Amazonアカウントは売買できる?購入のメリットや具体的な方法を紹介

Amazonは、世界中で圧倒的な人気を誇る大手通販サイトです。大きな市場でチャンスをつかもうと出品者としてアカウント登録する人も多いかもしれません。そんな出品用アカウントが商品として売買されているのをご存じでしょうか。 この記事では、Amazonアカウントの売買の実態や方法、メリットなどをわかりやすく解説します。

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Amazonアカウントの売買とは?

Amazonには、購入用と出品用の2種類のアカウントがあります。アカウントの作成は無料で、誰もが気軽に作ることができます。

Amazonアカウントは売買の対象となりうるのか、まずは売買の実態を紹介します。

Amazonアカウントは売買可能か

出品用アカウントを管理するAmazon「セラーセントラル」には、「出品用アカウントは、原則として譲渡できません」と明記されています(※)。つまり、Amazonは公式にアカウントの売買は認めていないのです。

認められない理由には、アカウントに含まれる情報量があります。アカウントには名前や住所といったプロフィールのほか、出品用アカウントには商品の管理や販売履歴など多くの情報が含まれています。個人情報にも関わるため、企業として安易な売買を認めないのは当然といえるかもしれません。

しかし、実際にAmazonアカウントを売買できないわけではありません。公的に推奨されていないだけで、Amazonの関与しないところであれば、自己責任でアカウントの売買は可能です。

ただしアカウントを売買するには、Amazonに対する事務手続きが必要です。アカウントの売買は所有権の変更を意味するため、売買成立後、Amazonに他者への所有権譲渡を示す必要書類を提出しなければなりません。

Amazonの規約は変更されることもあるため、アカウント売買のタイミングで必要なアクションを確認しておくと安心です。

※参考: 「出品用アカウントを譲渡することはできますか?」(Amazon seller central)

Amazonアカウントの売買方法

Amazonアカウントの売買は公式には認められていないため、売買できるアカウントは売り手が個人的に探すことになります。個別に売却条件の交渉を行うこともありますが、仲介業者のサポートを借りれば、スムーズかつ安心に取引を進められるでしょう。

条件が整ったら売買契約を交わし、売り手から買い手へアカウントの運用マニュアルを譲渡します。そして売却代金の受け取りと同時に、Amazonアカウントへのログイン情報を通知して、取引は終了です。

あとは買い手が個人情報、プロフィールやクレジットカード情報などを変更し、新たな所有者として運用をスタートできます。先述のとおり、Amazonの規約に応じて所有者変更の申請が必要な場合もあるので、わからないときは事前にAmazonへ問い合わせておきましょう。

Amazonアカウントの相場

Amazonアカウントを売買するときに気になるのが相場です。

明確なルールはありませんが、Amazonアカウントの市場価値は、そのアカウントがあげた直近の販売収益の1年半から2年分ほどとされています。たとえば月20万円の売上があれば、360万円から480万円くらいで売却できる可能性があるというわけです。

もちろん、条件によっても価格は変動します。出品制限の有無など、買い手にとって魅力が大きいほど価格は上がります。そのため、アカウントを売ることで大きな売却益を得られる可能性もあります。

Amazonアカウントを購入するメリット

いくら高額での取引が可能だとしても、Amazonが公式にサポートしていないアカウントの売買に不安を感じる人も多いはずです。しかし、Amazonアカウントには購入するメリットがいろいろあります。

そこで、Amazonアカウントを購入するメリットを紹介します。

販売実績や評価が引き継げる

出品者としてAmazonで成功しようと思っても、実績のないアカウントではなかなか販路を拡大できません。安定した売上を上げるまでにはそれなりの時間がかかります。

販売実績のあるアカウントを購入することで、アカウントの運用を始めたばかりの人でも、実績のある状態から出品を始められます。

すでにユーザーから高評価を得ているアカウントなら、商品を購入されやすく、スムーズに収益へとつなげられます。

引当金の設定がないアカウントが使える

Amazonへ出品するときに注意しておきたいのが、引当金の設定です。

引当金は2016年8月以降に登録されたアカウントに適用されるもので、マーケットプレイスの保証申請を放置している、注文の払い戻しを求められているなど、トラブルに備えた保険としてAmazonに留保されるお金です。

