会社・事業を買収する解説

スモールM&Aとは|規模感・メリット/デメリット・探し方

この記事の目次
  1. はじめに|スモールM&Aの結論
  2. スモールM&Aとは|定義と規模感
  3. 通常の中小M&Aとの違い
  4. なぜ今、小さな事業の承継が増えているか
  5. 買い手のメリット・デメリット
  6. 売り手のメリット・デメリット
  7. 対象になりやすい事業と価格の考え方
  8. 買い方|株式譲渡と事業譲渡
  9. 費用|小さい案件ほど最低手数料が重い
  10. 案件の探し方
  11. 買い手の進め方と資金
  12. 失敗しやすい点の確認リスト
  13. よくある質問
  14. まとめ|定義の揺れと費用の重さを押さえて選ぶ

はじめに|スモールM&Aの結論

結論:スモールM&Aとは、取引金額の小さい中小・小規模事業のM&Aを指す通称です。法律上の定義はなく、数百万円から数億円まで、使う会社によって幅があります。個人でも買えますが、小さい案件ほど手数料の割合が重く、事業が売り手個人に頼っていることも多いため、金額の安さだけで選ぶと失敗します。

「スモールM&A」「少額M&A」「マイクロM&A」は、どれも明確な線引きのある用語ではありません。同じ「スモール」でも、ある会社の解説では数百万〜数億円、別の会社では1,000万円以下とされています。

本記事では、次の点を整理します。

  • スモールM&Aの金額感と、呼び方ごとの違い(出典の食い違いも含めて)
  • 通常の中小M&Aと何が違うか
  • 買い手・売り手それぞれのメリットとデメリット
  • 小さい案件で特に効く費用(最低手数料)の計算
  • 案件の探し方と、買い手の進め方・資金調達

料金や制度は2026年10月23日に各社・各機関の公式ページや解説ページで確認した内容です。改定されることがあるため、取引の前に最新の情報を確認してください。税務・法務の個別の判断は、税理士・弁護士などの専門家に確認してください。

個人が会社を買う全体の流れは個人が会社を買う方法の完全ガイド、後継者のいない会社を第三者が引き継ぐ仕組みは後継者のいない会社を買うとはで詳しく扱っています。本記事は、その手前にある「スモールM&Aとは何か」を一通り押さえるためのページです。

スモールM&Aとは|定義と規模感

結論:スモールM&Aとは、取引金額が比較的小さい中小・小規模事業のM&Aの通称です。金額の基準は統一されておらず、解説する会社ごとに「いくらからいくらまで」が異なります。

M&Aとは、会社や事業を売り買いして経営を引き継ぐ取引の総称です。基本はM&Aとはで解説しています。スモールM&Aは、その中で取引金額が小さいものを指して使われる言葉です。公的な機関が金額の線を引いているわけではありません。

次の表は、確認できた2つの解説での説明です。

呼び方 TRANBI(トランビ)のコラム ラッコのコラム
スモールM&A 取引規模が数百万円〜数億円程度の小規模なM&A(同コラムの表では数百万円〜数千万円) 1,000万円以下など、比較的低額で買収・売却する手法。数十万円〜数百万円が中心
マイクロM&A 数十万円〜数百万円 100万円以下を「マイクロM&A」と区別することもある
少額M&A 10万円〜数百万円 100万円以下の少額M&Aを「マイクロM&A」と呼ぶことがある(少額とマイクロを同じ意味で使用)

出典:TRANBI「スモールM&Aとは?メリット・デメリットと流れ・注意点を徹底解説」、ラッコ「【個人向け】スモールM&Aとは?」(いずれも2026年10月23日確認)

読み取れることは2つです。

  1. 上限の考え方が違います。TRANBIは冒頭で「数百万円〜数億円程度」としつつ、同じコラムの表ではスモールM&Aを「数百万円〜数千万円」、数千万円〜数億円を中小企業M&Aとしています。ラッコは「1,000万円以下など」を例にしています。他の記事で「スモールM&Aは◯◯円以下」と書かれていても、その会社の基準だと考えてください。
  2. 共通しているのは、数十万〜数百万円の取引も含まれることです。ここが、TRANBIのコラムで数千万円〜数億円とされる一般的な中小企業M&Aとの大きな違いです。

本記事では、特に断らない限り、数百万円から1,000万円前後の取引を中心に「スモールM&A」と呼びます。1,000万円を超える案件でも、考え方の多くは共通します。

