ネットショップを一人で運営できるのか|メリットや運営方法を解説

ネットショップの運営には複数の人員が携わっているイメージがありますが、一人で運営することも可能なのでしょうか。 今回は、ネットショップを一人で運営する場合のメリットとデメリットを詳しく解説していきます。一人でネットショップの運営するための5つの手順と、運営する上でのコツもまとめました。

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ネットショップを一人で運営することは可能?

結論からいうと、ネットショップを一人で運営することは可能です。近年は誰もがSNSなどを利用して世の中に情報を発信できるようになり、ネットショップは企業だけでなく個人でも運営できるものとなりました。

運営にあたりきちんと準備さえできていれば、一人でも充分に運営ができます。一人で運営するからこそ得られるメリットもあるため、悩んでいるなら思いきって一人で始めてみてはいかがでしょうか。

ネットショップを一人で運営するメリットとデメリット

それではさっそく、ネットショップを一人で運営するメリットとデメリットを見ていきましょう。

メリット

まずは3つのメリットを紹介します。

コスト削減が可能

運営に携わる人員は自分一人なので、人件費がかかりません。どのような事業も関わる人数は多ければ多いほど人件費が高くなります。

一人での運営なら人件費に不満を抱く人員もいないので、極限までコストカットすることが可能です。

人間関係のストレスがない

一人でネットショップを運営する場合、人間関係のストレスは文字どおりゼロになります。自分以外に人がいるとどうしても意見が食い違う場面が出てくるものです。

そのような軋轢が生まれない点で、ネットショップの一人運営はとても気楽だといえるでしょう。

柔軟に運営できる

運用方針を決めるとき、新たなチャレンジをしたいとき、すべて自分一人で決められる点は大きなメリットです。自分さえ納得できれば進められるため、柔軟な運営が実現できます。

多くの人員が関わるネットショップ運営では、なにかひとつ決めるたびに各所への確認が必要です。マイペースな運営を望む人こそ、一人での運営が向いているといえるでしょう。

デメリット

続いては、デメリットを3つ紹介します。

やることが多い

ネットショップの業務はすべて自分一人で行わなければなりません。開設から日々の運営作業、商品の手配に注文処理、発送に在庫管理、顧客の対応まで加われば、時間が24時間あっても足りないと感じることもあるでしょう。

人間関係のストレスがない反面、業務量が多いことによるストレスからは逃れられないかもしれません。

休みが取れない

自分以外の人員がいないため定休日を設けるのが難しくなります。週1回の定休日を設定したとしても、休み明けの業務がおのずと増えるので反対に疲れてしまうかもしれません。

体調を崩して長期的に休むとなれば、その間のショップ運営や購入品の発送手配、顧客対応がすべてストップしてしまうので、信用問題にも関わります。

初期費用の回収に時間がかかる

ネットショップの運営に慣れないうちは、日々の業務を回すだけで手一杯になります。収益を上げるための工夫や、集客につながる取り組みまで行うのは困難です。

一人にすべての運営業務がのしかかるからこそ、安定した収益を確保できるようになるまでは時間がかかるでしょう。サイト構築や商品仕入れにかかった初期費用を回収できるのは、しばらく先になると覚悟しておくべきです。

ネットショップを一人で運営する手順

一人でネットショップを運営するためには、以下5つの手順を踏んでいくことになります。それぞれのフローを詳しくまとめました。

コンセプトや販売商品を決める

ネットショップのコンセプトや取り扱う商品を決めておくことは重要です。まずはターゲットとなるユーザー像を思い描き、彼らがどのような目的をもって、どのような商品を求めているかを明確化しましょう。

コンセプトは明確であるほど、ユーザーに響くサイトづくり、商品展開につながります。集客戦略を立てる上でもコンセプトは重要です。ネットショップの軸となる部分なので、具体的すぎるほど詳細に決めておきましょう。

ネットショップを構築する

次はサーバーやドメインを契約し、ネットショップを構築します。デザインは前段階で決めたコンセプトに合うものにしましょう。

1から自社サイトとして構築する方法もありますが、ネットショップを作らずとも商品を販売できるサービスはいくつもあります。例えば、ECモールに出店したり、ASPサービスを利用して構築したりする方法も挙げられるので、ぜひ視野に入れましょう。

