BASEでかかる手数料の種類
BASEでかかる手数料には主に下記の4種類があります。
・サービス利用料
・決済手数料
・振込手数料
・事務手数料
それぞれについて詳しく解説します。
サービス利用料
サービス利用料金は、従来の「スタンダードプラン」では商品の販売額に応じた変動制で、新設された「グロースプラン」では月額制になっています。
スタンダードプランのサービス利用料は、送料も含めた販売合計金額の3%となっており、商品が売れるまでは手数料がかかりません。
グロースプランであれば、商品の販売額に関わらず月額5,980円です。
プランの変更手続きはいつでも行えますが、グロースプランからスタンダードプランに変更する際は、月額料金の返金などはありません。
月額料金を支払って1ヶ月間はグロースプランが適用され、その後スタンダードプランに切り替えられます。
サービス利用料は、BASEの集客や機能強化、サポートなどのサービスの充実を目的に使用しているとのことです。
BASEで販売するためには必ず発生する費用であるため、これに加えてほかの手数料が加わる形となります。
決済手数料
BASEでは、以下の6つの決済方法が利用できます。どの決済方法を利用しても、プランに応じた一律の決済手数料が発生する仕組みです。
・コンビニ(Pay-easy)決済
・後払い決済
・キャリア決済
・銀行振込決済
・クレジットカード決済
・PayPal(ペイパル)決済
ちなみに、上から3つの決済方法の場合は購入者側にも300円(税込)の手数料が発生しますが、販売者側には特に関係はありません。
従来のスタンダードプランは、送料も含めた販売合計金額の「3.6%+40円」が手数料となります。しかし、実際にはサービス利用料も加わって「6.6%+40円」が販売者の支払うコストです。
月額のグロースプランの場合、送料も含めた販売合計金額の2.9%が決済手数料となり、これは業界最安の水準といわれています。
振込手数料
売り上げた金額はBASE側で保管されるため、手元に戻すためには振り込みの申請をする必要があります。
このときにかかる振込手数料は、プランに関わらず一律で1回250円が発生する仕組みです。
売上は自動振込ではないため、必要時に応じて振込申請を行って手数料を支払わなければなりません。
振込申請の経験があったり、トラブルが少なかったりする一部の信頼度が高いオーナーであれば「お急ぎ振込」のサービスも利用可能です。
こちらを利用する際は、振込申請金額の1.5%の支払いが別途必要になります。
売上の保管に関しては、計上されて180日が振込申請の期限とされていますので、期間を過ぎると売上金が失効する可能性があるため注意してください。
事務手数料
振込申請をすると、振込手数料以外に事務手数料が発生することがあります。
事務手数料は、振込申請額が2万円未満の場合にのみ発生する費用です。2万円未満であれば一律で500円が手数料として発生しますが、2万円以上の金額を申請する際には必要ありません。
2万円未満で振込申請する場合は、振込手数料の250円に加えて事務手数料の500円が発生するため、合計で750円のコストがかかります。
2万円以上であれば、事務手数料が無料になるため、申請しても振込手数料の250円だけとなるのです。
そのため、少額をこまめに振込申請すると、手数料も大きくなり手取りが減ることになるでしょう。
BASEの手数料を抑える方法
売上も大事ですが、手数料を抑えることで利益を増やすことができます。
ここからは、BASEの手数料をできるだけ抑えるためのポイントを紹介します。
売上に応じてプランを切り替える
前述したように、BASEにはふたつのプランがありますが、売上に応じて変更すると手数料を抑えることができます。
目安として月の売上が17万円を超える場合は、月額制のグロースプランに変更することで、スタンダードプランよりも手数料が安くなるでしょう。
スタンダードプランは、利率が高いだけではなく販売数に応じて決済手数料の40円も加わるため、高額商品で取引数が少ない場合は16万円代でもプランを変更するとお得になるかもしれません。
BASEの公式ホームページでは、手数料のシミュレーションが行えるため、利用してみると良いでしょう。
2万円以上で振込申請する
振込申請をする際は、2万円未満だと事務手数料の500円が加わるため、できる限り2万円以上で申請しましょう。
また、振込申請の回数が多いと、その都度振込手数料の250円が発生するため、なるべく申請する回数を減らして一括で振り込んでもらう方がコストを下げられます。
ただし、ストックする場合も180日経過すると売上金が失効するため注意が必要です。
ほかにも、お急ぎ振込はキャッシュフローを早めるためには便利ですが、振込手数料とは別に申請額の1.5%が費用として発生します。無駄なコストをかけたくない場合は、お急ぎ振込の利用を控えると良いでしょう。
返金対応がないように注意する
購入者とのトラブルや商品の不備などがあると、返金対応が必要になる場合があります。
返金対応は、販売者と購入者が連絡を取り合って手続きを進めなければなりません。
BASE側では通常の販売時と同じ流れで処理が進められるため、手数料なども支払われることになりますが、返金対応では徴収された手数料は戻らないシステムです。
購入者が支払った金額は売上として計上され、そのお金を返金する場合はBASEに振込申請をして引き出す必要があります。
そのため、販売時の手数料に加えて振込申請の費用も負担しなければなりません。
返金対応はコストの負担が大きいだけではなく、顧客に不満を抱かせ、ショップに対する信頼を失くしてしまうおそれがあります。
普段から返金トラブルが起こらないように、対応や商品の品質に気をつけて運営することが大切です。
BASEで出店する際に手数料以外でかかる費用
販売に関わる手数料以外で、BASEに出店する費用を紹介します。
初期費用は無料
BASEは、出店時の登録料や初期費用はすべて無料です。
登録時には自動的に月額無料のスタンダードプランになるため、お金をかけずに出店することができます。
自身のショップを無料で作って公開できるため、副業や趣味の延長として試しに出店してみたいという方でも始めやすいサービスでしょう。
月額費用はプランによって異なる
BASEでは、従来の無料プラン(スタンダードプラン)に加え、2022年4月からグロースプランがスタートしました。
それぞれ月額費用が異なり、売上に応じて使い分けることで手数料を抑えられます。
従来のプランは、商品が購入されたときに手数料が発生するタイプで、商品が売れるまでは費用がかかりません。
グロースプランは、サービス料が月額5,980円ですが、決済手数料が従来のプランよりも安く設定されています。
最初は無料のスタンダードプランから開始し、売上が伸びてからグロースプランに変更すると良いでしょう。
テンプレートには無料と有料がある
BASEでは、ショップのカスタマイズを基本的に無料で行えます。
BASEには無料のテンプレートが複数あり、直感的にパーツを動かすことでデザインができるため、専門知識がなくてもスムーズにカスタマイズができます。
さらに自由度が高いデザインを求める場合には、有料のテンプレートを購入しましょう。
有料のテンプレートになると、無料版よりもデザイン性を高められ、ショップのイメージやブランディングを高める効果に期待できます。
まとめ
BASEで販売を行う際は、サービス使用料や決済手数料などの費用が必要になり、プランによっても支払う金額が異なります。
スタンダードプランは月額無料で販売時にコストがかかり、グロースプランは月額制ですが決済手数料などは安くなります。
売上17万円を目安にプランを切り替えることで、手数料をなるべく抑えることができるでしょう。
BASEで出店を検討中の方は、すでにファンがついている状態でショップをスタートできるM&Aの活用もおすすめです。
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