Amazonへの出店にはいくらかかる?3種類の手数料を紹介!

Amazonへの出店を検討しているときに、気になるのが費用の問題です。Amazonは、アクセス数が多いECモールとして有名ですが、手数料が多くかかるのであれば、出店できないという方もいるのではないでしょうか。 ここでは、Amazonに出店する際に必要な手数料について、詳しく解説していきます。手数料の種類や金額を知って、Amazonへの出店をスムーズに進めていきましょう。

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Amazonの出店にかかる手数料は3種類

Amazonに出店する際にかかる手数料として、以下の3つが挙げられます。

・出品プラン別の料金
・商品の販売手数料
・FBA(フルフィルメントbyAmazon)の利用料

それぞれの手数料について、詳しく見ていきましょう。

出品プラン別の料金

Amazonの出品プランは、「小口出品」と「大口出品」の2種類があり、非常にシンプルなプラン構成となっています。

小口出品

小口出品の場合は、月額料金はかからず、出品した商品が1つ売れるごとに100円の成約料が発生します。

販売する商品がまだ決まっていないが、先にAmazon出店の準備を進めておきたい方や、広告を出して大々的に宣伝する予定がないという場合は、ひとまず小口出品のプランを選んでおくと良いでしょう。

1商品売れるごとに成約料がかかるため、月間50個以上商品を売る場合は、大口出品のプランを選ぶほうがお得になります。

大口出品

大口出品は、一括出品ツールやビジネスレポートなど機能が豊富で、業務効率化や売上の分析などができます。商品の販売を効率的に行いやすいメリットがあるものの、毎月、固定で月間登録料が発生します。

広告を出して大々的に宣伝したり、検索結果上位に商品を掲載したりして商品を積極的に売っていく計画がある場合に適しているプランです。

大口出品は、小口出品のように商品ごとの成約料は発生しません。

商品の販売手数料

販売手数料は、商品が売れたときに発生する手数料です。1商品に対して一律ではなく、売れた商品のカテゴリーによって異なります。

販売手数料は、小口出品、大口出品に関わらずどちらのプランに加入していても、商品が売れたときに同じ手数料を支払わなければなりません。

FBA(フルフィルメントbyAmazon)利用料

FBA(フルフィルメントbyAmazon)の利用料は、FBAのサービスを利用したときのみ発生する費用です。

FBAは、商品の保管や注文処理、配送までを一貫してAmazonが代行してくれるサービスです。多くの商品を販売する場合に利用すると、効率良く商品を配送することができます。

FBAをしたときに発生する料金の内訳としては、配送に関する「配送代行手数料」と、商品の保管にかかる「在庫保管手数料」が主な項目です。

出品プラン別にかかる費用

加入するプランによってかかる費用を、具体的に紹介します。

小口出品

小口出品の場合、月額費用は無料です。小口出品のプランを選択すれば、商品を販売してもしていなくても、固定でかかる費用はありません。

固定の費用が発生しない代わりに「成約料」という名目で、商品1点につき100円(税別)が発生します。

毎月売れる商品が49点以下である場合は、月額費用が発生しない小口出品を選ぶことで、費用を安く抑えることが可能です。

大口出品

大口出品の場合は、商品出品の有無に関わらず、月額4,900円(税抜)が発生します。その代わり、小口出品のように1商品ごとにかかる成約料はかかりません。

毎月50商品以上売れる場合は、大口出品のプランを選ぶとお得にAmazonへの出店ができます。

カテゴリー別にかかる販売手数料

ここからは、プランに関わらず販売する商品のカテゴリー別に発生する費用を、具体的に紹介します。カテゴリー別にかかる販売手数料には、カテゴリーによって最低販売手数料が設けられている場合があります。

最低手数料が設けられているカテゴリーの場合は、カテゴリー別にかかる販売手数料か最低販売手数料の、どちらか多い金額が手数料として請求さる仕組みです。

手数料率が8%の商品

カテゴリー別にかかる販売手数料の中で、もっとも手数料率が低い8%の商品カテゴリーと、商品タイプ、最低販売手数料は以下のとおりです。

商品カテゴリー

商品タイプ

最低販売手数料

エレクトロニクス(AV機器&携帯電話)

