ECサイトの運営に必要な基礎知識!ECの種類から運営業務までを紹介!

ECサイトとは、ネット上で商品を販売するためのWebサイトのことです。これからECサイトを運営したいと考えている方は、まずECサイトの基礎知識を学ぶことから始めましょう。 今回はECサイトの運営に必要なシステムと業務についてまとめました。スムーズに運営できるECサイトを構築するためにはどうすれば良いかもあわせて解説します。

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ECサイトの運営に必要なシステム

ECサイトを構築、運営する上で必要なシステムを紹介します。いずれも必要不可欠なシステムなので、抜け漏れなく導入するようにしましょう。

商品、在庫管理機能

ECサイトで販売する商品の登録や在庫管理をする機能のこと。購入状況に応じて在庫数を変更したり、売り切れの表示をしたりするために必要です。

商品検索システム

ユーザーが探している商品を検索するシステムのこと。キーワード検索のほか、サイズや色などの条件による絞り込み検索ができれば便利です。

お気に入り機能

気になる商品をブックマークする機能のこと。ユーザーのマイページ表示させる必要があるため、あわせて構築しましょう。

お気に入り登録に削除、再入荷通知といった機能が必要です。

会員登録機能

ECサイトを利用するユーザーの氏名や住所、電話番号のほか、クレジットカードや銀行口座の番号など支払いに必要な情報を登録してもらうための機能のこと。

お気に入り商品一覧や閲覧履歴、購入履歴などが確認できるマイページの構築を行います。

顧客管理機能

ユーザー情報を管理するための機能のこと。商品の購入実績や問い合わせ履歴の確認を行うほか、メールマガジンの配信管理を行うためにも必要です。

ショッピングカート

商品を購入するために欠かせない機能のひとつです。カートに商品を入れたあとスムーズに決済まで進んでもらうためにも、案内がわかりやすく見やすい構成になっていることが望まれます。

決済システム

商品の代金を支払うための機能のこと。お支払い方法はクレジットカード、銀行振込に各種ペイ、代金引換、コンビニ後払いなどさまざまな支払いに対応できるようにしておきましょう。

セキュリティシステム

ECサイトを利用するにあたっては、ユーザーの個人情報やお支払い情報の管理が必要です。大切なデータを保護するためにセキュリティシステムは取り入れましょう。

受注管理システム

商品の注文情報や支払い方法を確認したり、発注の手配をしたりするために必要な機能です。

配送日指定やキャンセル依頼にもスピーディかつ確実に応えられるよう、使いやすいシステムを導入しておきましょう。

問い合わせフォーム

ECサイトへの問い合わせを受け付ける機能です。回答に必要な情報(氏名、メールアドレスなど)を入力する項目のほか、問い合わせ内容を絞り込めるカテゴリを用意しておくと使いやすくなります。

ECサイトの運営に必要な業務

続いてはECサイトを運営するために必要な6つの業務を解説します。

商品の仕入れ

ECサイトを運営するためにも、まずは販売する商品の仕入れをしなければなりません。ユーザーが商品を買いたいと感じたときに在庫を用意しておかないと、せっかくの機会を逃してしまいます。

季節や流行により販売数に変動が出る商品なら、計画的かつ適切なタイミングでの仕入れが求められるでしょう。

なお、近頃は注文を受けてから商品の仕入れや制作を行って販売する無在庫販売という販売手法も広まっています。在庫管理の手間が省けるほか、在庫を抱える倉庫を用意できない場合に有用な選択肢といえるでしょう。

商品画像や説明文の準備

ECサイトでは画像や説明文で商品のことを伝えなければなりません。説明文ではできるかぎりわかりやすく商品の魅力をまとめましょう。

画像を掲載するにあたっては商品の写真だけでなく、使用中の写真も掲載するとよりユーザーに商品の概要が伝わりやすくなります。

また、どんなに優れた商品でも画像の見栄えが悪ければ魅力が伝わりません。必要に応じてカメラマンに撮影を依頼することも検討してください。

サイトの運営管理

ユーザーがECサイトに求めるのは利便性と安心感です。大切な個人情報を入力した上で利用するものなので、利用中に不安を感じるECサイトにはリピーターはあらわれないでしょう。

まずは安定的な運用に努めましょう。ページの処理速度が遅すぎてまともに表示されない、頻繁にエラーやサーバーダウンを起こすといった状況なら迅速な改善が必要です。

また、古い情報のまま放置されているECサイトはユーザーを不安にさせます。商品は定期的に入れ替えつつ、流行や季節にあわせてサイトを更新するのも忘れないようにしましょう。

