記事広告とは?広告出稿にあたり知っておきたいメリットとデメリット

自社の商品やサービスを広め、顧客を増やしたいと考えているなら、記事広告が効果的です。ユーザーの関心を引く広告で、効率良く収益アップを目指しましょう。 今回は、記事広告とはなにかを解説しながら、出稿のメリットとデメリット、記事広告を作成する流れをご紹介します。

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記事広告とは

記事広告とは、広告らしさを感じさせない、記事形式の広告をいいます。第三者目線で記事が書かれているのが特徴で、「タイアップ広告」や「PR記事」とも呼ばれます。

記事広告は、ネイティブ広告に分類される手法です。ネイティブ広告とは、コンテンツに関心を寄せるユーザーの邪魔をしないように工夫された広告の総称です。

記事広告はユーザーが見ても不快にならず、前向きに情報を受け入れられるため、高い訴求力が期待できます。

記事広告のメリットとデメリット!

ここでは、記事広告のメリットとデメリットについて解説します。

記事広告は、いくつかあるWeb上の広告手法のひとつです。自社の販売スタイルに適しているか、確認してみましょう。

メリット

記事広告には、次のような嬉しい効果が期待できます。

ユーザーから信頼を得やすい

第三者目線で書かれた広告記事は押しつけ感がなく、信頼を得やすい傾向があります。逆に、広告主の主観的な内容の通常広告は、ユーザーから嫌悪感を抱かれがちです。

また、ユーザーが率直に聞きたい内容でまとめられているためより信憑性が高く、訴求が可能です。

伝えられる情報が多い

記事広告は2,000~4,000文字程度で構成されるのが一般的で、情報量が多いのが特徴です。アピールしたい情報をしっかり盛り込めるため、ユーザーに商品やサービスの良さを深く理解してもらえます。

ユーザーの関心を引きつける効果が高く、顧客数や販売数の増加に期待がもてるでしょう。

競合他社との差別化がしやすい

文章の幅広い表現で情報をユーザーに伝えられるのも、記事広告の良い点です。

なかなか伝わりにくい競合他社との差別化ポイントをストーリーに盛り込めるため、価格競争に巻き込まれずに販売数を伸ばせるでしょう。

SEO効果が高く検索上位を狙える

記事広告はSEO効果が高く、検索エンジンに優遇される傾向にあります。キーワード検索で上位を狙えて、より多くのユーザーにアピールできるでしょう。

また関連するキーワードからの流入も期待でき、商品の購入を意識していない潜在層にもアピールできる可能性があります。

デメリット

記事広告のデメリットは、次のとおりです。

広告費が高額化しやすい

記事広告の出稿料は、ほかの広告と比較して高くなりがちです。

とくに、影響力のあるメディアほど出稿料が高く、予算を圧迫します。思ったような効果が得られない場合は、多額の費用が無駄になる可能性が否定できません。

とはいえ、いったん成功すれば、記事広告は長い期間にわたって集客力を維持できます。長い目でみたコストパフォーマンスは、それほど悪くないでしょう。

タイムリーな広告掲載ができない

記事広告は作成を依頼してから、実際に記事が掲載されるまでに時間がかかるのがデメリットのひとつです。記事自体は掲載するメディア側が作成するため、タイムリーな発信が難しい傾向があります。

とくに、拡散力の高い有名メディアほど順番待ちで、前もっての準備が必要です。

記事の作成に手間がかかる

記事広告は第三者目線での作成が求められるため、外部のライターや編集者に執筆を依頼するのが一般的です。情報を盛り込んだ広告を作成するためには次の4つの工数が必要となり、時間と手間がかかります。