一度引当金が設定されると、せっかく売上があってもお金が手元に入るまでにかなりのタイムラグが生じるなど、アカウント運営に支障をきたすリスクがあります。状況が改善すれば引当金は解除されますが、初期費用をあまりかけたくないなら引当金はできるだけ避けたいところです。

2016年8月以前に作られたアカウントを購入すれば、引当金が適用されないため、商品が売れたら5〜6日で売上金を手にすることができます。

出品制限が解除されているアカウントが使える

Amazonには出品制限のカテゴリーがあります。偽物の販売を防ぐ、信頼性の低い商品を取り除くなど顧客の信頼を得るためのルールですが、アカウントによって制限される商品が異なるなど、ルールが曖昧でわかりにくいことがあります。

公式サイトでは主なカテゴリーを確認できますが、非常に多種多様で、自分のアカウントや扱う商品に適用されるかは判断できません。しかし、販売経験の少ないアカウントほど出品制限にかかりやすいという傾向はみられます。

出品した商品が制限を受けると解除までに時間と手間がかかり、売上のロスにつながるでしょう。

売りたい商品が明確なら、すでにその商品で出品制限を解除されているアカウントを探しましょう。スタートから売りたい商品を出品できるので、ストレスなくビジネスを展開できます。

カートを取りやすい

販売実績あるアカウントでAmazonに出品するメリットのひとつに、「カートを取りやすい」ことがあります。

「カートを取る」とは、購入者が商品をカートに入れた状態のことです。カートを取った状態になると、たとえ購入に至らなくても、商品ページで人目をひくポジションを獲得できます。そのため、他の出品者より優位に立てるのです。

また、カートを取ればAmazonスポンサープロダクトと呼ばれる検索に連動した広告を利用できるようになり、さらに購入者の目に留まりやすくなります。

Amazonでは多数のショップが同じ商品を出品しています。カートを取るのは簡単なことではありませんが、評価の高いアカウントを購入すればクリアできる可能性は高まるでしょう。

Amazonアカウントを購入する際の注意点

Amazonアカウントの購入はあくまでも自己責任のため、トラブルを招かないように対策を取る必要があります。

最後に、Amazonアカウントを購入する際の注意点を紹介します。

登録情報の重複はアカウント停止の可能性がある

Amazonの出品用アカウントは、原則として一人1つまでしか保有できません。すでに新規のアカウントを取得しているなら、売買のタイミングで利用しないアカウントは解約しておきましょう。

複数のアカウント運用によって、クレジットカードや銀行口座といった個人情報に重複が発覚すると、Amazonの規約違反となりアカウントを停止されてしまうおそれがあります。

信頼できる仲介サイトの利用がおすすめ

Amazonの関与しない自己責任によるアカウントの売買は、信頼できる売り手(あるいは買い手)を探すのが非常に困難です。特に個人間で交渉を行うと、スムーズに話が進まない、契約条件で交渉が難航するなど、トラブルに発展することもあるでしょう。

Amazonアカウントの売買を行うなら、信頼できる仲介サービスを利用するのが安心です。

アカウント、サイト、SNSなどで多くの売買実績を持つ「M&A-WEB」では、見積もりや電子契約書などさまざまなサービスを無料でサポートしています。チャット機能などを使った完全オンラインの取引が可能なため、手間や負担はかかりません。

Amazonアカウントによる新しいビジネスをお考えなら、ぜひ一度ご相談ください。

まとめ

Amazonアカウントは、公式で認められてはいないものの、売買することは可能です。実績あるアカウントを手に入れれば、出品スタートと同時に利益を上げやすい、引当金や出品制限にあいにくいなどのメリットもあります。

ただし、自己責任でアカウント売買を行うのは難しいものです。

Amazonアカウントの売買に興味をもったら、信頼できる仲介サービスを探すところから始めましょう。「M&A-WEB」なら売買成立まで完全無料でサポートしてくれます。まずは気軽に相談してみてください。