売上や発注の管理

売上管理はこれからECサイトをどう運営していくべきか考えるために重要な業務です。商品がいくつ売れているか、売上目標をどれだけ達成できているかは、毎日確認する必要があります。日々のデータを週次、月次にまとめ、売上額と売上目標の達成度を把握します。

また、商品の在庫切れはECサイトにとって大きな痛手です。ひとつでも多くの商品を売るためには発注管理も欠かせません。売上管理をする中でなにが売れているのかを把握し、適切なタイミングで仕入先に商品を発注できるよう体制を整えておきましょう。

顧客のサポート

ユーザーがECサイトや商品について抱えている疑問や質問、困っていることにメールや電話で答える業務です。

問い合わせ内容は、商品の使い方やサイズ感を聞きたい、最短の到着日を知りたい、会員登録ができないなど多岐にわたります。疑問に答えられなければ顧客に迷惑がかかりますし、対応せず放置すれば不信感を与えてしまうでしょう。

ECサイトは顧客がいてこそ成り立つものです。顧客のサポートは親切丁寧に、わかりやすく行うことを徹底してください。

マーケティング

より多くのユーザーにECサイトの存在を知ってもらうためにはマーケティング施策が必須です。SNSやメールマガジンを利用して情報発信を行ったり、Web広告を出稿して少しでも多くの人にECサイトを認知してもらったり、幅広い施策が考えられます。

また、ECサイトに訪れたユーザーに満足してもらうためにも、日頃からコンテンツは充実させておくことが重要です。

さまざまな施策によって積極的に集客や顧客の囲い込みを行い、ECサイト運営を成功に導きましょう。

運営しやすいECサイトにするためには

ECサイトの質を保つためには、運営のしやすさを重視する必要があります。最後に運営しやすいECサイトの作り方を解説しましょう。

自社にあったECサイトの構築方法を選ぶ

ECサイトの構築方法として、ここでは5つの種類をまとめました。

ASP型

既存のテンプレートやシステムを利用して構築する方法です。ECサイトをスピーディに構築でき、さらに初期費用や月額費用を抑えられる反面、カスタマイズができないのはデメリットとなるでしょう。

オープンソース型

Web上で公開されている無料ソフトを利用してECサイトを構築します。自由にカスタマイズできますが、無料で公開されているソフトを使用するためサポートはなく、セキュリティ面もやや弱いのがデメリットです。

パッケージ型

ECサイトの構築に必要なシステムや機能をパッケージで購入し、構築する方法です。パッケージの販売元が提供するサポートを受けられるのは利点ですが、購入費用や構築にかかる時間は多くなるでしょう。

クラウド型

クラウド上のECプラットフォームを用いて構築する方法です。カスタマイズの幅が広く、システム管理をECプラットフォームの提供元に任せられるのが大きなメリットでしょう。デメリットはコストがかかることです。初期費用として300万程度、月額費用も数十万程度かかります。

フルスクラッチ型

ECサイトの構築をゼロからすべて自社で行う方法です。システム開発やWebの知識が必須ではありますが、なにもかも自由に作り上げられるのは大きなメリットとなるでしょう。構築に多大な時間と費用がかかることはデメリットとして理解しておくべきです。

ECサイトの構築方法にはそれぞれメリットとデメリットがあります。ECサイトの構築と運営にどれだけの費用と時間をかけられるか、自社のECサイトに付与したい機能はそろっているかを見比べながら、最適な構築方法を選びましょう。

サイトM&Aを行う

すぐに成果をあげられるECサイトを運用したいなら、サイトM&Aを検討しましょう。サイトM&Aとは既存のサイトを購入し、自社サイトとして運用する戦略です。

既存サイトにはすでに固定客やリピーターがついているため、ゼロからマーケティング施策を練る必要がありません。サイトの構造からサイト運営のノウハウを学ぶことができるのもメリットです。

ビジネスマッチングプラットフォームの「M&A–WEB」ではECサイトの売買も多数取り扱っています。ECサイト成功のためのひとつの戦略として、ぜひM&A–WEBの利用もご検討ください。

まとめ

初めてECサイトを構築するならまずは基本的な知識を得ることから始めましょう。必要なシステムや業務を把握し、自社で適切に運営できるか検討してみてください。

構築方法にも選択肢があります。作成するECサイトでどんなことを叶えたいか、目的をどう果たすかにあわせて最適な構築方法を選びましょう。サイトM&Aの利用も検討しつつ、ECサイトを成功に導いてくださいね。