個人M&Aを成功させるポイント

個人M&Aを成功させるポイント

個人でもM&Aを実施するケーズが増えています。興味はあるものの、実際にやってみるとなると不安が大きく、またその不安をどのように解消すればよいかわからないという人も多いのではないでしょうか。 今回は個人M&Aの流れをおさえつつそれぞれにおけるチェックポイントを確認し、個人M&Aの成功させるポイントをご紹介いたします。

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個人M&Aの流れ

個人M&Aの流れとしては大きく3ステップがあります。

1つ目がM&Aの準備、2つ目が交渉、3つ目が契約・クロージングとなります。

それぞれのステップでもう少し詳しく確認していきましょう。

個人M&Aの準備

個人M&Aにおける準備とは、どうやってM&A先を見つけるのかを準備することとなります。

個人でM&Aに慣れている、どんどん紹介してもらえる状態にあるということは少ないかと思いますので、このタイミングで、マッチングプラットフォームへの登録や、仲介会社への相談をするのが一般的な流れとなります。

非常に多くのマッチングプラットフォームや仲介会社がありますので、自分に合ったプラットフォームや会社に相談するようにしましょう。また選別が難しい場合には無料登録や無料相談できるプラットフォームや仲介会社が多いため、まずは複数社に登録や相談をしてみて感触をつかむということもよいかもしれません。

プラットフォームや仲介会社によって保有している売却案件に違いがあったり特徴があるため、目的に沿った案件が見つけやすそうな先に登録することをおすすめいたします。

個人M&Aの交渉

個人でM&A案件に対して交渉をする場合、プラットフォームの場合は自分自身で、仲介の場合は仲介会社を通して交渉するケースが多いです。

匿名で交渉できるケースや実名でのみ交渉が可能な場合など、各プラットフォームや案件によって異なるため、確認し、不明な場合は事前に事務局に確認するようにしましょう。

また直接交渉する場合はスピード感がある一方で、どう交渉すればよいかわからないなどが発生やすく、仲介会社経由で交渉する場合は、仲介会社にある程度お任せできるものの、スピード感が遅くなったり、相手の温度感がわかりづらい、最終的には直接交渉の場が出てくるなどの懸念が発生しやすくあります。

プラットフォームでも交渉の進め方などの相談を無料で実施しているサービスもありますので、登録時に確認しておくようにしましょう。

個人M&Aにおける契約・クロージング

交渉でチェック事項の確認や双方による目線合わせができたタイミングで、契約書の締結をするケースが多くあります。

どういった条件で譲渡・譲受されるのかを明確にするとともに、何が対象となるのか、いつまでに譲渡予定なのか、譲渡後の状態などをしっかり明確にするようにしましょう。

契約書はプラットフォームも仲介会社もフォーマットを持っていることが多いので、そのフォーマットをたたき台に、売買当事者で最終作り上げるようにしましょう。

個人M&Aにおける案件の探し方

個人でM&A案件を探す方法として、プラットフォームや仲介会社の利用を先に挙げましたが、その他に、事業承継・引継ぎ支援センターに相談する方法や、各地の商工会議所に相談する方法もあります。

全国各地に設置されており地域に根差した公共機関であるため安心感がある一方で、一貫したサポートが受けれない、などが不満になるケースもあるようです。

また仲介会社では一貫した手厚いサポートが受けれる一方で、料金が高くなるケースもあり、個人としては少なくない負担があるため、プラットフォームなど比較的安価で一貫したサポートを受けることができるサービスを利用してM&Aを成立するケースが増えてきています。

比較的少額な売買となる個人M&Aにおいてはかかる手数料などもしっかり事前に確認しておくことが成功のポイントの1つになります。

もう1つ個人のM&Aで重要になってくる点が、拘束時間となります。

個人でM&Aを実施する場合、企業と違い専属の担当者がいるケースは少ないため、本業を運用しながらのM&Aとなることが多いです。

仲介会社などの担当とのやりとりは手厚く助かる一方で、日中の本業の忙しいタイミングでの時間拘束が発生するケースも少なくありません。

プラットフォームなどは交渉ツールがチャットなど、自分の手の空いたタイミングでやり取りできるサービスが用意されていることが多いため、M&Aにかけることのできるリソースや時間を鑑みて案件を探すようにしましょう。

個人M&Aにおける買収前のチェックポイント

個人でM&Aを実施する際に買収前にチェックすべきポイントはどこになるのでしょうか。

提出された事業損益書やその数字のエビデンスはもちろん、関連する事はすべて自身の目でチェックするということは大前提にありますが、一番のポイントは買収目的に沿った部分にズレがないかという点となります。

仕入れ先を強化したくて買収したものの、業績にズレはなかったが仕入れ先との契約が思っていたものと違った、であったり、Webサイトからの集客を強化したくて買収したものの、システムの保守をできる人物が自社にいないなど、買収目的をしっかり見える化し、買収後のイメージをしっかりつけることで、買収前にそこをきちんとチェックできる状態にしておきましょう。

その際に何より大事になってくるのが双方の信頼関係となります。買い手側は情報を知りたいのは当然ですが、売り手側からすると決まっていないのに情報公開するリスクもあります。

とうぜん事前にNDAを締結したり、プラットフォームの場合は利用規約に機密情報開の取り扱に関する事項が盛り込まれていることが多いため、一定のリスクは軽減されているものの、心理的には不安になるというのがよく発生することだと思います。

相手の心理も気遣いながら自身が確認すべきポイントをしっかり確認するためにも、丁寧なやり取りや気遣いを忘れず信頼関係を築きながら進めることが大事になってきます。

個人M&Aにおける買収後のチェックポイント

M&Aが成立した後も大切なポイントがあります。むしろM&Aの成立はスタート地点にすぎず、ビジネスをしっかり引き継ぎ、その後もしっかり運用できるかということが本質的には一番大事なポイントとなります。

とてもシナジーが高く、類似している事業などではない場合、引継ぎや買収後のサポートは手厚いほうが安心となります。

そういった買収後の引継ぎやサポートについても交渉時に確認しておくことが大切となります。

売却側も手放したい一方で、自身が大事に育ててきたビジネスのためしっかり運営してもらうためにサポートをするということを受領してくれるケースが多くあります。

実は買収金額を安くするなどよりも、このサポートや引継ぎをしっかりしてもらうことを確約するほうが、本質的なM&Aの成功につながることも少なくありません。

またここでも双方の信頼関係が非常に大切になってきます。買収後にも売却者としっかりコミュニケーションが取れる状態にあるか、場合によっては業務委託などコストをかけてでも売却者のサポートを継続的に受けたほうが成功するケースもあります。

M&Aの成立にゴールを置くのではなく、M&Aにおける買収後もしっかり見据えて交渉に臨むようにしましょう。

個人M&Aを成功させるポイントまとめ

個人のM&Aを成功させるためにM&Aの流れと、各ステップで大事になるポイントを確認してきました。

M&Aで買収するまでではなく、買収後に事業を運用することまでを見据えて準備することが非常に大事であり本質的なポイントとなります。

またM&Aでやりとりされるのは事業であるため、双方の信頼関係が非常に重要となるということも記載させていただきました。

それら全てを個人一人でやりきることは難しいかと思います。

しかしながら潤沢な資金があるわけではないというのが個人M&Aを難しくさせるポイントかもしれません。

M&Aプラットフォームの多くは相談無料や手数料が比較的安価に設定されているケースが多く、個人でも利用しやすいサービスかと思います。

個人M&Aを検討し始める前に、まずは無料相談をし、イメージをしっかり持つことが成功確率を上げるポイントとなります。