通常の中小M&Aとの違い

結論:スモールM&Aは、取引金額が小さいぶん、仲介会社を通さずマッチングサイトで直接探す形が多く、買い手に個人が入りやすい点が通常の中小M&Aと異なります。手続きの段階(秘密保持契約・基本合意・DD・最終契約)は、小さくても省けません。

観点 通常の中小M&A スモールM&A
取引金額 スモールM&Aより大きい 数十万円〜数億円(呼び方で幅あり)
買い手 法人が買い手になる場合が多い 個人・個人事業主・小さな法人も買い手になる
探し方 仲介会社・FAが相手探しを担う形がある マッチングサイトで売り手・買い手が直接やり取りする形がある
費用の負担感 金額が大きいぶん、手数料の割合は小さくなりやすい 最低手数料があると、取引額に対する割合が大きくなる
事業の中身 組織で動いている会社が多い 売り手個人のスキルや人脈に頼る事業が増える傾向
手続き 秘密保持契約→基本合意→DD→最終契約 基本は同じ流れ。小さくても省けない

最後の行に注意してください。取引が小さいことと、確認を省いてよいことは別です。簿外債務や契約上の問題は、金額が小さくても存在します。確認の進め方はM&Aのデューデリジェンスとはにまとめています。

なぜ今、小さな事業の承継が増えているか

結論:後継者がいない中小企業は今も約半数あり、第三者に引き継ぐ成約も増えています。小さな事業を個人が引き継ぐ土壌が、公的な支援を含めて整ってきました。

帝国データバンクの「全国『後継者不在率』動向調査(2025年)」によると、2025年の後継者不在率は50.1%で、前年の52.1%から2.0ポイント低下しました。調査対象は約27万社で、2025年11月21日に発表されています。低下は続いていますが、後継者が決まっていない企業は依然としておよそ半数です(出典:帝国データバンク)。

第三者への承継も増えています。中小機構が2025年5月30日に発表した令和6年度(2024年度)の実績では、事業承継・引継ぎ支援センターの第三者承継(M&A)の成約件数は2,132件で、過去最高を更新しました。創業希望者と後継者のいない中小企業をつなぐ「後継者人材バンク」でも、成約は106件で過去最高でした。新規登録者(創業希望者)は1,551者で、累計の登録者は1万者を超えています(出典:中小機構の発表)。

注意点があります。これらの数字は、スモールM&Aに限った統計ではありません。「個人が数百万円で買った件数」や「金額別の成約割合」を示す公的な統計は、編集部が確認した範囲では見つかりませんでした。数字から言えるのは、小さな事業を第三者が引き継ぐルートが広がっている、という方向感までです。

買い手のメリット・デメリット

結論:買い手のメリットは、すでに売上や顧客がある事業を、少ない資金で早く始められることです。デメリットは、リターンが小さくなりやすいことと、確認不足による買収後のトラブルです。

TRANBIとラッコの解説を、買い手の立場で整理します。

内容 補足
メリット 低コスト・短期間で事業を始められる 立ち上げに要する時間を買う、という考え方
メリット 顧客リスト・従業員・ブランドなど既存の資産を引き継げる 早い段階で収益が出やすい
メリット 本業や趣味の知識を生かして伸ばせる 売り手が手を回せなかった部分が伸びしろになる場合がある
デメリット リターンが限られる 金額が小さい事業は、利益の絶対額も小さい
デメリット 情報が少なく、簿外債務などのリスクが残る DDを省くと、買った後に見つかる
デメリット 買収後の統合(PMI)が難しい 売り手個人に依存した事業は、引き継ぎで売上が落ちうる
デメリット 手数料の割合が重くなりやすい 次の「費用」の章で計算します

出典:TRANBI、ラッコ

ラッコの解説は、買い手のデメリットとして「自力で案件を探す必要があること」「市場変化のリスク」「リターンが限定的であること」も挙げています。仲介会社に任せず直接探せる自由度は、そのまま自己責任の重さでもあります。

買収後の統合はPMI 100日プランが参考になります。

売り手のメリット・デメリット

結論:売り手のメリットは、廃業せずに事業を引き継げて、まとまった資金を得られることです。デメリットは、買い手が見つかるとは限らないことと、資料の整備や引き継ぎの負担です。

