Amazonへの出店がおすすめの理由
まずは多くのECモールの中から、Amazonへ出店するべきおすすめの理由を3つ紹介します。
集客力が大きい
Amazonは、利用者数が多いECモールのひとつです。4億を超える商品数が常に出品されており、毎日多くの人がアクセスしています。
ニールセン デジタル株式会社の調査によると、2021年12月の視聴者数は、4,729万人 でした(PCとモバイルの重複を除く)。つまり、これだけの利用者を抱えるAmazonに出店することで、Amazonのブランド力を利用できます。
出典:ニールセン、デジタルコンテンツ視聴率のMonthly Totalレポートによる オンラインモールのサービス利用状況を発表(ニールセン デジタル株式会社)
とくに、集客力が高いのは、Amazon会員限定のキャンペーンやセールの時期です。定期的に開催されるため、年間を通して多くの集客が見込めます。
出店しやすい
多くのECモールでは、HTMLやCSSなどコードを用いて商品ページを構築する作業が必要ですが、Amazonへの出店は、簡単な登録のみで完了します。
サイトや商品ページを制作していく手間を省けるため、出店を決定してから実際の運用までスピーディーに行えます。
業務を効率化できるサービスが多い
Amazonには、売上拡大をサポートするサービスや業務を効率化できる仕組みが整っています。ECの物販で大変な業務のひとつである配送業務も、『Amazon FBA』を利用すればAmazon側に任せることが可能です。
配送する商品のサイズや重さによって手数料が発生しますが、大量に注文が入った際にも人件費を増やさず対応できます。また、広告掲載ができるサービスも展開しているので、より多くの方へリーチしていくことが可能です。
Amazonに出店するための条件と審査について
ECモールを利用する場合には、出店審査が行われます。出店審査を通過すると、商品を出店できるようになりますが、Amazonの審査は、ほかのECモールに比べて比較的通りやすいといわれています。
Amazonの審査に必要な書類は、銀行通帳やクレジットカードの明細などの取引明細書と運転免許証やパスポートなどの本人確認書類の2点です。
これらの提出は、オンライン上で行うため、スマホでの撮影やスキャンで完結します。郵送などの手間も発生しません。
また、個人でも出店が可能ですので、法人化していなくても審査に挑めます。
Amazon出店にかかる費用
Amazonへ出店する際に、実際にかかる費用を項目ごとに解説します。Amazonの出店プランには、小口出品と大口出品の2つがあり、選ぶプランによって費用が異なります。費用の内訳は、以下の4つです。
基本料
基本料は、毎月固定でかかる費用です。小口プランで契約すると、月々の基本料はかからず、大口プランで契約した場合は、月間登録料として毎月4,900円が費用としてかかります。
小口プラン |
0円 |
大口プラン |
月々4,900円 |
基本料が0円だから小口プランが絶対お得というわけではなく、この後に紹介する、成約料や配送料など総合的に見て判断していきましょう。
販売手数料
販売手数料は、出品する商品のジャンルによって異なります。小口プラン、大口プランどちらを選んでも、1商品に対して8〜15%加算される費用です。
例えば、パソコンが20万円で売れた場合、8%の販売手数料がかかります。そのため、Amazonへ販売手数料として支払う金額は、16,000円です。
また、商品のジャンルによっては、最低販売手数料が定められている場合もあります。最低販売手数料が定められている商品を出品した場合は、販売手数料か最低販売手数料のどちらか多いほうを支払わなくてはなりません。
成約料
Amazonの成約料は、2種類存在します。販売した商品ごとにかかる基本成約料と本やCD、DVDといったメディア商品だけにかかるカテゴリ成約料です。
基本成約料の有無は、選択したプランによって異なります。大口出品プランでは、基本成約料がかかりませんが、小口出品プランの場合は、1商品ごとに100円加算されます。
カテゴリ成約料は、小口出品・大口出品に関わらず加算される手数料で、本を出品した場合は80円、それ以外のメディア商品は140円の設定です。
