サイト売買は売り手も買い手も詐欺にあうリスクがある
オンラインでも取引可能で、個人・法人を問わずビジネスチャンスをつかめるとあって、サイト売買が市場拡大を続けています。一方で、価値の測りにくさや実態のつかみにくさなどから、売り手と買い手の双方に詐欺のリスクがあります。
一般的な商取引には商法や民法といった法律によるルールや制限が設けられていますが、サイト売買の法整備はまだ進んでいないのが現状です。ルールが明確ではないため、悪質な詐欺にあう可能性が高いともいえます。
詐欺にはさまざまなケースがあり、手法が複雑化しているともいわれます。
サイト売買で詐欺にあわないためには、法的なルールが曖昧である以上、当事者が必要な知識をもって取引を行う必要があります。
サイト売買の詐欺に注意!ブラックハットとホワイトハットを知ろう!
サイト売買に興味をもった時点で、何らかのコンテンツにすでに目を付けているという方も多いでしょう。しかし、本当に売買に値するコンテンツかどうか、アクションを起こす前に冷静に見極めなければなりません。
サイトの価値を見極めるためにぜひ知っておきたいのが、「ブラックハットSEO」と「ホワイトハットSEO」という2種類の手法の違いです。
ここでは、いわゆる詐欺サイトに引っ掛からないために、ブラックハットSEOとホワイトハットSEOの基礎知識を紹介します。
ブラックハットSEOとは
ブラックハットSEOとは、Googleなどの検索エンジンの結果を偽装するために、サイトを不正な方法でコントロールすることです。
Webサイトは、検索エンジンで上位に表示されるほど訪れるユーザーが増えるのが一般的です。そのため、あらゆるサイトがSEOと呼ばれる検索エンジン対策によって、上位表示を狙っています。
しかし、ブラックハットSEOは、画面ではわからないようにキーワードをコンテンツに仕込んで検索エンジンに引っかかるようにしたり、他サイトからのリンクをお金で購入してユーザー数を増やしたりします。
ブラックハットSEOを用いたサイトはユーザーにとって利便性が低く、悪質な場合、検索エンジンからペナルティを受けることもあります。売買する価値はほとんどないといえるでしょう。
ホワイトハットSEOとは
ホワイトハットSEOとは、訪れたユーザーに有益な情報や優良なコンテンツを提供することで、検索エンジンの上位を狙うSEOの手法です。
ホワイトハットSEOを用いたサイトは、ユーザーにとって見やすく使いやすく、さらに充実したコンテンツを揃えています。検索エンジンのガイドラインにのっとった正攻法によるサイトなので、検索エンジン側にも優良サイトとして認定してもらえます。
ブラックハットSEOのように小手先の手法で検索上位を狙っても、Googleなどアップデートを繰り返す検索エンジンでは順位を保つのが非常に難しいとされます。コンテンツの魅力で上位を狙うホワイトハットSEOのほうが、長く安定した収益を生みやすいでしょう。
サイト売買をするなら、ホワイトハットSEOを行うサイトを選ぶことが重要です。
サイト売買詐欺の手法を知ろう!
ホワイトハットSEOを採用した優良なサイトだとしても、サイト売買で詐欺にあわないとは限りません。サイト売買のリスクを避けるために、詐欺の手法を把握しておきましょう。
【買い手被害】代金を支払ってもサイトの引き渡しが行われない
サイト売買はオンラインでも手軽に行えるため、売り手と直接取引することも珍しくありません。
順当にやりとりを重ねるうちにサイトの引き渡し前に代金を要求されて、つい支払う買い手も多いようです。しかし、お金を払ったのにサイトの引き渡しが行われないという詐欺があります。
「先に手付金を支払ってほしい」、「あとでユーザーの会費も渡す特典をつける」など、言葉巧みにお金を引き出そうとする売り手には要注意です。お金の支払いは、サイトの受け取りと交換で行われるべきものだということを忘れてはいけません。
最悪の場合、お金を払ったとたん売り手が音信不通になり、さらに購入したはずのサイトが削除されてしまうケースもあります。
【買い手被害】購入前に聞いていたサイトの情報が嘘
サイト売買では通常、購入前にサイトの情報を開示し、市場価値を判断します。しかし、それを逆手にとって、偽りの情報を開示することでサイトを実態以上に価値あるものに見せかける詐欺もあるのです。
サイトの情報は実際に目で見たり手で触ったりして確認できません。そのため、情報の真偽をチェックするのは困難で、たとえ嘘の情報であっても売り手を信じ、実態に合わない高額な代金を支払ってしまうリスクがあります。
サイトの情報としてスクリーンショットや不鮮明な画像を提示してくるなら、捏造されている可能性を考えましょう。
ほかにも、人気があるサイトだと思って購入したら、実はブラックハットSEOによる不正なサイトだったという場合もよくあります。
【売り手被害】サイトの情報を盗まれる
売り手に対する詐欺でよくあるのが、サイトの情報を盗まれるというものです。
売り手はサイトの情報に虚偽がないことを示すために、買い手にアクセス解析情報や集客・収益化手法などの情報を開示することがあります。
このとき、買い手を装ってサイトの情報を抜き取る詐欺に注意しなければなりません。サイトの情報を開示したとたん買い手と連絡がつかなくなり、情報を奪われたうえに、売却代金も手に入らない、という八方ふさがりの状態となります。
信頼できる買い手かどうか、入念にチェックする必要があります。
サイト売買で詐欺にあわないために必要なこと
サイト売買で詐欺にあわないためには、当事者自身で身を守る努力が必要です。最後に、サイト売買による詐欺を防ぐためのポイントを紹介します。
契約書を交わす
たとえオンラインによる気軽な取引であったとしても、サイト売買を行う際には必ず契約書を交わしましょう。
契約書は単に商品(サイト)の受け渡しを約束するものではありません。いつお金を支払い、どのタイミングでサイトの引き渡しを行うかといった取引のタイミング、さらに売買後のトラブルなど、あらゆる事態を想定して対応することができます。
契約書は売り手と買い手、どちらにも公平な内容とすることが大切です。どちらかに不利な条項がないか、お互いが納得できる内容であることを確認のうえ、契約するようにしてください。
検収期間を設ける
売買が成立して買い手にサイトが引き渡されたあと、数日から数週間程度の検収期間を設けるのも詐欺を避けるのに有効です。
実際にサイトを運営してから、初めて欠陥に気付くことはよくあります。期間中に気付いたことがあったら売り手に修正をしてもらうと良いでしょう。万が一、アクセス数や収益率など重要な情報に偽りがあれば売買解除ができるように、あらかじめ契約書に盛り込んでおくと安心です。
信頼できるサイト売買仲介サービスを利用する
売り手と直接取引することも多いサイト売買ですが、経験豊富な仲介サービスを利用すれば詐欺の不安を減らすことができるでしょう。
サイト売買の仲介サービスは数多くあります。仲介手数料も重要な判断基準ですが、仲介業者を選ぶときは何よりも実績の有無を重視するのがおすすめです。さらに、初めてのサイト売買なら、売買の成功に向けてサポートの充実した業者を選ぶと安心して任せられます。
サイト売買ならM&A-WEBが安心!
サイト売買は、個人・法人を問わず、大きなビジネスチャンスとして注目されています。しかし、法整備が追いつかないなか、悪質な詐欺の被害にあうリスクも考慮しなければなりません。
安心でクリーンな取引を望むなら、取引実績の豊富な仲介サービスを利用するのがおすすめです。
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