・ライターとの記事内容の打ち合わせ

・商品開発担当者へのインタビュー

・商品資料の選定

・商品写真の撮影 など

記事広告が向いているケースとは

記事広告はメリットが大きいものの、商材によって向き不向きがあります。どんなケースが記事広告に向いているのかみていきましょう。

他社との差別化が難しいケース

競合する企業や商品が多く、他社との差別化が難しい商材には、記事広告がおすすめです。

記事広告は情報量が多く、差別化しやすいのが魅力です。質の高い記事を制作すれば、ユーザーの購買意欲を後押しできるでしょう。

広告内に商品をはじめとする画像を多めに使い、インタビュー記事や体験レポートを掲載すると、よりリアリティ感が生まれてユーザーの興味を引きつけられます。

魅力が伝わりにくいケース

なかなか魅力が伝わりにくい商材も、記事広告に適しています。消費者にとってなじみがない商品や新しい価値を提供する珍しいサービスは、商品説明や画像だけでは魅力がなかなか伝わりません。

しかし、記事広告ならストーリー仕立てで読み込みやすく、豊富な情報でアピールすることが可能です。商品やサービスのネガティブな印象を払拭しながら知名度を上げられるため、売上げアップに期待がもてます。

記事広告を作成する3つのステップ

それでは、記事広告を作成する方法を見ていきましょう。

広告を出すときは、目的を明確にしてから取り組む必要があります。目的があいまいだとターゲットを狙いにくいため、認知拡大やコンバーション向上を目指すのか、ファン層や潜在層を増やすのかなど、目指すものを絞って考えてみてください。

1.メディアを選定する

最初に、記事広告を掲載するメディアを選定しましょう。ターゲット層と購読者層が近いメディアを選ぶ必要があります。

メディアによって、読者層の年齢や性別、職業はさまざまです。読者層が商材のターゲットから外れていると、広告が無駄になりかねません。

メディアは自社の読者層の好みを熟知し、ユーザーに響きやすい表現で記事を制作しています。メディアのもつ魅力を最大限に活用して、自社の広告に役立てましょう。

広告にかかる費用は、メディアによって異なります。料金や掲載期間、PVの目安なども確認して、目標に合うものを選んでください。

2.企画案を作成する

次に、メディアと打ち合わせをしてコンテンツの企画案をまとめましょう。ユーザーが思わず引き込まれるような、自社のマーケティング課題を解決するストーリー展開にすると効果的です。

同じ記事広告でも、いくつかの種類があります。それぞれ書き方のスタイルが違うため、商材や目的にあわせて、記事広告の種類も企画案の段階で決めておきましょう。

記事の企画案としては、以下の4つのタイプが挙げられます。

・SEO記事

特定のキーワードを検索するユーザーのニーズを満たすことを意識して制作されたコンテンツです。検索上位を狙い、長期的な検索流入を得るのに適しています。

・体験記事

ライターが実際に商品を試して、使用感や得られた成果をリアルな言葉で表現したコンテンツです。ユーザーが知りたいことを率直に述べていて信頼感があり、不安を払拭して訴求します。

・インタビュー記事

ライターがメーカーや開発担当者にインタビューをし、商品の魅力をあらゆる角度から描写したコンテンツです。認知拡大からコンバージョンまで、幅広い用途の広告に役立ちます。

・おもしろ記事

ユニークな企画や奇抜な表現で作られたコンテンツです。対応するメディアは限られるものの話題性が高く、SNSを使って情報を広く拡散できるため、認知度アップを目指すのに有効です。

3.記事を制作する

企画が決まったら、いよいよ記事の作成に移ります。記事の制作期間としては、1~2ヶ月を目安としてください。

記事制作は掲載メディアが担当するものの、取材や商品の撮影、原稿チェックなどで協力する必要があります。とくに原稿チェックでは、ターゲットが興味を惹きそうなキーワードを盛り込みながら、商品の良さや強みを伝える内容になっているかしっかり確認しましょう。

まとめ

第三者目線でまとめた記事広告は説得力があり、自社の商品やサービスをアピールしやすい広告手法です。掲載するメディアの拡散力も利用でき、高い広告効果が期待できます。

メリットとデメリットを理解したうえで記事広告を活用して、効率良く収益アップを目指しましょう。