そもそもオウンドメディアとは?
オウンドメディアとは、「自社で保有するメディア」のことを指します。
広義の意味としては、コーポレートサイトやメルマガ、ブログ、SNSなど、企業がユーザーに向けて発信しているコンテンツを指しますが、一般的には「企業から顧客に対して役立つ情報を発信するサイト」として捉えられることが多いです。
企業の事業内容や商品・サービスの紹介を目的としたコーポレートサイトとは異なり、オウンドメディアでは、顧客が抱えている課題やニーズに対して有益な情報を発信することを目的として運用されます。
顧客のニーズに沿った情報を発信することで、ファンの形成にもつながるため、ブランディングの一環として積極的に導入している企業が増えています。
ECサイトにオウンドメディアを取り入れる理由
ECサイトで確実に売上を伸ばしたいと考えているのであれば、オウンドメディアを活用しない手はないでしょう。
ここでは、ECサイトにオウンドメディアを取り入れるべき理由を紹介します。
SEO対策に有効
検索エンジンでECサイトを上位表示させるためには、SEO対策が必要不可欠です。上位表示させることができれば、検索からECサイトに訪れる顧客が増え、売上向上につながります。
SEO対策で重要なのが、検索キーワードです。
ECサイトの商品ページでは、商品名といったキーワードからの流入しか見込めません。たとえば、家具を販売しているECサイトであれば「イス」や「机」などのキーワードを狙うことになるでしょう。
オウンドメディアを構築して、さまざまなコンテンツを発信すれば、「疲れにくい イス」や「机 無垢材 おすすめ」など、商品にまつわるニーズも含んだキーワードを対象に狙えます。よりユーザーのニーズに合ったキーワードで見つけてもらいやすくなり、アクセス数を伸ばすことにつながるのです。
見込み顧客の育成
オウンドメディアが得意とするのは、潜在顧客層の獲得です。購買意欲があるユーザーだけでなく、商品購入に意欲的でない潜在顧客層に悩みの解決策を提示したり、購入までの背中を後押ししたりすることで、注文につなげます。
顧客にとって役立つ情報を発信することで、ユーザーの信頼の醸成にもつながり、自社のファン化も狙えるでしょう。
また、情報発信を続けることで、今すぐに購入してもらえなくても、あとで商品を購入する可能性のある「見込み顧客」を育成できます。
顧客獲得単価を下げることができる
ECサイトの顧客を獲得するために、Web広告を出稿する方法があります。
しかしWeb広告で一定の効果を得るには、何度もWeb広告を出してキーワードやターゲットを分析しなければなりません。そのため、顧客獲得までに多くの費用がかかります。
オウンドメディアでコンテンツ制作に注力することで、Web広告に頼らず顧客獲得が可能です。コンテンツ作成を外注せず、すべて自社で行えば、さらに顧客獲得単価を下げることができるでしょう。
顧客との接点の増加
コンテンツが増えるごとに、顧客と自社との接点が増え、自然と信頼関係が構築できます。
ページ内に問い合わせフォームや資料請求フォームなどを設置すれば、直接的な接点をもつこともできるでしょう。会員登録や資料請求をしたユーザーに特別な情報を届けるといった施策を取れば、購入につなげることができます。
ECサイト運営では、顧客との接点をつくり、信頼してもらうことができれば、売上向上につながります。
情報の二次利用が容易
オウンドメディアに掲載したコンテンツは、自社での取り組みに利用することができます。たとえば、オウンドメディアで掲載した記事コンテンツをメールマガジンや営業資料などにも活用できるでしょう。
ユーザーニーズに合わせてオウンドメディアのコンテンツを作成することで、SNSでの拡散にも期待でき、自社の認知拡大が図れます。
ECサイトのオウンドメディア化の方法
ECサイトのオウンドメディア化の方法は、大きく分けてふたつあります。特徴や注意点を知ってどのように構築するかを検討しましょう。
プラットフォーム上のブログ機能の活用
利用しているECプラットフォームにブログ投稿機能が付帯していれば、すぐにでも情報を発信できます。
この方法では、今あるECサイト内にコンテンツを作成することになるので、ECサイトのドメインを使うことになるでしょう。
注意しなければならないのは、ECサイトのブログ機能がコンテンツ作成に特化していないと、GoogleからのSEO評価を得にくく、上位検索されにくい傾向があることです。
まずは、ECプラットフォームのブログ機能がどのように活用できるかを調べて、情報発信に適しているかを調べておきましょう。
別ドメインでオウンドメディア立ち上げ
