コンテンツビジネスとは
コンテンツビジネスとは、映像やテキストなどのデータ(コンテンツ)を販売して収益を上げるビジネスのことです。
国内では、コンテンツ振興法により「人間の創造的活動により生み出されるもののうち、教養又は娯楽の範囲に属するもの」と、コンテンツについて定義付けがされています。
ここでは、コンテンツビジネスの現状や種類などの基礎的な知識について解説していきます。
参考:「コンテンツの創造、保護及び活用の促進に関する法律」(内閣官房)
コンテンツビジネスの現状
総務省の「令和3年版 情報通信白書」によると、2019年の国内のコンテンツ市場規模は、約12兆円です。そのうち、映像系ソフトが全体の60%近くを占め、次いでテキスト系ソフトが約35%、音声系ソフトは約7%になっています。
なかでも、インターネットを経由した通信系コンテンツの市場規模は、全体の35.9%となる4兆2,868億円です。近年、その市場規模は緩やかな増加傾向にあります。
通信系コンテンツ内の内訳は、映像系ソフトが61.8%、テキスト系ソフトが28.5%、音声系ソフトが9.7%と、映像系が過半数を占めているのが現状です。
コンテンツ産業のすそ野を広げ海外展開を促進するために、補助金の交付などの取り組みが国単位で行われています。これからも、コンテンツビジネスは規模を拡大していくといえるでしょう。
出典:「令和3年版 情報通信白書」(総務省)
コンテンツビジネスの種類
近年、コンテンツビジネスというと、インターネット経由の通信系コンテンツの販売を行うコンテンツビジネスのことを指すことがほとんどです。
通信系コンテンツビジネスの多くは、自身のWebサイトやコンテンツ販売サイト、ネットショップで販売を行います。先述のとおり、コンテンツビジネスで販売されるものは、「映像系」「テキスト系」「音声系」に大きく分けられます。
通信系コンテンツビジネスで販売されるコンテンツ3種類 |
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映像系 |
・動画配信サービス ・動画サイト ・ゲーム ・動画配信によるオンラインスクール など |
テキスト系 |
・電子書籍 ・メールマガジン ・コミック など |
音声系 |
・音楽ソフト ・ネットラジオサービス など |
コンテンツビジネスが初めての起業に向いている理由
起業の初心者でも、コンテンツビジネスは参入しやすいといわれます。その代表的な理由は次の4つです。
在庫を抱えるリスクが無い
コンテンツビジネスにおける販売商品はデジタルデータのため、在庫を保管しておく場所や在庫管理の手間が不要です。
形のある商品を販売する場合、需要予測に合わせた在庫管理を行う必要があり、注文に応じてすぐ発送できるように常に在庫を抱えることになります。売れ残れば在庫を抱えるリスクもあります。
コンテンツビジネスは商品そのものを劣化なく複製できるため、在庫リスクがありません。そのため、販売予測をしづらい初心者でもビジネスを始めやすいのです。
初期投資が低いので始めやすい
販売店や飲食店などのお店をオープンする場合は多額の初期費用が必要です。しかし、コンテンツビジネスの場合はインターネットを用いるので、店舗をもつ必要がなく初期費用が抑えられます。
必要なコストはコンテンツを販売するための独自ドメインや、サーバーの利用代などだけです。このように初期投資を抑えられることから、コンテンツビジネスは初心者でも参入しやすいといえます。
仕入れ原価がゼロなので利益率が高い
コンテンツビジネスで販売するデジタルデータは自身で作成することになるので、商品の仕入れにかかる費用はかかりません。
原価がゼロであることに加えて、販売場所の確保や営業などにかかる諸費用も低いので、売り上げのほとんどが利益になります。利益率が高いので、起業初心者にも安心です。
自動化できるため副業でも行える
コンテンツビジネスでは、集客からコンテンツ購入までの流れをつくることで、ビジネスを自動化できます。労働時間を減らせるため、副業でも行えます。
収益化に不安があり、「まずはほかの仕事と並行して起業したい」という場合にも、コンテンツビジネスなら問題なく始められるでしょう。
コンテンツビジネスで利益を出すための3ステップ
コンテンツビジネスで利益を出すためには、次の3ステップの流れで進めていくのがおすすめです。
1.コンテンツを作成する
2.販売する場所を作成する
3.集客を行う
それでは、具体的な流れを見ていきましょう。
コンテンツを作成する
まず、商品となるデジタルコンテンツを作成します。テーマは、自分の得意なことや好きなこと、経験したことなどがおすすめです。
販売する形式は、テキストや動画・画像・音声など、さまざまな種類からコンテンツに合ったものを選びます。購入するユーザーのニーズに合わせたものを選ぶようにすると、売り上げアップにつながりやすいでしょう。
販売する場所を作成する
コンテンツが作成できたら、販売するための場所を用意しましょう。
販売場所の準備方法には、
・「note」「ココナラ」などのコンテンツ販売に特化したサイトを利用する
・「BASE」などを用いたネットショップを作成する
・自身でサーバーをレンタルして販売サイトを作る
など、さまざまな方法があります。 それぞれ、手数料や諸費用・利用できる付随サービス(SNS連携機能・メールマガジン発行機能など)が異なるので、予算や必要な機能に合わせて選ぶようにしましょう。
集客を行う
最後に、コンテンツ販売ページにアクセスしてもらうため、集客活動に力を入れていきましょう。集客方法には、次のような選択肢があります。
・ブログやSNSの活用
・YouTube
・広告の出稿など
複数の方法を組み合わせて、効率的に集客することが大切です。
コンテンツビジネス起業を成功へ導くコツ
ここでは、コンテンツビジネス起業を成功へ導くコツ3つを紹介します。
無料コンテンツを充実させる
コンテンツビジネスを始めたばかりの個人は集客を行うことが難しいので、無料コンテンツを充実させることをおすすめします。
ユーザーにとって価値のある情報を無料で発信することで、有料コンテンツにも興味をもってもらえるようになるからです。継続的に情報発信を続けることが、ユーザーを増やすことにつながるでしょう。
コンテンツを初回だけ無料にしたり一部無料にしたりすることも有効です。
自サイトのファンをつくる
無料コンテンツやSNSを活用し自サイトのファンになってもらうことで、ユーザーを顧客にすることができます。
今やコンテンツビジネス以外でも、コンテンツを用いてユーザーを顧客にすることを目的とした「コンテンツマーケティング」は主流となっており、ぜひ活用したい手法です。
集客したユーザーをメールマガジンに登録してもらいリスト化することで、さらに購買意欲を高めることもできます。ファンになってもらうためには、コメントへの返信や問い合わせには丁寧に対応することが大切です。
サイトM&Aを利用して集客を軌道に乗せる
サイトM&Aとは、すでに運営されているサイトを売買することをいいます。すでに運営されているサイトには一定数のアクセス数やSEO順位があるため、最初から集客力をもったサイトを運営することができます。
サイトM&Aは個人間での交渉は難しいことが多いため、仲介サービスを利用することが一般的です。実績と信頼性がある仲介サービスを利用しましょう。
M&A-WEBでは、コンテンツビジネスに最適な優良サイトを多数取り揃えています。収益化をスムーズに進めるためにも、ぜひ活用を検討してみてください。
まとめ
コンテンツビジネスで起業し成功するには、無料コンテンツによるコンテンツマーケティングや、SNSやブログを活用した集客などが欠かせません。少しでも早く成果を出したい場合は、サイトM&Aによってすでに集客力のあるサイトを買収することもひとつの方法です。