DVDを販売した際の小口出品と大口出品の成約料の計算例を、以下に記入しました。
小口出品 |
基本成約料100円+カテゴリ成約料140円=240円 |
大口出品 |
基本成約料0円+カテゴリ成約料140円=140円 |
配送料
配送料は、小口出品プランと大口出品プランによって異なります。小口プランの場合は、Amazonがカテゴリごとに設定している配送料が1商品ごとにかかります。
例えば、ドラッグストアのカテゴリに分類される化粧品を販売した場合は、Amazonで524円が設定されているため、この金額を支払わなければなりません。
大口出品プランでは、Amazonが規定している以下3つの配送制度から、個別に配送料金を設定できます。
<配送制度>
重量課金制 |
配送1件ごとの金額+1kgごとの金額 |
商品個数制 |
配送1件ごとの金額+1商品ごとの金額 |
購入金額制 |
購入金額に応じて変動する |
Amazonへ出店する方法
Amazon出店の基礎知識を深めたところで、次は、具体的にAmazonへ出店する手順を解説します。
出品プランを選ぶ
Amazon出店にかかる費用の項目でも触れたように、Amazonの出品プランには、小口出品プランと大口出品プランがあります。
月額費用がかかる大口出品プランと、月額費用はかからないものの、商品ごとに基本成約料がかかる小口出品プランとでは、どちらを選べば良いか迷う方も多いでしょう。
出品プランで迷った場合は、販売商品数を基準に選ぶ方法をおすすめします。毎月49点以上の商品を販売したい方は、基本成約料がかからない大口出品プランを選びましょう。
Amazon出品用アカウントを作成する
Amazonへの出品審査を受けるためには、出品用アカウントを作成しなければなりません。Amazon出品用アカウントを作るには、以下のものが必要です。
・メールアドレス
・電話番号(携帯電話番号でも可)
・銀行口座番号
・有効期限内の顔写真付きの身分証明書1部
・過去180日以内に発行された各種取引明細書1部
通常10分ほどでアカウント作成が完了し、3営業日程度で審査結果が通知されます。スムーズにアカウント作成が完了できるように、事前に本人確認書類や取引明細、クレジットカードを準備しておきましょう。
出品用プロフィールを設定する
アカウント作成後は、セラーセントラルと呼ばれる出品者専用のサイトで、プロフィールの設定を行います。
この出品用プロフィールに登録する情報は、特定商取引法表示や支払い情報など、商品を販売するために必要な情報と、配送料やお届け日時、返送先住所など配送に関わる情報です。
これらを登録しないと商品の販売ができないため、早めに設定しておきましょう。
商品を登録する
出品用プロフィールの登録が完了したら、実際に販売する商品の登録をしましょう。商品の登録方法は、型番商品か自社オリジナル商品かによって異なります。
一般的に販売されている型番商品の場合は、商品名や型番、JANコードで検索し、在庫数や販売したい値段を入力するだけで出品完了です。
出品許可が必要な商品や、商標などの関係で出品できない商品もあるので、Amazon知的財産権ポリシーを読んで調査しておきましょう。
注文を受けて発送する
商品が購入されると、登録しているメールアドレスに注文確定の案内が届きます。この案内文を受け取ったら、いよいよ発送準備です。
納品書をプリントアウトし、商品と一緒に丁寧に梱包します。梱包が終わったら、速やかに配送業者を手配し発送してください。
自身で梱包作業や発送手配が難しい場合は、配送代行サービスの『Amazon FBA』を利用することもおすすめです。
はじめは自社発送でも、発送する商品数が多くなってきたタイミングで、上手く代行サービスを利用すると良いでしょう。
まとめ
ECモールで物販をするなら、Amazonへの出品はとてもおすすめの方法です。さらに集客率を上げるために、Amazonアカウントを購入する方法もあります。
M&A-WEBなら、安心した取り引きをスムーズに行うことが可能です。Amazonでの出店を考えているなら、ぜひご検討ください。