オウンドメディア構築に必要な準備と構築方法を徹底解説!

オウンドメディアの構築を検討しているなら、構築方法を理解したうえで、判断、準備を進めましょう。オウンドメディアの構築の仕方にはいくつかの種類があり、それぞれで手間やコストが異なります。自社の商品やサービス、業務のスタイルにあわせて、構築方法を選びましょう。 今回は、オウンドメディアを構築する方法と必要な費用、具体的な流れを紹介します。

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オウンドメディア構築にかかる費用

オウンドメディアとは、企業や個人が保有するメディアのことで、Webサイトや自社ブログ、SNS、動画配信サービスなどを指します。自社の商品やサービスのアピール、ファン層を増やすのに役立ちますが、仕事で使う以上、費用対効果は重要です。

ここでは、オウンドメディアの構築にかかる主な3種類の費用について解説します。

サーバー・ドメイン費用

オウンドメディアを構築するには、サーバーとドメインが必須です。サーバーはオウンドメディアのファイルやデータをアップするもので、専用サーバーを作るよりレンタルサーバーを使うのが一般的です。

インターネット上の「表札」のような役割をもつドメインは、独自ドメインの取得をおすすめします。独自ドメインを使ったサイトは検索エンジンから評価されやすくなるためです。

サーバーとドメインはどちらも月、もしくは年単位で固定費用がかかるため、事前に検討が必要です。サービスによって容量や金額が異なります。無料のお試し期間を利用して比較検討すると良いでしょう。

オウンドメディアの構築費用

オウンドメディアの制作方法によって構築費用に差が生じます。たとえば、自社でメディアを構築すれば、費用はほとんどかかりません。前述したサーバーやドメインの取得費用だけで済みます。

一方で、CMSの利用や制作会社への外注、サイトの買収で構築する場合は費用が発生します。オウンドメディアを構築する目的に応じてCMSのカスタマイズや独自性のあるデザインの制作に費用がかかるためです。依頼する制作会社の規模やサービスによるものの、100~300万円程度が費用の目安になります。

運用にかかる費用

オウンドメディアは、構築して終わりではありません。継続的にコンテンツを追加、更新し、サイト分析をしていくためにも費用がかかります。具体的には、次のような費用が挙げられます。

・運用自体を外部企業に任せる場合の委託費用

・ライターにコンテンツ作成を外注するときの依頼費用

・分析ツールを使ったSEO対策費用

・制作や運用を自社内で行う場合は担当者の人件費 

構築後の運用方法によって、かかる費用はさまざまです。運用方法も事前に検討しておくと良いでしょう。

オウンドメディア構築の4つの方法

メディア構築には、主に4つの方法があります。自社にもっとも適した方法を慎重に見極めることが必要です。ここでは、それぞれの方法の特徴や注意点を解説します。

1.自社で開発する

自社でいちからプログラミングしてオウンドメディアを開発すれば、費用を抑えられます。情報処理関連の専門知識を有する人材がいる企業におすすめの方法です。運用も自社で行えばタイムリーに更新や分析ができ、マーケティングに活用しやすいでしょう。

とはいえ、自社開発には専門知識や人材が必要で、難易度が高い傾向があります。また、制作会社への外注に比べてクオリティが低くなることも考えられます。

さらには、構築後の定期的なシステムメンテナンスに手間が取られる、運用に注力できる人材を確保できず片手間での運用になる場合もあります。

2.CMSを使う

CMS(Contents Management System)とは、専門知識がなくても簡単にWebサイトやブログを構築できる便利なツールです。デザインがシステム化されていて、テキストや画像、テンプレートを一元的に管理・保存可能で、誰でも簡単にWebサイトを制作できるのが特徴です。

有料と無料のものがあり、知名度の高い「WordPress」をはじめ、多くの企業がCMSを利用してオウンドメディアをリリースしています。一般的に、無料のものより有料のCMSの方が機能やデザインの自由度が高く、サポート体制が整っていることが多いです。

CMSを使う際は、必要性の低い機能を省いて、必要な機能のみに絞り込むことがおすすめです。機能を絞り込むことで開発コストの削減にもつながります。

3.外注する

予算に余裕がある場合、専門業者へ外注するのも選択肢のひとつです。専門知識のある制作会社に制作してもらえば、自社のリソースを割くことなくスピーディーにオウンドメディアを開発できます。また、SEO対策にも強いメディアが作れて、マーケティングに良い効果が期待できるでしょう。