ECプラットフォームのブログ機能を使わず、WordPressなどのCMS(Contents Management System)を用いて、オウンドメディアを構築する方法です。ECサイトとは別のドメインを取得し、オウンドメディアを運用します。
新しく取得したドメインでは、Googleからの評価に時間が掛かるため、長期的な運用を視野に入れたうえで、地道にコンテンツを作成する必要があります。
運用をスタートさせた頃は、とにかくコンテンツを増やしていかないといけないため、それなりのモチベーションが必要となるでしょう。
また、キーワード選定の知識も必要です。キーワード選びを間違えてコンテンツを作成すると、検索エンジンからの流入は見込めず、ECサイトの集客につながらないおそれもあるため注意してください。
ECサイトのオウンドメディア化のポイント
オウンドメディアを立ち上げたからといって、ECサイトの売上に直結するわけではありません。ポイントをしっかり押さえて、失敗しないオウンドメディア運用を目指しましょう。
継続的なコンテンツ更新
オウンドメディアでは、定期的に継続してコンテンツを更新していくことが成功の秘訣です。オウンドメディアは、立ち上げ後すぐに売上が上がるわけではなく、ユーザーにとって良質な情報発信を繰り返し行うことで、ユーザーがファン化したり、検索エンジンからの評価が上がったりします。
売上が上がらないからといって、途中で更新を止めてしまうと、オウンドメディアへのアクセス数が激減してしまうかもしれません。
検索エンジンに評価されるまでは、半年~1年以上の時間がかかるため、長期的な目線での継続した運用を行いましょう。
コンテンツから商品購入までの道筋を作る
いくらコンテンツを増やしても、ユーザーがコンテンツを読んだあと離脱してしまっては、意味がありません。
ユーザーがコンテンツを読んだあと、商品購入のアクションを起こしてくれるように文言や導線づくりが重要です。
とくに、ECサイトとは別のドメインを使ってオウンドメディアを運用している場合は、コンテンツページから商品購入ページへと、サイトを移動しなければなりません。
途中でセッションアウトしてしまわない仕組みを作らなければ、商品購入まで至らないので、注意しましょう。
ユーザーのニーズを確実に捉える
ユーザーのニーズを明確にしたコンテンツ作成を行うことで、検索エンジンで上位に表示されやすくなります。上位表示に成功すれば、広告費をかけることなく検索流入に期待できるため、低コストで集客できるようになるでしょう。
ユーザーのニーズに沿ったコンテンツを作成するには、キーワードサジェストなどを利用した分析が必要です。
もちろん、コンテンツの量は大切ですが、手当り次第にコンテンツを作成するのではなく、ニーズに沿ったコンテンツを増やしていくことを心がけましょう。
オウンドメディアを始めるならサイトM&Aもおすすめ
オウンドメディアを早く軌道に乗せたいのであれば、サイトM&Aを検討することもひとつの手段です。サイトM&Aとは、既存のサイトを購入して自社サイトとして運用していくことをいいます。
すでにある程度のコンテンツが作成されたサイトを購入すれば、集客につなげやすいほか、商品への導線づくりもしやすいでしょう。
サイトM&Aをお考えであれば、「M&A-WEB」にお任せください。M&A-WEBは、サイトを売りたい人と買いたい人をマッチングするサービスです。オウンドメディアも多くのサイトが売りに出されています。
サイトM&Aがはじめての人でも、丁寧で充実したサポートと効率的なマッチングで、取引を円滑に進められます。
M&A-WEBでは、サイト売買が成立したときのみ成功報酬が発生するため、多くのサイトM&Aマッチングサービスで必要とされる着手金や成約金はいただいていません。
また、M&A-WEBではサイトの引き渡し、もしくは 検収が無事に完了した際に代金を送金する「エスクローサービス」を導入しているため、安心して利用していただけます。
まとめ
ECサイトの売上を伸ばすなら、オウンドメディアで顧客からの信頼を集め、自社のファンを増やしていくこともおすすめです。しかし、効果を得るには長期的な運用が必要なため、入念な計画を立てたうえで実行しましょう。素早く成果につなげたい場合は、ぜひサイトM&Aも検討してみてください。
企画案では「オウンドメディアとはどんなサイトか」と記載していましたが、オウンドメディアが必ずしもサイトの形式であるとは限らないと思われたため、見出しを修正しています。
誤解を与えそうなので、エスクローサービスを導入しているため、安心してご利用いただけます。