プラットフォームビジネスの始め方とは?ステップごとに紹介!

近年のビジネスシーンにおいて、勢いのある事業のひとつがプラットフォームビジネスです。新たな事業を始めるときの選択肢として、プラットフォームビジネスを検討する事業者が増えています。 今回はプラットフォームビジネスに興味を持っている人に向けて、収益化に成功するためにどのように始めればよいか、参考にすべきビジネスモデルはなにか、成功するポイントはなにかを解説します。

この記事は約6分で読み終わります。

プラットフォームビジネスを始める6つのステップ

プラットフォームビジネスを始めるときの6つのステップを紹介します。

1.仮説を立てる

どのような事業を始めるにも、まずはどのようなビジネスモデルを構築していくか仮説が必要です。想定している、あるいはすでに事業対象としている領域からビジネスの機会を探します。

そして市場の動向やユーザーのニーズなどを考慮しながら、実行可能なビジネスモデルの仮説を立てていきます。

2.アイデアを検証する

1で立てたアイデアや仮説を検証し、実現可能性を見極めます。

ターゲットにした市場において、インタビューでニーズがどれほどあるか、どのようなニーズがあるかを調査する、テストを実施して効果を測定するなどを行います。

検索キーワードのボリュームがどれほどあるのかを調べて需要の大きさを測定する、さらに集客方法や収入の獲得方法など、事業を始める前にはさまざまな面からの検証が必要です。

3.プラットフォームビジネスの戦略を立てる

仮説の検証を終えたら、戦略を立てていきます。新たにどのような場を提供するか、どのような環境にするか、具体的な戦略を構築していきます。

合わせて、プラットフォーム上での適切な行動を促すルールを策定します。明確なルールを提示しないと、マナーの悪い人が流入してくるおそれがあり、トラブルの元になりかねません。

4.キャッシュポイントを決める

戦略を立てたら、キャッシュポイントを決めます。事業なので、どのように利益を取っていくのかは重要なステップです。具体的に売上・利益が発生するポイントを決めていきます。マネタイズの方法は主に次の4つです。

 利用手数料

プラットフォームの利用者間で行われた取引に対して手数料を取る方法です。メルカリでは売買が成立すると、出展者から手数料が引かれる仕組みです。

事業者側が顧客にリーチする際の課金

事業者が顧客にリーチするために、事業者に課金をする仕組みがあります。これはマッチングアプリでも採用されています。たとえば、LinkedInでは個人ユーザーに対しては無料でサービスを提供していますが、リクルーティングのためにリクルーターがプラットフォームを利用するときに課金されています。

事業者のプロモーション課金

企業はソーシャルメディアプラットフォームを利用し、ユーザーにリーチしてマーケティング活動をしています。企業がターゲットを絞ってアプローチした場合などにプラットフォームに料金を支払います。

プレミアム機能課金

基本のサービスを無料で利用できるプラットフォームビジネスが多いのですが、より便利な機能を提示して利用したい人に対して有料化する方法があります。たとえば、YouTubeは無料で視聴できますが、有料のプレミアム会員になると広告の非表示やバックグラウンド再生などの機能を利用できるようになります。

5.プラットフォームを構築する

プロのプラットフォームエンジニアに依頼するなどして、プラットフォームを構築します。要望に応じて基本設計をし、コーディング、テストを経て保守点検も依頼できます。

個人レベルで開発することも不可能ではありませんが、ITをめぐる進化のスピードが早いなかで、個人の技術を常にレベルアップさせていく必要があります。

6.集客する

プラットフォーム構築したら、集客をします。集客こそがプラットフォームビジネスの価値を左右します。どのビジネスにも共通しますが、ユーザーがいなければプラットフォームは動き出しません。

一定数のユーザーが集まる中で新しい要望や商品が生まれることが、プラットフォームの存在意義です。多くのユーザーが利用していることが、プラットフォームであるための条件になります。

構築すべきプラットフォームのビジネスモデル

プラットフォームが成功するために構築すべきプラットフォームのビジネスモデルがあります。ここではふたつのビジネスモデルを紹介します。

一社ではできないことを実現する

一社やひとりではできないことを実現することに、プラットフォームの存在意義があります。成功するプラットフォーマーは、いかに多くの企業とアライアンス(提携)するかに注力してプラットフォームを拡大していきます。

そのうえで、一社単体では得られない価値を提供することで企業やユーザーを集めるのです。

プラットフォーム企業の収益は、利用者が別の利用者を呼び込むネットワーク効果によるため、参加企業の数が重要になります。これから参入するプラットフォーマーは、参加企業を集めていくために、自社のプラットフォームの特徴や利用価値について丁寧に説明していく必要があります。

独自のサービスを提供する

独自のサービスを提供する、ここでしか提供できないものを作るなど、自社のオリジナルを追求して打ち出すことで他社と差別化することも大切です。

すでに巨大化したプラットフォーマーがいる業界に後発として参入していくと、ユーザーの確保が難しくなります。

その業界で打ち勝つために、利用手数料や月額料金の引き下げをしてお得感を出すのでは太刀打ちできません。

まずは自社のブランディングや機能上の利便性、豊富な決済方法などでオリジナリティを出して、ユーザーから利用したいと思わせることが大事です。

プラットフォームビジネスで成功するためのポイント

プラットフォームビジネスで成功するためにはいくつかのポイントがあります。3つのポイントを紹介します。

成功事例を参考にする

ひとつ目のポイントは、すでに成功しているプラットフォームビジネスを参考にすることです。参考となる事例は楽天市場やクラウドワークス、Youtubeなど多くのユーザーに利用されているサービスです。

どのようなキャッシュポイントを設定しているか、マネタイズの方法や手数料などを参考にすると相場感を把握できます。

ユーザーとの関係を大切にする

プラットフォームビジネスでは、利用者との関係を大切にすることが成功のポイントになります。個々のユーザーを大切にすることで、他社のプラットフォームに流出することを防げます。

競争を生き延びるにはユーザーやパートナー企業と強固なアライアンスを結び、ともに価値を創出する関係を築く必要があります。

既存のネットワークを活用して新たなユーザーを増やす

3つ目のポイントは、既存のユーザーネットワークを活用し、ネットワークエフェクトによって新たなユーザーを獲得することです。ユーザー自身のニーズが満たされれば、それを周りの人に伝えてくれます。それを聞いた人が参加して、満足すればさらに周りに広まっていきます。

このように、自社が呼び込まなくても自然とユーザーが増える仕組みを作ることでプラットフォームの価値は上がっていきます。

まとめ

プラットフォームビジネスはネット環境などが整っていればだれでも参入することができます。ステップに沿って事業としてのプラットフォームを構築していきましょう。他社やユーザーとの関係性を大切にし、共創していくことで、より求められるプラットフォームへと進化させていきましょう。

ただし、プラットフォームビジネスは軌道に乗せるまでにはさまざまな手間や時間がかかります。プラットフォームビジネスを始める場合、収益に結びつくまでの時間を短縮するためには、すでに収益化しているサイトを購入する手もあります。M&Aサイト売買に興味があれば、M&A-WEBを利用してみてください。サイトを取引する際に丁寧なサポートがついているため、初心者でも安心してご利用いただけます。