内容
メリット 後継者不在の事業を、廃業ではなく承継できる
メリット 創業者利益(売却による資金)を得られる
メリット 個人保証から外れられる可能性がある(TRANBI)
メリット 手が回らなくなった事業を整理できる(ラッコ)
デメリット 条件に合う買い手がなかなか見つからないことがある
デメリット 引き継ぎ時のミスマッチ。買い手との相性や期待のずれ
デメリット 譲渡後の表明保証のリスク(後年に損害賠償を求められる可能性)
デメリット 個人保証をめぐるトラブルの可能性(ラッコ)

出典:TRANBI、ラッコ

売り手にとって特に大切なのは、売る前の資料整備です。売上・利益の推移、契約、運営手順を文書にしておくと、買い手が判断しやすく、交渉も早く進みます。売り手側の全体像はM&Aによる事業売却の手続きで扱っています。

対象になりやすい事業と価格の考え方

結論:スモールM&Aで多いのは、Webサイト関連、飲食店、サロン、学習塾などです。価格は「この業種ならいくら」と決まらず、利益と引き継ぎやすさで変わります。

TRANBIの解説は、スモールM&Aに多い業態として次を挙げています。

  • Webサイト関連(ネットショップ、アフィリエイトサイトなど)
  • 飲食店、エステサロン、美容室
  • 学習塾、英会話教室

Webサイトやアカウントなどのデジタル資産の売買はサイト売買とは、ブログはブログ購入完全ガイド、EC事業はEC買収の完全ガイドで別に扱っています。

価格の見方|利益の何か月分かで比べる

価格の決め方には、純資産に数年分の利益を足す年買法などがあります。評価手法の実務は中小M&Aバリュエーション実務で解説しています。

小さな案件では、より簡単に「価格が月間利益の何か月分か」を見る方法があります。ラッコの解説は、Webメディアの案件例として「48万円で月利5万円超」「360万円で月利27万円超」を挙げています。月利をそのまま基準にすると、前者は約10か月分、後者は約13か月分の価格です。

ただし、この倍率は目安にとどまります。理由は3つです。

  • 売り出し時の月利が、買った後も続くとは限りません(売り手個人の作業で回っていた場合は特に)
  • 掲載価格と実際の成約価格は別です
  • 手数料・運転資金・引き継ぎにかかる時間は、価格に入っていません

金額別の成約相場を示す公的な統計は、編集部が確認した範囲では見つかりませんでした。相場感は、マッチングサイトの募集案件を複数見て、自分で幅をつかむのが現実的です。

買い方|株式譲渡と事業譲渡

結論:会社ごと買うなら株式譲渡、必要な事業だけ買うなら事業譲渡です。TRANBIの解説では、スモールM&Aでは株式譲渡が最も多いとされています。

観点 株式譲渡 事業譲渡
買う対象 会社の株式(会社ごと) 選んだ事業・資産
手続き 比較的簡便 資産・契約を個別に移すため煩雑
簿外債務 会社ごと引き継ぐため、含まれる可能性がある 引き継ぐ範囲を限定しやすい

出典:TRANBI

個人が個人事業を買う場合や、Webサイトだけを買う場合は、そもそも会社の株式が無いので事業譲渡(資産の譲渡)になります。法人の株式を買う場合は、売り手が個人株主なら、譲渡所得に申告分離課税で20%(所得税15%、住民税5%)が課され、別に復興特別所得税(基準所得税額の2.1%)がかかります(国税庁タックスアンサーNo.1463、令和8年4月1日現在法令等。国税庁)。合計すると15%×1.021+5%=20.315%です。

この税は株式を売る側にかかるもので、買い手が負担するものではありません。買い手側の税務は個別の事情で変わるため、税理士に確認してください。どちらのスキームを選ぶかも、専門家と決めることを勧めます。

費用|小さい案件ほど最低手数料が重い

結論:小さい案件では、取引額に対する手数料の割合が大きくなります。金額に関わらず最低手数料がかかるサービスでは、100万円の取引で手数料が約4割になる計算です。

BATONZ(バトンズ)の公式FAQによると、買い手の手数料は成約価格の2.2%で、最低報酬は次のとおりです(税込)。

成約価格 最低報酬
1,000万円未満 38.5万円(税抜35万円)
1,000万円以上 77万円(税抜70万円)
5,000万円以上 165万円(税抜150万円)

売り手は、成約手数料が基本的に無料です。ただし、譲渡スキームによっては有料のオプションサービスを使う場合があります(出典:BATONZ よくある質問、2026年10月23日確認)。

