【アパレルEC】4つの成功事例
ここでは、アパレルECサイトの成功事例について、各ブランドのECサイトの特徴と優れた点もあわせて解説します。
事例1.ユニクロ
ユニクロのECサイトの強みとして、オフラインとオンラインのオムニチャネル化が挙げられます。
オムニチャネルとは、実店舗やECサイト、アプリなど、さまざまな販売経路(チャネル)を連携し、ユーザーにアプローチする販売戦略のことです。
ユニクロでは店舗とECサイト、公式アプリを連携することにより、ユーザーが快適にショッピングできるよう工夫しています。
ECサイトでお気に入り登録した商品がアプリでも見れたり、店舗で試着したあとにアプリから商品を購入して自宅に届けることができたりと、ユーザーのタイミングにあわせて商品の閲覧や購入が可能です。
各商品のページでは、モデルが商品を実際に着用した写真を閲覧できるので、着用イメージを想像しやすくなっています。
また、ユニクロのECサイトでは自分に合ったサイズが探せる「MySize ASSIST」という機能がついています。
これはスリーサイズなど具体的な数字を入力することなく、身長体重とお腹や胸の形、年齢といったデータからぴったりなサイズを提案してくれる機能です。
ほかにもユニクロでは独自のライブ配信を行っており、ライブ中に紹介した商品をユーザーにリアルタイムで購入してもらえる環境も構築しています。
事例2.ZOZOTOWN
ZOZOTOWNのECのサイトは、コンバージョンまでの手順が大幅に削減されているのが特徴です。具体的には、商品のサイズや色の選択、カートに入れるまでのアクションがワンクリックで完了します。
商品の購入完了まで多くの手順を踏まなければならないECサイトは途中離脱の可能性が高くなるため、手順を減らしたのはユーザー目線の立った施策だといえるでしょう。
事例3.COHINA
COHINAは、身長155㎝以下の小柄な女性をターゲットにした商品を展開しています。ECサイトに掲載されているモデルは、全員が身長155cm以下の小柄な女性ばかりです。
また、Instagramで毎日開催されているインスタライブでは商品の特徴を詳しく説明したり、着用したときのイメージを解説したり、ユーザーからの質疑応答にリアルタイムで回答しています。
店舗に足を運ばなくても商品のことがわかるため、ECサイトからでも安心して商品購入がしやすくなる工夫がされています。
ほかにも、COHINAのECサイトには身長別のおすすめコーディネート写真が豊富に掲載されています。低身長がコンプレックスの方にとって、自分に似合うコーディネートがわかるため、ユーザー視点に立ったコンテンツを提供していることがうかがえるでしょう。
事例4.アダストリア
複数のアパレルブランドを展開するアダストリアでは、ブランド間の遷移がECサイト上で簡単にできるようになっています。ひとつのECサイト内からプルダウンでブランドを選択して商品を閲覧できるようになっているため、ブランド間で商品を見比べたい方に役立つでしょう。
また、ECサイトには着用モデルとして各ブランドの店舗スタッフが登場しています。スタッフの身長が明記されているので、自分と背格好の似たスタッフの写真を参考にしながら商品の着用イメージを想像できるのもメリットのひとつです。
成功事例から学ぶ!アパレルECを成功に導く4つのポイント
上記の成功事例を踏まえ、ここではアパレルECサイトを成功させるために押さえておきたい4つのポイントを紹介します。
ぜひECサイト構築時の参考にしてみてください。
SNSを活用する
アパレルECサイトの認知度を広げるためには、SNSの運用が欠かせません。数あるSNSの中でもおすすめなのがInstagramです。Instagramは写真をメインにしたSNSなので、商品の魅力や特徴をわかりやすく伝えられます。
SNSに掲載する写真は、洋服のサイズ感がわかる着用イメージ写真、コーディネート写真などがおすすめです。それを見て興味を持ったユーザーがECサイトへ飛べるようリンクを貼れば、スムーズに購入へ誘導することもできます。
SNSは拡散力にも優れているため、ユーザーから別のユーザーへファンの輪を広げてもらうこともできるでしょう。
ライブ配信やメッセージ機能を活用すれば、ユーザーと手軽にコミュニケーションを取ることが可能です。ユーザーの要望や意見を知ることで、今後の販売戦略にも役立ちます。
ブランディングを確立する
アパレルECサイトで成功させるなら、はじめにターゲットを明確にすることが重要です。どの層に、どのようなシーンで自社の洋服を着てほしいかを決め、それにあわせたアプローチをしましょう。
ターゲットを絞れば、ニーズに合った情報発信ができるようになります。ターゲットに情報が刺されば自然とファンが増え、ブランドとしての価値を高めていくことが可能です。
ECサイトとSNS、広告のコンセプトは統一し、ユーザーから「このブランドといえば◯◯」と連想されるような取り組みを行えば、おのずとECサイトの利用者も増えていくでしょう。
ブランドサイトの運営に注力する
自社ブランドのECサイトを成功させたいなら、自社のブランドサイトの運営にも注力しましょう。
ECモールを活用することでも商品は展開できますが、自社ブランドの個性やコンセプトをアピールする場としてはやや不向きといえます。同じECモール上に似たコンセプトを掲げるブランドがあれば、価格競争で遅れを取ってしまう可能性もあるでしょう。
そのため、まずはブランドサイトで商品のコンセプトを打ち出し、固定ファンやリピーターを獲得することが大切です。
また、ブランドサイトを構築する制作会社はたくさんあります。どの制作会社を選ぶかもブランドサイトの成功を左右する大きな要素です。
デザインの自由度が高い、アパレルECサイトの実績が多いなど重要視するポイントをあらかじめ決めておき、自社ブランドのコンセプトに合う制作会社を選ぶようにしましょう。
オムニチャネル化を進める
もし実店舗を持っているのであれば、ECサイトと連携させてオムニチャネル化するのもひとつの方法です。
オフラインとオンラインでユーザーと接点を持つことができれば、ユーザーに最適な購買環境を提供できます。一例として、ECサイトで購入した商品を店舗で受け取れるようにするのもオムニチャネル化のひとつです。
ただし、オムニチャネル化を進めたとしてもそもそも既存顧客が少なければ、売上向上は見込めません。そこで検討すべきなのが、すでに集客力のあるサイトを購入するという選択肢です。
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まとめ
競争が激しいアパレルECサイトの市場で勝ち残るためには、SNSの活用やブランディングの確立など入念な下準備が必要です。他社ブランドの成功事例も参考にしつつ、自社の魅力や強みをアピールできるような施策を進めていきましょう。