販売商品を用意・登録する

販売する商品を仕入れ、ネットショップに登録します。商品を仕入れる方法はいくつかあるため、一例として以下を参考にしてみてください。

・卸業者から直接仕入れる

・メーカーの展示会で仕入れる

・仕入れサイトやECサイトから仕入れる

また、「ドロップシッピング」という手法を用いれば、手元で商品在庫を抱える必要がなくなります。これは商品の注文のみネットショップで受けつけ、販売や発送の手配は提携する仲介業者やメーカーへ委託するものです。

いずれかの手段による商品の準備ができたらネットショップへ登録する写真を撮影し、詳細情報を添えて掲載しましょう。

決済方法・配送方法を決める

ネットショップでよく用いられる決済方法はカード払いや代引き、モバイル決済などです。ユーザーが柔軟に選べるよう、できれば複数の決済方法を選択できるようにしておきましょう。

商品の配送が国内のみなら国内の運送会社を手配します。海外発送にも対応するのであれば、海外の運送業者の利用手続きも進めなければなりません。商品をどのように梱包するか、送料をどうするかも決めておきます。

開業届を提出する

ネットショップの運営で利益を得る場合、ひとつの事業としてみなされるため、税務署へ出向いて開業届を提出しましょう。個人で運営する場合も利益を得れば確定申告の対象となります。

仮に開業届を出さずに事業を行っていたとしても罰則はありません。しかし、開業届の提出有無に関わらず確定申告は必ずしなければならないため、手続きのひとつとして忘れず提出しておきましょう。

なお、あわせて青色申告承認申請書も提出しておくと確定申告で青色申告の利用ができるようになります。白色申請と比べて控除額が大幅に増えるため、同時に提出しておくのがおすすめです。

ネットショップを一人で運営するコツ

最後に、一人でネットショップを運営するときに役立つコツを紹介します。

ECモールに出店する

楽天市場やAmazonをはじめとしたECモールへ出店すれば、一人でも比較的容易にネットショップを始めることができます。ショップの構築には各ECモールのシステムを利用できるため、専門知識が少なくてもショップを開設できるのがメリットです。

集客力が高いのもECモールの強みですが、ライバルも多く出店しているため、他店舗に埋もれてしまう可能性がある点は考慮しておきましょう。

ASPを利用する

ASPとは、ネットショップの運営に必要なカートシステムや受注システムを提供してくれるサービスです。一人で運営するにあたりサイト構築の手間を省きたいと考える人にはASPが便利でしょう。

サイトのデザイン面でECモールより独自性を出せるのもメリットです。商品の管理や購入者への配送サポートまでを行うサービスもあるため、うまく活用できればあらゆる作業の手間を大幅に削減できます。

中には無料で利用できるASPサービスもあるため、一人でネットショップ開業を目指すならぜひ活用してみましょう。

集客を工夫する

ネットショップで収益を得るためには集客が必須です。狙ったターゲットに自身のネットショップを利用してもらうためには、SEO対策にSNS運用、広告出稿などさまざまな工夫をこらす必要があります。

集客戦略を練る時間がない、作業の手間を省きたいというなら「サイトM&A」を利用するのも選択肢のひとつです。すでに多くのユーザーを集客できているサイトを購入し、ネットショップとして運営すれば、短期間で利益を得られる可能性があります。

サイトM&Aをご検討なら「M&A-WEB」がおすすめです。会員費は無料で、さまざまなジャンルのサイトを取り扱っているので、理想の相手先が見つかりやすく、効率的なマッチングが叶います。

個人対個人、個人対企業の交渉もスタッフが丁寧にサポートしますので、ぜひM&A-WEBの利用をご検討ください。

まとめ

ネットショップの運営は一人でもできます。メリットとデメリットがあることは理解した上で、入念な準備を済ませてから運営を始めてください。

ネットショップを開設するにあたって決めることはたくさんあります。ECモールやASP、ときにはサイトM&Aの利用も検討しながら、やりがいや利益の出るネットショップ運営を目指していきましょう。