オウンドメディアの構築だけでなく、運営も任せられる制作会社もあるため、外注したい範囲に応じてサービスの内容を厳選しましょう。

外注には多くの費用がかかるため、費用対効果を考慮しながら検討することが必要です。

4.既存サイトを買収する

オウンドメディアのスピーディーな開発・運用を目指すなら、既存のサイトを買収する方法もあります。

ほかの企業や個人が制作・運営していたサイトを買収すれば、オウンドメディアを構築する時間を大幅に短縮可能です。既存のコンテンツをそのまま引き継げるケースもあるため、実績のあるサイトを選べば最初から高い集客力が期待できます。

とはいえ、サイト売買には複雑な手続きや交渉が必要です。そこで、買い手と売り手を結びつけるM&Aサービスを利用してサイトを買収する企業も増えています。

M&A-WEBなら、事業承継や個人事業のM&Aだけでなく、EC事業やWebサイトの売買も可能です。ネットで簡単に検索から成約に至るまでの取引を完結できます。

成約手数料も低価格設定で、中小企業も個人事業主の方も安心してご利用いただけます。自社メディアの構築を検討中なら、どうぞお気軽にM&A-WEBまでご相談ください。

オウンドメディア構築の主な流れ

無計画にオウンドメディアを構築しても、なかなかうまくいきません。競合サイトより興味を引く工夫も必要です。オウンドメディアを構築する手順とポイントを紹介します。

目標やコンセプトを決める

まず、オウンドメディアを作る目的やコンセプトを明確にしましょう。コンセプトが明確でないとメディア内のコンテンツにまとまりがなくなります。自社のターゲット層に的確にアプローチできなくなるため注意が必要です。

また、オウンドメディアは制作後の分析と改善が欠かせないため、目標設定も大切です。KPI設定などを使って、基準となる目標を決めておくと良いでしょう。

ペルソナを設定する

コンセプトが定まったらペルソナを設定し、より具体的なターゲット層をイメージします。ペルソナとは商品を購入する仮想の人物像で、ターゲットを狙ううえで欠かせないものです。

ペルソナ設定をしておかないと、狙いのあいまいなコンテンツばかりが増えてしまいます。次の項目を参考に、より具体的なユーザー像を定義して、ニーズに沿ったメディアの構築を目指しましょう。

・年齢

・出身地

・職業

・趣味

・家族構成

・友人関係

・悩みや抱えている不安

・将来どうありたいのか など

運用体制・構築方法を決める

計画段階で運用体制や構築方法も決めておくと、スムーズに進みます。オウンドメディアに関する以下の内容を、具体的に詰めておきましょう。

・オウンドメディアの運営を自社でするのか、外部委託するのか

・コンテンツの更新頻度

・運営予算

・自社制作か外注か など

オウンドメディアは、開発後に有益なコンテンツを発信し続けていくことが必要です。継続的に運用するために、社内の担当者などの運用体制を明確にしておきましょう。

オウンドメディアを構築する

具体的な計画やイメージがまとまったら、実際にオウンドメディアを制作します。自社開発ではもちろん、制作会社に依頼する場合でも、サイト内の文章やカテゴリーなどの選定に社内の意見を反映できるようにしておくのが成功のポイントです。

コンテンツを作成する

オウンドメディアができた段階でコンテンツ、すなわち自社の商品やサービスに関連するお役立ち情報をまとめた記事を作成し、順次公開していきます。

掲載するコンテンツは、最低でも5~30ページ用意するのが理想です。数が少ないと情報量の少ないサイトだと判断され、ユーザーの早期離脱を招いてしまいます。

コンテンツの作成は、以下の流れで行うのが一般的です。

・コンテンツの対策キーワードを決める

・SEO対策をして記事の構成を考える

・取材や調査にもとづき執筆

・校正や画像の選定をしてデザインを整える

まとめ

オウンドメディアの構築方法はさまざまです。構築方法によって、かかるコストや手間が異なります。自社の予算やオウンドメディアを構築する目的に適した方法を選ぶことが重要です。

オウンドメディアを構築する際は、目的やターゲット層を明確にして、ニーズに沿ったサイト構築を目指しましょう。また、オウンドメディアの構築後に、コンテンツを継続的に発信できるように運用体制を整えておくことも重要です。