テレビ、CDプレーヤー、カーオーディオ、GPS

30円

カメラ

カメラ、ビデオカメラ、望遠鏡

30円

パソコン・周辺機器

デスクトップ、ノートPC、ドライブ、ストレージ

30円

大型家電

キッチン家電、冷蔵庫、キッチンパーツ/アクセサリ

30円

手数料率が10%の商品

手数料率10%の商品カテゴリーと、商品タイプ、最低販売手数料は、以下のとおりです。

商品カテゴリー

商品タイプ

最低販売手数料

(エレクトロニクス、カメラ、パソコン)付属品

(エレクトロニクス、カメラ、パソコン)付属品

30円

楽器

ギター、キーボード、バンド&オーケストラ、録音機器、楽器周辺機器

30円

スポーツ&アウトドア

アウトドア用品、スポーツウェア、自転車

30円

カー&バイク用品

パーツ、タイヤ、ツール/装備、アクセサリ

30円

おもちゃ&ホビー

幼児・未就学児用玩具、知育用玩具、乗用玩具、フィギュア、人形、ボードゲーム、お絵描き、手芸、ホビー

30円

手数料率が15%の商品

もっとも該当する商品カテゴリーが多いのが、手数料率15%です。商品カテゴリーと商品タイプ、最低販売手数料は以下のとおりです。

商品カテゴリー

商品タイプ

最低販売手数料

本、カレンダー、雑誌、その他出版物

なし

CD・レコード

CD、カセットテープ、レコード、その他録音された音楽

なし

DVD

映画/テレビ番組

なし

ビデオ

映画/テレビ番組

なし

TVゲーム

ゲーム機、ゲーム機用ゲーム、PC用ゲーム/周辺機器

なし

PCソフト

業務用、教育メディア、ユーティリティ、セキュリティ、子ども向けソフトウェア

なし

文房具・オフィス用品

オフィス用品、オフィス電子機器

30円

ホーム(インテリア・キッチン)

インテリア、キッチン

30円

ホームアプライアンス

小型白物家電

30円

DIY・工具

電動工具、機械、作業ツール、照明器具、キッチン/バス設備

30円

産業・研究開発用品

産業・研究開発用品

30円

その他のカテゴリー

その他

30円

手数料率が45%の商品

手数料率が45%の商品は、Amazonデバイス用アクセサリのみです。AmazonデバイスであるKindle端末のカバーや保護フィルムなどが該当します。

商品カテゴリー

商品タイプ

最低販売手数料

Amazonデバイス用アクセサリ

Amazonデバイス用アクセサリ

30円

売上合計によって手数料率が異なる商品

カテゴリーによっては、売上金額によって手数料率が変化するものもあります。以下の表で、手数料率を確認してみましょう。

商品カテゴリー

商品タイプ

売上合計に応じた手数料率

最低販売手数料

ドラッグストア

救急用品、サプリメント

1商品あたり1,500円以下:8%

1商品あたり1,500円超:10%

30円

ビューティ

香水、スキンケア、メイクアップ、ヘアケア、バス用品

1商品あたり1,500円以下:8%

1商品あたり1,500円超:10%

30円

ペット用品

ペットフード、ペット用品(犬、猫、小動物)

1商品あたり1,500円以下:8%

1商品あたり1,500円超:15%

30円

ホーム(家具)

家具

1商品あたり20,000円以下:15%

1商品あたり20,000円超:10%

30円

食品&飲料

飲料、朝食、缶詰、スナック、肉、魚介、チョコレート、デザート、ギフトセット

1商品あたり1,500円以下:8%

1商品あたり1,500円超:10%

なし

腕時計

すべての腕時計の商品タイプ

1商品あたり10,000円以下:15%

1商品あたり10,000円超:5%

30円

ジュエリー

イヤリング、ネックレス、指輪、ブレスレット

1商品あたり10,000円以下:15%

1商品あたり10,000円超:5%

30円

ベビー&マタニティ

出産、乳幼児ケア用品、哺乳瓶

1商品あたり1,500円以下:15%

1商品あたり1,500円超:8%

30円

服&ファッション小物

服、ファッション小物

1商品あたり3,000円以下:15%

1商品あたり3,000円超:8%

30円

シューズ&バッグ

シューズ、バッグ

1商品あたり7,500円以下:15%

1商品あたり7,500円超:5%

30円

FBA利用でかかる費用

商品保管から発送までの業務をAmazonに代行してもらえるサービス、FBAを利用する場合のみにかかる費用を紹介します。

配送代行手数料

配送代行手数料の内訳は、商品のピッキングや梱包、配送の料金です。この配送代行手数料は、商品区分と個数によって決定します。

商品区分は、小型・標準・大型・特殊大型に分けられており、サイズと重さで区分が設定されています。

例えば、標準サイズに区分されるのは、最大寸法が100㎝以内で最大重量9㎏以内の商品です。料金は、381~603円に設定されています。

在庫保管手数料

在庫保管手数料は、Amazonフルフィルメントセンターで販売商品を保管するためにかかる費用です。倉庫内のスペースを使用する分だけ、手数料が高くなります。

スペース使用料は、以下の計算式で出すことが可能です。

「基本料金」×「商品サイズ/10×10×10(㎝)」×「保管日数/当月の日数」

また、スペース使用料とは別に、保管する時期と商品サイズ、商品カテゴリーによって基本料金が加算されます。

<基本料金の一例>

服&ファッション小物、シューズ&バッグカテゴリー以外のカテゴリー

小型/標準の場合

1~9月…5,160円、10~12月…9,170円

大型/特大型の場合

1~9月…4,370円、10~12月…7,760円

まとめ

Amazonに出店するには、販売する商品の内容によって費用が異なります。出店費用がかかっても、しっかり集客できていれば売上を大幅にアップさせることが可能です。

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