この料率と最低報酬で、買い手の手数料を計算すると次のとおりです。比較のため、M&A-WEBの買い手の料金(成約額の3%、税別、最低3万円・上限100万円)で計算した額も並べます。

成約価格 バトンズの買い手手数料(税込) 成約価格に対する割合 M&A-WEBの料金表で計算した額(税別)
100万円 38.5万円 38.5% 3万円
300万円 38.5万円 約12.8% 9万円
500万円 38.5万円 7.7% 15万円
1,000万円 77万円 7.7% 30万円

バトンズの額は、2.2%で計算した額が最低報酬を下回るため、最低報酬が適用される計算です。たとえば500万円の取引では2.2%が11万円で、38.5万円の最低報酬のほうが高くなります。M&A-WEBの料金は料金ページのとおり、売り手は無料で、着手金・中間報酬・月額費用がかかりません。税込と税別が混ざっているため、実際に比べるときは税の扱いをそろえてください。

どのサービスが安いかは、取引額と使い方で変わります。月額制で成約手数料がかからないTRANBIのような型もあります。主要5社の料金の型はM&Aマッチングサイト比較で比べています。

手数料以外にも、DDを専門家に依頼する費用や、買収後の運転資金がかかります。小さい案件でこれらを省くと、トラブル時の損失のほうが大きくなりえます。

案件の探し方

結論:案件は、マッチングサイト、公的な支援機関、金融機関・専門家の紹介の3系統で探せます。まず複数のサイトで募集案件を見て、金額と中身の相場感をつかむのが出発点です。

ルート 特徴 個人買い手との相性
M&Aマッチングサイト 案件を自分で検索し、売り手に直接連絡できる。サイトにより料金の型が異なる 個人でも登録できるサイトがある
事業承継・引継ぎ支援センター 全国に設置された公的な窓口。創業希望者向けの後継者人材バンクもある 創業希望の個人が使いやすい
金融機関・士業の紹介 取引銀行や会計士・税理士からの紹介 案件の質は高いが、機会は限られる
仲介会社・FA 相手探しと交渉を任せる 小さい案件では最低報酬が重くなりやすい

マッチングサイトの例として、BATONZの公式FAQは、個人事業主と個人の買い手が利用でき(未成年と海外在住の方を除く)、買い手には運転免許証・在留カード・マイナンバーカードのいずれかの本人確認書類の提出が必要だと書いています。また、年商1億円未満の会社・事業の成約実績が多いとされています(出典:BATONZ よくある質問)。BATONZの特徴はバトンズの評判で詳しく扱っています。

TRANBIのコラムは、個人の案件探しの方法として、マッチングサイト(TRANBI・バトンズ・ラッコM&Aなど)、仲介会社やアドバイザー、地域金融機関のネットワーク、サイト売買のプラットフォーム、事業承継・引継ぎ支援センターを挙げています(出典:TRANBI「個人のスモールM&Aとは?」)。

M&A-WEBは、売り手と買い手が案件を掲載し合って出会う場です。事業の案件は案件一覧、買い手の募集は買い手の募集一覧で見られます。

買い手の進め方と資金

結論:買い手は、目的と上限予算を決める→案件を探す→面談→条件の合意→DD→契約→引き継ぎ、の順に進みます。会社員は、先に勤務先の副業の規定を確認します。

TRANBIのコラムが示す所要期間の目安は、案件探しから初期交渉まで1〜2か月、DDと条件交渉に1〜2か月、契約からクロージングに1〜2か月です。同じコラムの事例では、案件を探すのに2年ほどかけた例もあります。案件探しは、すぐに終わらない前提で構えておくと現実的です。

会社員が買う場合

副業としてスモールM&Aに取り組む場合、勤務先の就業規則や、副業の届出・許可が必要かどうかの確認が欠かせません。WebメディアやECサイトでも、更新・集客・顧客対応には時間がかかります。本業と両立できるかも、買う前に見積もってください(出典:TRANBI「個人のスモールM&Aとは?」)。

資金の調達

自己資金で足りない場合は、日本政策金融公庫の「事業承継・集約・活性化支援資金」が選択肢です。公庫のページによると、対象には「安定的な経営権の確保等により、事業の承継・集約を行う方」などが含まれます。融資限度額は別枠7,200万円で、返済期間は設備資金が20年以内(据置期間5年以内)、運転資金が10年以内(据置期間5年以内)です(出典:日本政策金融公庫、2026年10月23日確認)。

