません。その際に、収入印紙代や認証手数料、謄本手数料、登録免許税などの費用がかかり、合計すると数十万円程度にもなってしまいます。

手続きの際に提出する書類を作るのに手間がかかり、不備があると手続きがスムーズにいきません。自分で書類を作成するのが難しい場合には、専門家に依頼することになるでしょう。その際には、法人の設立費用とは別に費用がかかります。

経理業務が複雑になる

法人の場合には、会計処理などの経理業務が個人事業主よりも複雑化します。税金や会計の専門知識がないと、正しく会計処理を行えないことも多いです。

これまでは、何とか自分で経理処理を行っていた人でも、法人化した後は税理士に依頼する人も少なくありません。そうすると、税理士報酬が発生し、コストが増えるのがデメリットです。

専門知識を身に付ければ自分で行うこともできますが、その分だけ本業に費やす労力は減ってしまい、効率良く運営ができません。

また、法人化することで個人事業主の頃よりも税務署の見る目も厳しくなる可能性があります。そのため、会計処理の方法が誤っていると指摘を受けてしまうかもしれません。

社会保険への加入が必要になる

法人化すると、誰も雇わず自分ひとりだけで事業を営む場合でも社会保険への加入義務が発生します。一方で、社会保険は会社と社員が半分ずつ支払う仕組みです。雇われて働いている人にとっては嬉しい制度ですが、自分ひとりの場合には事実上、全額負担することになります。

収入に比例して保険料も増えるため、今後収益が増加して役員報酬を増やす場合には、さらに負担が増すでしょう。従業員を雇う場合にも負担が増えます。

役員報酬は1年間変更できない

役員報酬は基本的に自由に設定できますが、会計年度単位で決める仕組みです。会計年度の途中で変更することはできません。

法人の収益に対して役員報酬が高すぎる場合も、低すぎる場合も損をしてしまう可能性があります。そのため、役員報酬の設定は慎重に行わなければなりません。

アフィリエイトで法人化するベストタイミングとは

アフィリエイトで法人化するには、次のようなタイミングで行うのがおすすめです。

月の収益が50~60万以上になったとき

法人化することで得られるメリットは、所得が多い人ほど大きく感じられるでしょう。特に税金関係のことに関しては、所得が少ないとあまりメリットにはなりません。

法人化することで節税効果が見込めるのは、月の売上が50~60万円以上の場合です。そのため、月の売上が50~60万円程度を、法人化のタイミングの目安にすると良いでしょう。年間の利益で見ると、600万~700万円程度です。

個人事業主で年間700万円の利益があれば、所得税の税率は23%ですが、法人なら800万円以下なら15%で済みます。

さらに、法人なら経費計上もしやすくなるため、個人事業主よりも利益は低く計算されやすいです。800万円以下に抑えやすく、節税効果が得られる可能性が高いといえるでしょう。

「法人化したい」と思ったとき

法人化するのには確かにコストがかかりますが、資本金は1円でも問題ありません。法人の設立費用を準備できれば、法人化できるということになります。

そのため、売上がまだ少なく、節税などのメリットがあまり見込めなくても自分の気持ち次第で法人化するのも良いでしょう。

法人化することで、モチベーションが向上する人も多いです。法人化した後に売上が上がることもあります。ビジネスの幅を広げるチャンスにもなるでしょう。

まとめ

法人化することで、個人事業主よりも経費を計上しやすく赤字を繰越できる年数も増えます。収益を会社と役員に分散できることなどもあり、税金の面でのメリットが大きいです。

ただし、法人を設立するのには数十万円程度のコストがかかります。社会保険料の負担が大きくなり、税理士報酬などコストも増える可能性が高いです。基本的に年間の利益が600万~700万円程度はないとデメリットの方が大きいでしょう。

そして、アフィリエイトで法人化を目指すなら収益化しやすいサイト作りが重要です。ゼロから自分で作るのも良いですが、すでに収益化されているサイトを購入する方法もあります。

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