インスタグラムの通販に必要な「ショッピング機能」とは?
インスタグラムで通販を始めるには、インスタグラムの「ショッピング機能」を活用する必要があります。
「ショッピング機能」は、2018年6月に導入された機能です。投稿画像につけたタグをタップすると購入画面に移動させることができ、ユーザーがインスタグラム上で見つけた商品をすぐに購入できるようになっています。
ショッピング機能の導入前は、一つひとつの投稿にリンクを貼ることができず、ユーザーが自力でECサイトのURLを見つけなければなりませんでした。
さらに、サイト内で目当ての商品を探し出す必要もあったため、商品購入にいたるハードルが高くなっていました。
ショッピング機能が導入されたことで、ユーザーが商品を探し出す手間をなくし、販売機会の損失を防げるようになりました。
インスタグラムを通販に活用するメリット
インスタグラムのショッピング機能を通販に活用すると、どのようなメリットが得られるのでしょうか。ここからは、インスタグラムを通販に活用するメリットや効果を紹介します。
多くのユーザーにアプローチできる
インスタグラムを通じて商品の情報を発信することで、インスタグラムを閲覧している多くのユーザーにアプローチできます。
国内におけるインスタグラムの月間アクティブアカウント数は3,300万以上です。場合によっては、今までにいなかった顧客層の獲得につながるかもしれません。
また、インスタグラムのユーザーのうち、約3割が企業のショッピングタグが付いた投稿から商品を購入したことがあるといわれています。 インスタグラムのショッピング機能を効果的に活用すれば、商品の売上アップも期待できるでしょう。
インスタグラムでは、通常の投稿以外にもフィード投稿やストーリー投稿などを用いて幅広いユーザーにアプローチできます。
ユーザーの年齢層は、20代~30代が多い傾向にあるため「インスタ映え」など、写真を効果的に活用することで、より訴求力を高められるでしょう。
出典:「Instagramの国内月間アクティブアカウント数が3300万を突破」(Meta)
出典:「「Instagramを見て購買する」ユーザーの実態調査」 (アライドアーキテクツ株式会社)
カタログ感覚で見てもらえる
通販にインスタグラムを活用すると、カタログ感覚で自社の商品を見てもらえるメリットもあります。
インスタグラムの投稿は、すべて写真や動画です。Webサイトなどの文字が中心の情報発信と異なり、カタログのように見てもらうことができます。
また、投稿した写真をタップするまでリンクが表示されないため、マーケティングを前面に押し出した印象を与えません。商品購入にいたらない場合でも、商品や店舗への認知度を高められるでしょう。
【注意点】インスタグラムの運用にはコストがかかる
インスタグラムを通販としてうまく活用するためには、運用コストが必要です。
インスタグラムは視覚的な訴求に特化しているため、写真や動画の第一印象がとくに訴求力を左右します。
商品の投稿を見たユーザーがイメージしやすいように、写真や動画の撮り方を工夫しなければなりません。投稿文の作成にも時間を要します。
インスタグラムの運用を行う担当者の人件費が発生するほか、社内で撮影を行う場合は撮影機材の準備も欠かせません。商品の撮影をプロのカメラマンに依頼する場合は、手配するためのコストも必要でしょう。
インスタグラムを通販に活用する場合には、運用コストとしてかかる経費を確保しておく必要があります。
インスタグラムのショッピング機能(通販)の導入方法
ここからは、インスタグラムのショッピング機能を通販に利用する際の導入方法を紹介します。
1. ショッピング機能の利用条件を確認する
インスタグラムのショッピング機能を導入する際には、まず利用条件を確認しておく必要があります。
ショッピング機能の導入には条件があるため、導入に踏み切る前に条件を満たしているか必ずチェックしておきましょう。
■インスタグラムのショッピング機能を導入するための条件
・所在地がショッピング機能を利用できる地域にある
・インスタグラムのショップで販売可能な商品を扱っている
・インスタグラムのポリシーを遵守している
・所有しているWebサイトドメインで商品を販売する予定である
出典:InstagramショッピングとはInstagramショッピングを始めるために必要なもの(Instagram)
これらの条件のうち、ひとつでも当てはまらないものがある場合には、インスタグラムのショッピング機能を利用することはできません。
2.ビジネスアカウントとFacebookページをリンクさせる
次に、インスタグラムのアカウントをビジネスアカウント(プロアカウント)に切り替えます。
インスタグラムのショッピング機能を利用する場合には、Facebookのアカウントと紐づける必要があるので、事前にFacebookのアカウントを取得しておいてください。
設定からアカウントを選択し「プロアカウントに切り替える」という項目を選びます。このとき、任意のFacebookアカウントとリンクさせ、ビジネスのカテゴリーを設定しましょう。
3.販売する商品のカタログを作成する
インスタグラムのショッピング機能で表示させる商品は、Facebookのページでカタログを作成し、商品として追加しておかなければなりません。
Facebookページの設定にある「ショップ」から商品を追加します。商品を一度も追加していない場合は、新しく「カタログ」を作成しましょう。
カタログのカテゴリーは、「Eコマース」を選択すれば問題ありません。カタログの作成ができたら、販売する商品をカタログ内に追加していきます。
カタログに追加する方法には、手動でひとつずつ登録していく方法と、CSVファイルなどでデータフィードを作成して一括でアップロードする方法のふたつがあります。
4.ショッピング機能の審査を受ける
Facebookでカタログの作成や商品の追加が完了したら、インスタグラムでショッピング機能の申請を行いましょう。
申請は、スマートフォンのアプリから行うことができます。設定からビジネスを選択し「Instagramショッピングを申請する」をタップしましょう。
スタートを選択し、連携したいFacebookのカタログを選択しておきます。ECサイトのURLを記入し、審査を申請すれば完了です。
審査が下りるまでは、約1週間程度必要になります。ショッピング機能の審査に通り次第、投稿にタグを追加することができます。
審査に通過したら、アカウントトップの「Instagramで製品をタグ付け」から、ショッピング機能の利用をスタートしましょう。タグ付けは通常の投稿のタグ付けと同様に行えば問題ありません。
分析機能も利用できるようになるため、マーケティング戦略を考える際の材料として活用すると良いでしょう。
まとめ
インスタグラムのショッピング機能を活用すれば、通販の集客を強化することができます。
アカウントをフォロワー数がゼロの状態からはじめる方法もありますが、ECサイト事業をまるごと買収するのも選択肢のひとつです。
ECサイトに紐づいているSNSアカウントごと事業を譲り受けることができるため、収益見込みの高い事業をスタートさせることができます。
ECサイトやWebサイトの売買なら、M&A-WEB(エムエーウェブ)の活用をご検討ください。
M&A-WEBでは、契約締結時のサポートから、売買成立後のサイト移管代行なども行っています。
インスタグラムのショッピング機能を通販に活用するのであれば、既存のECサイトの買収も選択肢として検討してみてはいかがでしょうか。