個人が利用できるか、いくらまで借りられるかは、審査と案件ごとの条件によります。申し込む前に、公庫の窓口で確認してください。融資を受けるときは、個人保証の扱いも条件に含まれます。家計への影響が大きい点なので、条件を書面で確認してください。

個人買い手の資金計画(買収価格・運転資金・PMI投資の3層)と7ステップの詳細は、個人が会社を買う方法の完全ガイドにまとめています。

失敗しやすい点の確認リスト

結論:スモールM&Aの失敗は、DDを省いた、売り手個人に頼った事業だった、引き継ぎ期間が足りなかった、手数料を見落とした、の4つに集約されます。

買う前に、次の点を確認してください。

  • 売上・利益の根拠(帳簿・通帳・サイトの管理画面など)を、売り手の説明だけでなく資料で確認した
  • 未払いの費用、借入、保証、係争の有無を確認した(簿外債務)
  • 売り手が抜けても事業が回るか(売上が売り手の人脈・スキルに依存していないか)を確認した
  • 売り手の引き継ぎ協力の期間と内容を、契約に書いた
  • 手数料を含めた総額と、買収後の運転資金を計算した
  • 取引先・従業員・許認可など、事業の継続に必要な要素が引き継げることを確認した
  • 会社員の場合、勤務先の副業の規定を確認した

Webサイトやアカウントの案件のDDは、サイト買収のデューデリジェンスに5領域のチェックリストがあります。

よくある質問

スモールM&Aとは何ですか?

取引金額の小さい中小・小規模事業のM&Aを指す通称です。法律上の定義はありません。TRANBIのコラムは数百万円〜数億円程度、ラッコのコラムは1,000万円以下など比較的低額な取引としており、基準は会社ごとに異なります。

スモールM&Aはいくらから始められますか?

TRANBIのコラムは、少額M&Aを10万円〜数百万円、マイクロM&Aを数十万円〜数百万円としています。ただし、金額が小さくても手数料の最低額は変わらないサービスがあります。バトンズの最低報酬は、成約価格1,000万円未満で38.5万円(税込)です。

個人でもスモールM&Aで事業を買えますか?

個人でも買えます。バトンズは、個人事業主と個人(未成年と海外在住の方を除く)の買い手を受け付けており、本人確認書類の提出を求めています。事業承継・引継ぎ支援センターの後継者人材バンクという公的なルートもあります。買うときは、DDと引き継ぎの確認を省かないでください。

スモールM&Aの手数料は、いくらかかりますか?

サービスによって異なります。バトンズの買い手は成約価格の2.2%で、成約価格が1,000万円未満なら最低38.5万円(税込)です。M&A-WEBの買い手は成約額の3%(税別、最低3万円・上限100万円)で、売り手は無料です。TRANBIは月額制で、成約手数料はかからないとされます。使う前に、各社の公式ページで最新の料金を確認してください。

会社員のままスモールM&Aで事業を買えますか?

勤務先の就業規則や副業の届出・許可の規定によります。先に規定を確認してください。Webメディアやサイトでも、更新・集客・顧客対応に時間がかかるため、本業と両立できるかを見積もる必要があります。

まとめ|定義の揺れと費用の重さを押さえて選ぶ

スモールM&Aは、取引金額の小さい中小・小規模事業のM&Aの通称で、金額の基準は統一されていません。個人でも事業を買えるようになった一方、小さいからこそ気をつける点があります。

要点は次の3つです。

1. 「スモール」の基準は出典で確認する。 TRANBIは数百万円〜数億円、ラッコは1,000万円以下など、基準が異なります。数字を見たら、誰の定義かを確かめてください。

2. 費用は割合で見る。 最低手数料のあるサービスでは、100万円の取引で手数料が約4割(38.5%)になる計算です。手数料の型(成約時か月額か)を比べて選びます。

3. 金額が小さくても、DDと引き継ぎは省かない。 売り手個人に頼った事業ほど、簿外債務と引き継ぎが成否を分けます。

次に読む記事は、目的で選べます。個人が会社を買う実務は個人が会社を買う方法の完全ガイド、サイトの比較はM&Aマッチングサイト比較、後継者不在の背景は後継者のいない会社を買うとはです。

売買したい事業を探す方は、案件一覧と買い手の募集をご覧ください。

関連記事・関連情報

M&Aを知るに戻る